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松山市の新注目スポット!?スピリチュアルな町!? 「久谷(くたに)」エリアの魅力

人気の観光地や移住地って、どんなきっかけで「注目」されるのでしょう。

ここ愛媛県で言うと、

西条市は、移住におすすめの大規模地方都市1位(※『田舎暮らしの本』(宝島社)が発表した2021年版第9回 住みたい田舎ベストランキング」の結果より)ですし、

伊予市双海町は、フォトジェニックスポット「下灘駅」を中心に、多くの観光客が県内外から訪れています。

松山市で言うと、道後温泉のある「道後エリア」や、風情のある港町「三津浜」などが観光地としては常に注目されています。

愛媛県松山市の魅力を再定義するために結成した「松山ローカルエディターズ」としては、従来のスポットだけではなく、あたらしいスポットを見つけたいところ・・・。

どこかあるかな???

と、考えたときに・・・

あるじゃないか~~~!

私、大木が住んでいる「久谷(くたに)」エリア!!!!

新しく移住してくる人も多く、おもしろい人もたくさん住んでいる地域。
市内中心部からは車で30分ぐらいかかりますが、自然も多く、魅力にあふれているんですよ。

今回の記事では、「久谷(くたに)」エリアに住む、魅力的なメンバーと座談会スタイルで、久谷の魅力について掘り下げて行こうと思います。

今回の座談会メンバー

I’m♡home まみ・みく
久谷生まれ、久谷在住の姉妹。自然栽培野菜を育て、調理までの工程を姉妹で運営。南高井町に、麹スープやクラフトジンジャーエール、からだに優しいおやつローチョコレートなどを販売する店舗を構える。

えひめ移住コンシェルジュ 板垣義男
神奈川県横浜市出身。2011年の東日本大震災をきっかけに妻の出身地である松山市へ移住。えひめ移住コンシェルジュとして県内の移住促進事業に従事。一般社団法人えひめ暮らしネットワーク代表理事。

マダムロミ
ハーブティーのお店「マダムロミ」の店主。
久谷に生まれ、久谷在住。畑でハーブを育てながら、ハーブティーのネット販売や、ハーブを使ったワークショップを開催。

せいかつ編集室   大木春菜
愛媛県大洲市出身。家を建てるタイミングで、縁もゆかりもない久谷へ。毎日、遍路道を散歩したりランニングをして自然を満喫中。

久谷エリアは、忘れられた松山市!?

久谷は、松山市の最南部に位置する地域。もともとは「久谷村」と呼ばれる、農山村地域でした。四国八十八ヶ所巡礼札所46番浄瑠璃寺47番八坂寺があり、その間はわずか1キロ。こんなに札所同士が近くにあるのは、四国八十八ヶ所のなかでもめずらしいと言われています。また、民間人で一番はじめに四国遍路をまわったと言われる衛門三郎との縁も深いエリアです。

また、「福祉のまち」とも言われていて、介護施設、障がい者支援施設、発達支援センターなどなど、たくさんの福祉施設が存在しています。

寺社仏閣や福祉施設は多いのはよいのだけれど、お店が・・・ない!!!
観光スポットが・・・ない!!!
つまり、言葉を選ばなければ・・・・「地味」なんです(涙)

「久谷に住んでいる」と言うと、松山市の人にすら「そこどこ?」と言われることも多々。

家に遊びに来た友人に、「ここ、本当に松山?」と言われたことも一度や二度ではありません。

ついた異名が「忘れられた松山市」・・・。

自然がいっぱいで空気がきれいなんです。
空が広くて、野菜も美味しいんです。
何もないから、それがいいんです。

でも、これといった目を惹く何かがない。
それが、今まで観光スポットとして注目されてこなかった原因なのでしょうか・・・(涙)

おもしろい人たちが住んでいる

そんな感じで、いまいちパッとしない(笑)久谷エリアですが。おもしろい人がたくさん住んでいると感じています。

座談会メンバーで、久谷に住んでいるおもしろい人をピックアップしてみました。

窪野町で農家兼猟師をされている「たっちゃんファーム」橘さん。お米を中心に、さまざまな農作物を育てられています。

久谷エリアの窪野でつくられていた「窪野米」は、1.清浄な水、2.寒暖差、3.吹き降ろしの風で美味しくできると言われており、お殿様への献上米とされていたそうです。

橘さんは、今年の8月から古民家を活用して不定期OPENのお弁当屋さんもOPEN!なんと窪野エリアではじめての飲食店なのだとか。

次に、窪野に住んでいるアーティストの仙九郎さん。横笛やウクレレ、二胡など、民族楽器を中心に演奏をされています。今回の座談会メンバーの板垣さんもときどき一緒にセッションされているそう!(板垣さんもバンドマンです♪)

陶芸家・宮内太志さん。
2008年に久谷に工房を構え、作陶されています。小石、鉄粉、木片などが混ざる少し荒い土を使ってつくる器は、美しくて使いやすいのです。


陶芸家の石田誠さんも久谷に住まれています。


ほかにも、たくさんのユニークな方が住んでいます。

自然が美しい!

久谷に住んでいると、美しい風景にふれるのが「当たり前」になります。

我が家の目の前の遍路道。田んぼが水鏡になる時期が好きです。
最寄りの神社。ちいさな寺社がたくさんあります。

I'm homeのまみさん・みくさん情報によると、窪野の圓福寺の桜がとってもとっても綺麗なのだそう。

窪野の彼岸花群生地は、シーズンになるとフォトスポットとして賑わいます。真っ赤な絨毯、圧巻です!

「薪ストーブをつけている家が多い」という話題も出ました。我が家も板垣さん宅も、薪ストーブをつけています。

松山市中心部より寒い・・というのと、住宅が密集していないので煙突から煙を出しても迷惑が掛からないというのが大きいかもしれません。

飲食店がほとんどない久谷ですが、自然がいっぱいあるのでお弁当を持ってでかけるのもいいですね♪

豪華なホテルなどはありませんが、自然を生かした宿泊スポットもあります!

2022年4月にオープンしたばかりの、キャンプ場Nine Village
松山の夜景が一望できます。

私も何度かお邪魔している、ジャングルーム久谷!!


こちらはロッジなのですが、野生のフクロウの声を聞きながらBBQができて最高です♪

「農的な暮らし」ができる

移住をサポートしている板垣さん情報によると、
愛媛県に移住を希望している方に、農業をすることを望まれている方(とくにオーガニック農をイメージされている方)は多いのだとか。でも、いきなり農業で生計を立てていくのは至難の業。

農業の理想のイメージと、現実がリンクしていない方が多いのが現状なのだそうです。

農業に憧れている方に、まずおすすめしたいのが「農的な暮らし」。農と関わりながら生きるライフスタイルです。

農作業のボランティアを体験したり、農家さんからお野菜を買う。もちろんロミさんがされているワークショップに参加したり、I'm homeさんの提供する自然栽培のお野菜をつかったお弁当を食べることも、「農的な暮らし」の第一歩。

ロミさんちのハーブです!

I'm homeのお姉さん・まみさんは、長男くんがネフローゼ症候群になったことをきっかけに、食を見直し、安心安全の野菜を自分の手でつくることを決め、自然農をはじめました。

妹のみくさんは、東京で6年、カナダで3年暮らし、久谷に帰ってきました。都会と海外で感じたことを持ち帰り、今に生かしています。

I'm homeのローチョコレート・・・むちゃくちゃ美味しかったです。ローチョコレートとは、非加熱のカカオ豆から製造されたチョコレート。火を加えていないので、火に弱いポリフェノールが残った栄養価の高いおやつです。口溶けがよくて、一度食べると忘れられない味でした!!!

農業をされている方が身近にいるだけでも、「農的な暮らし」は叶います。そういう意味でも久谷エリアは、農的な暮らしをしたい方の移住の地としておすすめです!

久谷はスピリチュアルな場所!?

横浜から移住した板垣さんは、久谷に来た時に
「ここの風景が松山だ!」と感じたそうです。

そして、引き寄せられるよう、移住を決めたのだそう。

私も実はそうなんです。なんの縁もゆかりもないこの地に引き寄せられてやってきました。

もちろん、土地代が安いっていうのも大きいですが(笑)

ほかの移住者にも理由を聞いてみると、
「なんとなく惹かれて」
「自然が多かったから」
「静かでよかったから」など・・・

感覚的な理由が多いです。

久谷は、遍路道がある町で、弘法大師さんが歩いた地。
一番最初に四国遍路をまわったと言われる衛門三郎の旧家(文殊院)がある地でもあります。

この衛門三郎は、四国八十八ヶ所を逆からまわる「逆打ち」を生み出した人物でもあります。

また、久谷にはシキミ農家が多いと言われています。
シキミは、お通夜や仏事で使われる植物なのですが・・・
弘法大師空海は、密教の修行にシキミを使ったと言い伝えられています。

シキミが放つ独特の香りには、邪気を清める魔除けの効果があるとも言われていて、なかなか興味深い植物です。

この辺の歴史を掘り下げていくと、スピリチュアルな面でも久谷を掘り下げていくことができそうです・・・!

実は、以前から松山市のスピリチュアルネタに観光地としての可能性を感じていた私・・・。しかし、スピリチュアルなものに抵抗がある人もいるなか、なかなか大声で伝えることができていませんでした。

しかし、コロナ禍になり、天体的にも「風の時代」と言われる時代になり・・・目に見えないものの価値が高まってきているように感じています。

今こそ、松山市のスピリチュアル的な魅力を言語化するタイミングがやってきたのかもしれません。

今回何度も話題に出てきた、「自然にふれること」や「農」は、実はもっともスピリチュアルな活動のひとつと言われていたりします。

まだまだ、ぼんやりとした情報しか出せていませんが、さらに久谷の魅力をくっきりさせるために、今月もエディターズの取材を行います♪

●県外からも大人気!ハーブのある暮らしを体験
マダムロミさん

●久谷はクリエイティブが研ぎ澄まされる地!?
久谷に工房を構える砥部焼作家・宮内太志さん

●スピリチュアルの面から見た久谷の可能性を掘り下げる
三島神社宮司・権名津さんインタビュー

久谷エリアの真の魅力とは!?どんなところなのか、掘り下げていきます。
お楽しみに♪

今回の書き手:大木春菜
大洲市出身、松山市在住。松山ローカルエディターズ編集長。株式会社せいかつ編集室 編集者・ライター。地元も好きだけど、旅も好き。レトロなものやマニアックなカルチャーが好み。手帳のYouTubeも発信中。
Instagram▶︎ooki_haruna
Twitter▶︎haruna_ooki
YouTube▶︎せいかつ編集チャンネル

※記載している店舗やサービスについての詳細は、各ホームページからご確認ください。

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