Peppers
はじめてのひとり旅で日光に観光へ行ったところ、日光東照宮の裏山で遭難したり、まったくもって望んでいない電動自転車での登山をする羽目になったり、滝に心打たれたりと、行き当たりばったりの旅行を記しました。 有益なことは何も書いておりませんが、少しでも笑っていただけたら幸いです
百田尚樹さん著「地上最強の男」は、ボクシング世界ヘビー級チャンピオンを「地上最強の男」と捉え、初代から28代目のモハメド・アリまでの軌跡と、チャンピオンたちのストーリーが記された、ボクシングの歴史書とも言える本であった。 なかなかに読み応えのある本なので、ボクシングのコアなファンでなくては筆者の熱量と情報量に追いていかれてしまうかもしれない。 そこで、同書を私なりに要約し、「魅力」をお伝えしたい。私にとっての同書の「魅力」だが、ボクシング技術や必殺技、試合内容、ファ
シャチ、大型の海生哺乳類。「海のギャング」と呼ばれている。 わたしとシャチの出会いはYouTubeに投稿されていた、鴨川シーワールドで飼育されているシャチとトレーナーのパフォーマンスショー合間の様子を撮影した動画だった。 その動画では3〜4頭くらいのシャチと、それぞれに一人ずつトレーナーがついているのだが、体長5~6mほどもあるシャチが自身のトレーナーに対して、頭を撫でてもらったり、尻尾を撫でてもらったり、また頭を近づけて撫でるように促したりと、とにかくべったり甘え
龍頭の滝を下り、車道に出ると中禅寺温泉行きのバスが走っていたので、タイソンにも負けない快足を飛ばして追いかけた。すると私の存在に気づいた運転手さんはバス停で待っていてくれたのである。何とも心優しき御仁であるか。 バスに乗り込むと乗客は私1人であった。この御仁は私を乗せないと自分の仕事の意味について考え、悩み、苦しむところであったようだ。危なかったな御仁よ。 中禅寺温泉バスターミナルについた頃には随分日が傾いていた。急いで帰路につく。 さすがの私でも暗闇のいろは坂を下
中禅寺バスターミナルに戻りプラプラしていると、何やら近くに戦場ヶ原なるものがあるらしく、戦士たちの弔いも兼ねて行ってみることにする。 ただ、これ以上タイソンの電力を割くことは、昨夜の「携帯充電切れ遭難事件」をも超える大惨事を引き起こすことになる。そのため、ここからバス移動とする。 「あなたの良いところは失敗から学ぶところよ」と幼い頃は母によく言われていたものである。 15分ほどバスに乗り、赤沼というバス停で降りると戦場ヶ原の看板が出ていた。私は「ヶ原」というくらいだ
そもそもなぜ私はこんなにも窮地に陥っているのか。なぜ一方通行なのか。なぜ親や学校の先生は「いろはにほへと」には秘密の続きが隠されていることを私にひた隠しにしていたのか。世の中ってこんなにも情け容赦のないものなのか。 20分ほどその場に留まったのち、タイソンに跨り号泣のうちに出発した。もし「はじめてのおつかい」が何かの間違いで私を隠し撮りしているのであれば、日本中が涙することであろう。 またしばらく漕ぐと、遠くの方に駐車場が見えて来た。やっとついたと思い、タイソンの上
翌朝、非常に残念な朝食バイキングで食事をとり、日光に向かった。 日光に到着し、華厳の滝の入り口である中禅寺温泉に行くバスに乗ろうとしたところ、まだ9時前だというのにバスを待つ乗客で長蛇の列を成していた。 到着したバスに乗客が一気に入り込むとバスは球体にならんばかりの超満員である。私は大の人混み嫌いのため、バスという選択肢は排除された。別の行き方を検討するべく、近くのベンチに腰掛けたところ、何とも偶然に電動のレンタル自転車が並んでいた。 ダイチャリというサービス
宇都宮駅につき、宿泊先のホテルの名前も覚えていなかったため、ひとまず充電のために立ち寄ったタリーズに立ち寄った。 入店し席に着き、辺りを見渡してもお手洗いがないため店員さんに尋ねたところ、トイレまで先導案内してくれるとのこと。 もし、都内でそんなことをやられたら時には、「場所だけ教えんかいあほんだら」と声を荒げたかもしれないが、ここは栃木である。「郷に入れば郷に従え」を重んじる私はガラガラの店内を大人しく先導された。入り口付近にお手洗いはあり、店員さんが男性トイレの押し
全くもって期待はずれの白糸滝を少し散策すると、またもや看板「この奥 瀧尾神社」が立っていた。瀧の神社、なんだかかっこいいので行ってみた。結局いたって普通の神社であった。もうすっかり日も沈みきってしまい、今来た道は闇に飲み込まれている。帰路につくためiphonでマップを開こうとした途端、充電が切れてしまった。 1日中マップを開き続け、その他にも宿を探したり、音楽を聴いていたり、調べ物をしたりと酷使しており、東照宮に着いた時には10%を切っていたことは知っていた。が、最悪のタ
石鳥居に戻った私は、石鳥居を直線に進み、東照宮表門を通過した。入るとすぐに「見猿聞か猿言わ猿」の神厩舎(しんきゅうしゃ)がありそこでツアーガイドの人が説明をしていたのでしれっとツアー客に混じってみた。神厩舎とは馬小屋であり、古くから馬を守るのは猿の役目なので猿が彫刻されたそうだ。 それにしても彫刻の猿は全然可愛らしさがなく、むしろ目の辺りが不気味だ。ましてや日本猿なのに異様に手の長い猿なんかもいて、気色が悪いのであった。 ツアーガイドは事務的に次の説明へと移った。神厩舎