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「ベンチャー企業」と「中小規模の会社」と「大きい会社」のスケジュール感

こんにちは。

ベンチャー企業、中小企業、大きい会社で僕が経験した色々なエピソードをガバナンスを切り口にして、それぞれの立場での考え方の違い、その理由を色々な角度で考えてお伝えしています。

今回のnoteは、前回の「ベンチャー企業」と「中小規模の会社」と「大きい会社」の違いって? 
の中でふれた
起業準備編
(1)「スケジュール」と「成り行き」で驚く
(2)スピード感!で驚く
(3)「何とかなる」と「なんとかする」
(4)自社紹介のやり方で驚く
(5)契約で驚く
(6)メモを残すことの大切さ
です

「スケジュール」と「成り行き」で驚く

会社では担当業務があります。
それとは別に、何かのプロジェクトに加わる事もあると思います

この新規プロジェクトを9月までにゴールさせるぞ!となったらスケジュールを組みます
スケジュールには、目標達成ために「誰が」「何を」「いつまでに」「どのように」といった具体的な項目(タスク)が記入されます

これはガントチャートをイメージしていただけると解りやすいと思います

今回の友人の会社立ち上げを見ていて僕が驚いたことの第一弾はスケジュールの捉え方です。

ん?スケジュールって・・・ の違和感

起業にあたり、「こういう仕事で社会貢献するのだ」とか「目指せIPO」とか目的目標は様々で仕事内容も違いますが、何かを進めるにあったてはザックリとでもスケジュールを描くと思います。

例えば◯年後には年商3億円の組織にする、といった中長期的なイメージや、5月までにはお客様に最初のサービスを提供する、あるいは逆に10月までに売上の目処が立たなかったら見切りをつけよう、など出来事を時間軸で捉えることと視覚化です。


スケジュールの自由度

で今回、友人達の起業を横で見ていて驚いたのが成り行きに任せたスケジューリングと自由度でした

成り行きに任せたスケジューリングの自由度、って言う言葉を上手く伝えるのが難しいのですが、感覚的に言えば、スケジュールの主役はスピードじゃないでしょ?です

「〇日までにお店をOPENさせるんだ」「そのためには、事前に〇〇を検討しておこう」「並行して〇〇向けに広告が必要だ」というスケジュールがあったとします

ここでのスケジュールの主人公は「やること」です。そして「やること」の具体的方法に落としていきます

仮に「いや、先にお店をOPENしちゃおう」とスケジュールの変更があったとします
色々な都合や事業判断で予定を変更することはもちろんありますし、予定通り進まないこともあります。

繰り返しますが、これは「やること」を前後に調整していることです

僕の認識でいうとスケジュールって、やることに優先順位をつけて視覚化して、都度その進み具合を確認するものだと思っています
そしてスケジュール通りに進んでいないことがが発生したら、じゃどうしようか、リカバリーの方法はなんだ?どうスケジュールを組み直そうか?と全体への影響も考えて調整をします
これが一般的に言われているスケジュール管理の目的である「タスクの明確化と準備」「効率化」「生産性向上」と「モレや誤認識の防止」の見える化なのだと思います

裏を返せばスケジュール管理は事業の変化に対して適切に対応するリスクマネジメントの役割も担っています

スケジュールの主人公は、「やる事」なの?

資金的にも限りがあるベンチャー企業が前に進むときには、無闇やらたらに時間は掛けられず創業段階でスピードを重視して、考えるよりもまず行動、という意識や流れはよくわかります
ですがスケジュールに影響するスピード感は適切に行わないと無意識に自己都合の暴走をする危険が潜んでいます

本来、スケジュールの主人公は「やる事」ですが、これが耳障りの良い「スピード重視」といったの話になってしまうと、スケジュールが個人にとっての優先順位リスト、好き嫌いのタスクリストになる可能性が大いにあります


スピードを重視するあまりに無意識に自己都合の暴走をしてしまう。それを止める、あるいはチェックする仕組みは内部統制の一つですが、ベンチャーや小人数の組織で内部統制を意識することはなかなか難しく、手が回らないのが現状だとも思います

そのな状況に対して、なまじっかガバナンスを噛じった人間が
「スケジュール管理って、リスク管理の目的もあって云々・・・」と中途半端な責任感をもって正論を説法しようもんなら

「言ってることは分かるよ」
です

違和感の正体と考えさせられたこと

今回感じた違和感の正体は、スケジュールがいつの間にかリストに変わっていたことなのですが、それ以上に考えさせられた事は、大きい組織で普通に実行していた内部統制とその知識が、実は全然汎用的なものじゃなかったと解ったことです

どうやら中小規模の会社、大きい会社会社で学び、実行していた「内部統制」は、その会社でしか説得力を持たないようです。

友人の会社の役に立てるようにまだまだ勉強します

つづく

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