まさか、あの子が辞めるなんて・・・
ジュニアアスリート子育て塾 塾長 まつださちこ です。
今年に入ってから、こんな話を聴くことが多くなりました。
これは中・高・大学1年位の選手の話です。特に今年は女子が多いです。
先日、体重管理の話を書きましたが、体重管理が厳しくて、体調を崩した、ということではありません。
原因はその選手1人1人によって異なります。公開で書く内容ではないので、ここには書きません。ただ、最終的に体重が激減してしまい、競技を続けるどころではなくなったという点は同じでした。
周りは「なんで、あの子はあんなに強いのに?」と思うかも知れません。その子を目指して頑張ってきた選手もいるでしょう。
ですが、子どもが選手として体が強くなっていても、心が伴っていないと、心と体がバラバラになってしまいます。伴っていないというのは決して「心が弱い」ということではなく、「心の成長の速度」の問題です。
選手は競技成績が上がれば、心も強くなると思うのは間違い
20歳~49歳の女性スポーツ選手300名の研究で、こんなレポートがあります。
”1次元的な尺度では不都合”
私もそう思います。
このレポートは女性アスリートに起こりやすい症状(女性アスリートの三主徴)に対してのレポートなので、女性の研究ですが、男性でもストレッサーは様々でストレス反応は多数あります。
このストレスは、現代の競技スポーツでは課題とされてきていますが、まだまだ心の成長に対し、現場が積極的に対応しているとは言えません。
ストレッサー(=ストレスの要因)に対して、どのように対処するか、具体的な解決策を見いだすことも、専門家に相談するところまで言っていないのが現状です。これは競技スポーツをしている人だけではなく、世間一般で、まだまだなのではないでしょうか?
競技スポーツで言えば、年代や競技成績に関わらず、様々なストレッサーが周りにあるでしょう。そして、この2年、「まさか」という言葉を多く聞くことになりました。まだまだ今年、来年は、その状態であると考えられます。
既に辞めてしまった、体調を崩してスポーツから一時的に離れてしまった話を聴くと、少しでも解消できる場に足を運んだり、アポイントすることが出来なかったんだなと、残念な気持ちです。
競技スポーツをしていると、心を吐き出す方法を知らない選手もいます。
少しでもそんな選手が少なくなるのが願いです。
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