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アメリカ大学院合格までの道のり : 志望動機書編

アメリカの大学院に出願する時にもっとも時間を費やすであろう志望動機書についてです。

英語では Statement of Purpose (SoP) 直訳すると[決意の宣言(?)]や、Personal Statement [個人の宣言(?)] と言われます。

志望動機書 (SoP)は、出願プロセスにおいて自分の言葉で大学に自分を売り込むことのできる最大のチャンスです。

この記事では、そもそも志望動機書とはどういう物なのか、どのくらいの分量が必要なのか、どんな中身にするべきなのか、提出前にしておきたいことは何か、などを書きます。

英文履歴書編と同様に、僕が実際に提出したSoPを見ながら話を進めていきます!

僕は日本で生まれ、日本で育ってきたため、出願するまでは英語の志望動機書など書いたことはありませんでしたが、

自分の書いた志望動機書を通して、これから書こうという人の参考に(良い手本か悪い手本かはさておき)成れたら良いなと思います。

僕の場合は修士課程への出願なので、博士課程に出願する方とは少し違うかもしれません。ご注意ください!



志望動機書・SoPとは

志望動機書とはその名の通り、なぜ自分がその大学のその専攻を志望したのかを伝える書類です。

書類といっても、もちろん手書きではありません。出願はインターネットで行われるので、wordなどを使って作成し、pdfファイルなどで提出します。

大学によっては、pdfを提出するのではなく、出願ページに直接文字を打ち込む形式のところもあります。(出願プロセスを進めていけばわかります)

上述したように、自分の言葉で自分を売り込める最大にして唯一のチャンスなので、作成には結構神経を使います。

大学によっては形式や、書くように要求される内容が若干異なってくるので、共通する部分は使い回し可能ですが、注意が必要です。


書く内容・分量

僕が実際に出願した2校について、どういった志望動機書の提出が要求されたか見てみます。

コロラド大学ボルダー校 (CU Boulder)
Personal Statement 1つのみ
字数、枚数制限無し、pdfで提出

提出者向けの説明文の要約
今までの学習分野や、授業外での学習経験、研究などの学術的な活動と、大学院、そして職業キャリアのプランを簡潔に述べなさい。
カリフォルニア大学デイビス校 (UC Davis)
Statement of Purpose と
Personal History and Diversity Statement
の2種類の文書を提出
それぞれスペースも含めて4000字まで (4000語では無い)
出願用サイトに直接入力

提出者向けの説明文の要約
Statement of Purpose

学術面での準備やモチベーション、生涯(職業)の目標、UC Davisの大学院で勉強する事の何があなたに合っているかを目立たせて下さい。
Personal History and Diversity Statement
あなたの経歴や、あなたがどうやって他の候補者と違った多様性を大学にもたらす事ができるかを書きなさい。
ただし、Statement of Purposeで述べたことを再び書いてはいけません。

こんな感じでした。

Personal Statement と Statement of Purpose で名前は違いますが、書くことは大体同じです。

CU Boulderの場合は語数や枚数が決まっていなかったので、どうすれば良いのか悩みました。

UC Davisは文字数は決まってるけど、2つ書かないといけなかったので大変でした。


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実際に提出した志望動機書
何を書けば良いのか

早速、僕が書いたそれぞれの書類を載せます(恥ずかしいですが、暖かい目で見守って下さい)。いずれも合格をもらえた物です(一応)。

一部の固有名詞だけ好きな映画のキャラクターの名に変えました。

Personal Statement (CU Boulder)

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結局ピッタリ2枚になるようにしました。wordファイルを見れば文字の大きさや書体などもわかると思います。

僕が書く時に意識した点をいくつかあげます。


・自分の強みを伝える

まず、自分の中でも強いポイントだと思っている早期卒業については、結構な分量を使って説明しました。

履歴書と同様に自分の強みがしっかり伝わるようにするのが良いと思います。


・その大学で勉強したいということを伝える

その大学で行われている研究や授業などについて、調べたことを書き、そこで勉強・研究をしたいのだという事が伝わるようにする。

僕はCU Boulderを志望するに至った理由をありのままに書きました。


 Statement of Purpose (UC Davis)

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UC Davisの方はpdfで提出じゃ無かったので、レイアウトはあまり拘ってません。

スペースも入れて4000字が制限だったのですが、700 words(700単語)くらいになりました。


・プログラムについて言及する

UC Davisについて調べてるうちに、自分が参加したいと思えるような宇宙開発のプログラムがあり、しかもそれが始まったばかりだったので、それについて書きました。


・先生や研究について言及する

CU Boulderの志望動機書でもそうでしたが、自分の興味がある研究を行っている先生の名前を具体的にあげ、研究に参加したいという旨を書きました。


Personal History and Diversity Statement (UC Davis)

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こちらも700単語くらいになりました。

SoPの方で詳しく述べなかった分、こっちで早期卒業について詳しく書きました。

また、自分のユニークな経験として、アルバイトやアメリカでボランティアした時のホームステイでのことも交えながら書きました。

宇宙飛行士の山崎直子さんとは地元がたまたま同じで、地元で行われた講演を聞いに行った事も書いてみました。

留学生なので、ただ自分の事を話すだけでも多様性が出せたのはラッキーでした。


書く時の注意点

スペルや文法などの間違いを無くす事です。wordでも誤字チェックはしてくれますが、英語教材編でも述べたGrammarlyというサイトを用いて、文法のチェックもタダでできます

ただし、組織や先生、プログラムの名前などは間違っていても検知されない可能性があるので、十分に注意しましょう!


英文添削・校正について

日本人の自分が英語を書くわけなので、自信がありません。なので、他の英語ができる人に必ず見てもらいましょう。

僕の場合は、

1. 指導教員 (アメリカで学位(PhD)を取得された先生)
2. 高校時代に英語を3年間教わり、高3で担任だった先生
3. アリゾナにホームステイした時のホストマザー(理系学部出身)

の3人にチェックしてもらいました。トリプルチェックです。

添削してくださった皆さんには頭が上がりません。特に、高校の先生は今は全然関わりが無いのに、見て下さいました。感謝感激。

大学で英語の先生と仲が良かったり、ネイティブの知り合いがいたら、是非見てもらいましょう。

(誰かに見せる前にGrammarlyで修正できる部分はしておきましょう!)


英文添削・校正サイト

なかなか英語ができる人が周りにいる事も少ないと思います。そういう時は、英文校正サイトを通じて英文を修正してもらえます。

メールにwordファイルを添付して送り、それにコメントや修正が入ったものが帰ってくるという感じです。

語数によって校正にかかる値段や返ってくるまでの時間が違うので、注意が必要です。

僕も英文校正に出すか迷ったのですが、1万円以上するみたい(?)なので、自分のツテを最大限に使って上述した御三方に添削をしていただき、校正サイトには出しませんでした。

こちらは英文校正サイトの例です


参考にしたサイト

以下は、僕が志望動機書を書く時に参考にしたサイトの一部です。

これ以外にも様々なサイトやブログなどで書き方や実際に提出したSoPが挙げられていたりするので、最大限に活用したい所です。


志望動機書を書くのは中々大変かもしれませんが、複数の大学に出す場合は使いまわせる部分も出てくるので、計画的に頑張っていきましょう!


今回が、とうとう出願関係最後の記事です。「アメリカ大学院合格までの道のり」も終わりが近づいてきました!(たぶん)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。バーイ!

PS アメリカにホームステイした時のことについても早く書きたいです...

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