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高校の授業を聞かずに内職ばかりしてた話

自己紹介

僕は大阪大学で学生をしている。普段はTwitter(@Mathmeganekun)で自由に発言させてもらっている。今回は僕の大学受験の話を書こうと思う。結構色々な話があるけど内職にスポットライトを当てて書いた。ちなみに受験期にはダイエットをして半年で17kg痩せた。

僕の高校

僕の高校は自称進学校だった。ここでいう自称進学校とは先生のモチベーションだけが高く中身の伴わない感じ。とりあえず課題をたくさん出して意識の高いことを言って。でも進学実績の中央値は産近甲龍か関関同立か。一応市内では1番賢い高校で先生はこれを誇りに持っているような高校。阪大には年3,4人ぐらいしかいかない高校。
端的に言って僕は高校が嫌いだった。
高校のイベントにも斜に構えてサボるようなイタいやつだった。僕は学歴厨だった。勉強以外いらないと思っていた。勉強ができない人を馬鹿にしていた。
高校内では賢い方だった。トップ層だった。

内職のきっかけ

一年生の頃は普通に授業を聞いて定期テストの勉強する生徒だった。
高二の夏休みに予備校を変えた。それまで通っていた予備校ではレベルが低く阪大に行けない気がした。それは学歴厨だった僕にとって死を意味していた。
ちなみに今その時辞めた予備校の通っていた校舎でバイトをしている。当時嫌いだった先生とも今は仲が良い。
その新しい予備校の入塾試験の範囲が数ⅡB(旧課程 数B:ベクトル ,数列)全範囲だった。1ヶ月青チャートを読むという方法で基本問題が解けるぐらいになった。その時に「高校いらなくね?」と思ってしまった。そこから授業を聞くことは無くなった。定期テストの勉強もしなくなった。しなくても60点ぐらいは取れた。
高二の頃は数学の内職かスマホをいじって授業時間を潰す毎日だった。高三になる時点で数Ⅲは一周終わっていた。青チャートの基本問題が解けるか解けないかぐらい。

高校の授業

高校自体を信用していなかった。
先生を馬鹿にしていた。「阪大卒じゃないでしょ」って。
この人たちの授業を聞いても阪大に受かる気がしなかった。実際授業を真面目に聞いていた人たちは国公立に落ちて関関同立にも落ちて…っていう人が多かった。
高校の英語の授業が嫌いだった。授業内容は本文の音読とか暗唱。
定期テストは教科書の本文を覚えないと解けないような問題。
何の意味があるのかわからなかった。受験で役に立たないように感じた。内職をしていた。急に当てられたこともあった。わからないので適当に答えていた。
現代文の授業も。古典の授業も。意味がないように感じた。でも僕は国語が苦手だった。共テ模試で120点/200点以上取れたことがない。本番も確か110点ぐらいだった。国語の授業は内職に厳しく、数学の定理の証明とか何か新しい定理を見つけられないかと頑張っていた。
数学の定期試験。勉強しなくても2位とかそんくらいだった。1位は取れなかった。1位の人は共テ9割とかで阪大経済に合格した。
授業を聞かなくてもここまで行けるのならと思って内職した。
数学の先生は内職に理解があった。その先生が大好きだった。問題集のわからない問題を時々聞きに行ったりもした。わざわざ調べて印刷してきてくれたりする先生だった。その先生は唯一好きな先生だった。

高三の数学の授業

好きだった先生は他のクラスの担当で僕のクラスの授業は別の先生になった。それが高三の時の担任。
元々その先生は嫌いだった。体育会系で生徒に高圧的な先生だった。
それでも僕は内職をした。その人の授業は本当にひどかった。間違いも多かった。
高校の授業は集団授業なのでどの層に焦点を当てて授業するかが難しいものである。今は理解している。
その先生はプライドが高かった。内職を邪魔されることも多かった。1学期の最初は優しい先生だった。
途中で豹変した。僕と衝突した。あまり覚えてないけど執拗に僕を当てるようになった。いきなり問題を当てて黒板に解答を書かせたりも多かった。
内職をする僕が一番悪いのは理解している。我慢してその時間だけ授業を聞けばいいと思う。今なら古典の授業みたいに聞いているふりをして自分の作業をすれば良かったと思う。それができなかった。
やれと言われた問題は一番に終わらせて内職に励んだ。それでも邪魔されるのには納得がいかなかった。それ以降プリントの問題がどんどん増えていった。それでも全て終わらせて内職をしていた。
そのまま一年が過ぎた。僕は高校を休むことも多かった。
高三で20日ぐらい休んだ気がする。遅刻も多かった。嫌な授業の日は休んだりしていた。1学期に1回ある球技大会もサボった。
休みの電話は全て自分でした。お母さんを心配させたくないから。
高校の前までバスで行って高校の前で休みの電話をして折り返すこともあった。

内職仲間

内職はリスキーな行為である。
高校のバックアップを全て放棄することを意味している。
内職をして志望校に合格できなかった日には職員室で僕の愚痴を言われるかもしれない。そんな気さえしていた。必ず合格しなければならない。
落ちれば僕のプライドはボロボロになってしまう。勝たなければいけない勝負なのである。
内職友達がいた。そのうち志望校に合格したのは僕だけだった。
彼らとはもう会うことがほとんどない。一人とは去年一緒にご飯を食べに行ったけど変わり果てていた。学歴厨になっていた。変わってしまった。
「塾バイトとかしないん?」って聞いたら「関学生が塾講師やったら嫌やろ」ってガチトーンで言われた。それ以降連絡も取らなくなってしまった。
めちゃくちゃ好きなやつやったからまた一緒にご飯行きたいなって。

合格発表

現役で大阪大学に合格した。
そのことを高校に伝えに行った。みんな喜んでくれた。社交辞令。
僕が先生だったら内職していた生徒の合格は喜べない。
担任の先生は違った。「はいはいおめでとう。卒業しても頑張って」作業をしながらこっちの顔を見ずに言っていた。
別に悔しいとは感じなかった。


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