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支援者の知恵袋

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支援者の皆さんから聞いたアイデアや工夫をここで共有します。もちろん私自身のアイデアも。
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#教材

Keynoteのアクセシビリティ〜レシピによるプレゼン中断防止策〜

Keynoteのアクセシビリティ〜レシピによるプレゼン中断防止策〜

■はじめに
 以前に「超簡単! 誤作動しない スイッチ練習用 動画ストップandゴーKeynoteスライドの作り方」でKeynoteのスライドに貼り付けた動画や音声が再生し終わるまで途中でタップしても反応しない方法を紹介しましたが、子どもがKeynoteを操作中に複数の指で触ってしまいプレゼンの再生が止まってしまうことも教育現場では頻発します。
そこで、今回はレシピを使い、複数の指で画面を触ったと

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スイッチ接続の方法のまとめ「ディスコライトを題材にして」〜第三回 乾電池の場合〜

スイッチ接続の方法のまとめ「ディスコライトを題材にして」〜第三回 乾電池の場合〜

前回に引き続き、乾電池、USB給電、AC電源(コンセント)の3種類の電源に対応した優れものディスコライトを題材にスイッチ接続の方法をまとめていきます。

最終回の今回は 乾電池編。

乾電池を電源とする場合のスイッチ接続には一般に「BDアダプターを使う」「本体を改造してスイッチ接続用のジャックをつける」「MaBeeeを使う」の3つの方法があります。
以下一つ一つ解説していきます。

■BDアダプタ

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スイッチ接続の方法のまとめ「ディスコライトを題材にして」〜第一回 USB 給電の場合〜

スイッチ接続の方法のまとめ「ディスコライトを題材にして」〜第一回 USB 給電の場合〜

クリスマスシーズンは光ものの季節。コロナ禍で少ないとはいえ街でも家でもピカピカしていますね。
支援の現場では季節を問わず1年間通して視認知性がよくキレイで子どもたちがよく見てくれる光物は大活躍です。
今回はよく使われるディスコライトを題材にスイッチ使いの子どもたちのために市販のグッズのスイッチ接続の方法を考えます。クリスマスでも子どもたちが光物をつける役目ができたら楽しいですね。

今回題材とする

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緊急投稿‼️「来年度学校予算に計上したい支援に役立つ優れ物レビュー」〜どこでも学習台〜

緊急投稿‼️「来年度学校予算に計上したい支援に役立つ優れ物レビュー」〜どこでも学習台〜

学校では来年度予算申請の締め切り間近な時期ですが、もし間に合えば是非購入希望リストに入れて欲しい物を紹介します。

第1弾は「どこでも学習台」

以下の記事で、姿勢づくりや見やすさ、空間認知を支えるために書見台が重要であるとお伝えしていましたが、

買うと高いし、作るのも手間。ちなみに作り方も載せてあります。

高くとも買う方はこちら。基本フレームとビックボードの組み合わせが良いです。

前置きは

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「選ぶ」を支える  エピソード1〜「歌を選ぶ」支援〜

「選ぶ」を支える エピソード1〜「歌を選ぶ」支援〜

 障がいの重い方々の自己選択・自己決定の重要性について頭では理解していても実際どのように支えるかについては多くの課題があります。学校生活の中では、子どもたちが自分で選ばなければならない場面が多くありますが、どの場面でも子どもたちの選択を丁寧に支援できているかと問われると自信を持って「はい」とは言えない現実があります。支援しなければならないことが山ほどあるのに手が付けられず日常が忙しく流れていく。そ

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「因果関係の理解」を越えて

「因果関係の理解」を越えて

 障がいが重い方とのかかわりを記録する場合、例えばスイッチを押すと音がなることがわかるというような「因果関係の理解」の記述から何年間も脱することが出来ないことがあります。実際、制約が大きい方との学習では、すでに紹介しているスイッチ教材(例えばこちら)やiPadなどを使用することも多くその活動の目的が「因果関係の理解」集約されることがよくあります。私もなんとかこの状況から脱したいと日頃からアンテナを

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「切る」を支える

「切る」を支える

「紙を切る」ことは、図工や美術などでの作品作りに限らずあらゆる生活場面で必要なことですが運動の困難さがある方が自分でできるように支援するのは意外と難しいことです。

「紙を切る」ことで最初に思い浮かぶのは、ハサミやカッターの使用です。ハサミに関しては押すだけで切れる

のようなユニバーサルデザインのハサミや

のような電動バサミをスイッチを接続できるように改造する方法です。

しかし、肢体不自由の

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iPad・iphoneのタッチ調整<繰り返しを無視>

iPad・iphoneのタッチ調整<繰り返しを無視>

すでに多くの支援者にとって既知の内容かもしれませんが、今回は、iPad、iphoneの「タッチ調整」により「繰り返しを無視」、つまり複数回タッチしても1回のタッチとみなす設定をメモしておきます。どのような場面で必要かというと例えば、下のような「プレゼンテーションタイプ」を「リンク」のみにして、四角で囲った2つのボタンを選択してタッチするようなkeynoteの学習プレゼンに取り組む場面。子どものタッ

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