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夏休みらしい一日

今日も暑い。地球がおかしくなっていると思わざるを得ない暑さだ。直射日光の当たるベランダの黒いビーサンが熱くて熱くて、毎日、足を火傷しそうになりながら洗濯物を干している。すべてを干し終えたら汗びっしょり。おまけに日焼けもしていそうだ。何処か涼しいところへ行きたい。いろんな意味で室内にとどまるのが一番ではあるが、求めているのはそういう涼しさではないのだ。夏の涼しさを感じられるようなところへ行きたい。

以心伝心か、弟がどうしてもプールに行きたいと言い出した。いつもの夏なら、自治体が運営している温水プールへ足繁く通う。天井が開閉式なので、温水プールだが、外プールのように夏気分を楽しめるところである。今季、今日まで行かなかったのは、もちろんためらいがあったからだ。しかし、いよいよ暑い。我が家のベランダは、酷暑でビニールプールなど開けない。温水プールは今日も営業しているし、これまでに感染者も出ていない。プールの水は塩素消毒がなされているため、プール内における感染リスクは低いという。問題は更衣室での他者との接触にあるらしい。その点に細心の注意を払い、よし、行ってみようということになった。

早い時間の方が空いていると踏み、オープン時刻に合わせて向かう。すると、健康調査票を記入し、提出するための列がもうできていた。ソーシャルディスタンスをとって並ぶものだから、どうしても列は長くなる。それを見て少し愕然としたが、想像より時間はかからず券売機に辿り着く。いつもは2時間券を購入するが、入場制限のため、1時間券しか買えないことになっていた。着替えを含めたら1時間などあっという間だ。でも1時間ごとに人が入れ替わることで、異常な混雑は避けられるだろう。

更衣室のロッカーには、「使用を終えたロッカーにステッカーを貼ってください」との記載があった。消毒をするためとのこと。一回使うごとに消毒してくれるのはありがたい。他にも、個室になっていないシャワー室、サウナ室、ジャグジーは閉鎖。タオル置き場は棚が増量され、他者のものに触れないよう工夫されていた。

ついに入水。天井は全開、換気はバッチリである。だが、人の数は思ったよりいるなという印象だった。小学生以上の競泳用の大きなプールは間隔を開けて泳ぐことができるが、幼児が集まるプールの方は、芋洗い寸前で、常時周囲に気をつけながら、子どもを泳がせなければならない緊張感があった。一方、子どもたちはというと、心底楽しそうである。我が子も、他の子も、皆が満面の笑み。我が子はふたりとも泳ぎが得意ではないが、水遊びは大好きだ。水に抱かれ、水と遊ぶことは、我が家の遺伝子においては本能的に気持ちの良いものなのだろう。

制限時間10分前まで泳ぎ、急いであがる。更衣室の滞在時間は最小限にと心得、いつもはのんびり過ごす私も、急いで出口を目指した。手指をアルコール消毒して帰途につき、帰宅後は全員シャワーを浴びて、頭から足の先まで洗い流した。それからお待ちかねのアイスタイム。普段はプールにあるセブンティーンアイス前を経由するが、やめておいた。

正直、いつもより疲れた。気を張ったからだろう。午後は録画したとなりのトトロを観てまったり過ごし、夏休みらしい一日となった。気づけばもう、夏休みも折り返しだな。


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