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「挑戦」Ⅲ

私達は、数ヶ月間、ミーティングを重ね、構想を練った。

店舗のスタッフ達も徐々に決まっていった。
出店場所は、メイン通りのど真ん中のビルの3F、ワンフロアに決まった。

私達の打ち合わせも、より、熱を帯び、拍車がかかり、段々と店舗のメインコンセプトも固まっていった。

なんせ、繁華街のど真ん中であるので、内装工事が非常に大変だった。

資材の搬入ひとつにしても、いくつかの許可申請が必要となり、また、工事の時間帯の制限もあり、繁華街の中心地とは大変な場所なんだと思い、感じた。

その他にも、夜メインの商売ともなると、色々、面倒な事も多々あった。

これら諸々、クリアしていき、いよいよオープンの日が近づいてきた。

オープン当日、私はびっくりした。

それはおびただしいお祝いの生花の数であった。
ビル入口より、エレベーターホールまで、そして、店舗入口よりまたその中に及んですさまじい数であった。
と同時に私はこの代表二名のこの地域での「力量」をしかと見ることになった。

この花の数はまぎれもなく、彼ら二名の代表の人気度であった。
彼らはまちがえなく、名実とともにこの地域の実力者であった。

また、連日連夜にわたり、ものすごいお客様の数とお祝いのラッシュでこれまた彼らの「力量」をまじまじと見せつけられた。

私は今回、思いを感じた。
「人との出逢いは魅力だ」と。
そしてその出逢いは私に違う世界を見せてくれる。

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