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あらためて養生。更年期で片付ける前に(&オープン型MRI体験記)

2022年9月24日(土)🌑27.8⚡️5:30-17:36
24:秋分  72:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

 カルピスを炭酸でうすく割って、稲光と雷鳴を聴きながらこれを書いている。春分から秋分の間は龍がいて雷が鳴る、と昔から云われているらしいが、日本海側ではこれから冬にかけてが雷の季節だ。きっと龍は明日あたりから裏日本へ移動するのだろう。もっと先かもしれないが。

 10日以上あいてしまった。理由は、昨日まで金沢に帰省していたことと、その前に体調をさらに崩していたことだ。

 「更年期」のひと言で片付けていたことが、実は違ったようだ。先週の今頃からめまいの症状が収まり、代わりにゴーっという耳鳴りが止まらなくなった。
 「台風も来ているし不定愁訴だろう」と思いつつも、突発性難聴の可能性をはじくために耳鼻科を受診したところ、「左耳の低音が聞こえていません」という想定外の診断。
 低音障害型感音難聴。めまいを起こさないメニエール病といわれているらしい。耳鼻科受診時はめまいを起こしてはいなかったが、そう考えると耳鳴りの前に起きていためまいは、メニエールだったと考えるのが自然だ。
 
(MRIの結果はやはり異常なし。が、一箇所だけ動脈硬化を起こしかけているところがあるらしく、「毎日パンにバター塗るのやめようかな、何にでも卵入れるのやめようかな」などと考えている)

「最近ストレスがかかることはありませんでしたか」と耳鼻科の医師に言われてはっとする。「ストレス性疾患」。子供の頃のIBSからあれほど私と関わりが深かった存在を、私は「更年期」のひと言で後ろに覆い隠してしまっていた。もちろん両者は無意識のレベルで複雑に関係しあい、コントロールできないレベルにあるのだと思うが、「ストレスをためると体調が悪くなる」という基本中の基本を、私としたことが、ほとんど忘れてしまっていたのだ。
 
 その時抱えていたストレスは、やはり猫のエリザベスカラーだ。たかがそれくらい、と思われるかもしれないが、「我が子の病がなかなか治らない親」と同じくらいのストレスを感じていたのだと思う。また、彼女らの通院やら、投薬、消毒などさまざまな世話に、夫があまり協力的ではないようにも感じていた。
 加えて、台風がやってくる中での帰省、つまり飛行機への心配。釧路便で感じた恐怖は思っていた以上に自分の中に強くあったらしい。
 
 帰省の2日前に動物病院へ行き、猫たちは注射と投薬で様子を見ることにし、エリザベスカラーをはずした。
 彼女らが患部をそれほど舐めたりひっかいたりしないのを確認できた頃、台風も当初の予想より早く本州を抜ける目処がついた。
 帰省の前日には難聴も耳鳴りも、いつの間にか消えていた。何かの症状が消える瞬間に気づけないことはいつも不思議で、迂闊だなあと思う。

 ずっと検討していた帰省の日時変更も必要なく、結局滞在時の金沢は、東京よりも好天だった。どんなに前から心配して天気図とにらめっこしたところで、本当にその時にならないと、どんなこともわからないのだ。
 
 メニエールや低音難聴は、治りやすいが繰り返す。どちらもむくみが原因なので、極力耳のまわりをマッサージしているが、これも調子がよいと忘れがちだ。
 あらためて養生な。身体と心の。
 とはいえ、今回のように比較的ストレスの原因がはっきりしていたり、一時的であった場合は、症状を無理に消そうとせず、そうなった自分も責めず、「仕方ないよねえ」と共存していく方針でいたい。
 
 そして、「身体は驚くほど空気を読む」。今回の帰省など、大きなイベントごとの前には、身体はかなり無理をして症状を一時的におさめてくれていることが多い。そのことを忘れぬように。 

おまけ:オープン型MRI経験記

 例によって閉所が怖い私は生まれて初めてのMRI検査を、オープン型MRIのあるクリニックで経験しました。
 筒に入るのではなく(通常のMRIに入ったことがないのでよくわからないのですが)、検査台に横たわる自分の顔から上に、板状のものが迫って止まっているイメージです。
 左右は開いているものの、圧迫感はそこそこありました。一番圧迫感を感じたのは、MRIの機械そのものより、顔を保護するため(?)なのか、プラスチックのごつくて雑なキャッチャーミットのようなものを顔に軽くかぶっていなければいけないことです。これが一番「うっ」ときました。
 目はつぶっていたほうがいいですよ、と言われ、最初は目をつぶっていましたが、少し気持ちが落ち着いたらあとは開けていました。左右の空間があいているのがわかるほうが楽だからです。もちろん、横を向くことはできませんが。
 このMRIのよいところは、付き添いの人がすぐ横で手を握るなどできることです。私も夫に付き添ってもらいましたが、付き添いがなかったら、最初に装置に入っていくのがまず難しかったと思います。途中からなんともなくなりましたが…(夫よ、ヒマだよね、もう帰っていい気もするけど、ごめんよ、と思っていました。MRI室では当然スマホの類は持ち込めません。壊れます)
 20分間、瞑想をするのにちょうどよいと思って臨みましたが、実験音楽的なサウンドが面白くて聴き入ったまま終わりました。ボアダムス的でした。明らかにわざと変な音させてんだろと思うポイントも多かったです。飽きさせないためでしょうか。だったらもっと面白いサウンドも作れそう。

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