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【旅行記】突然の豪雨とCUP & BAR in ポートランド

この旅の間、ずっと小雨続きだったのですが、このランドリーにいった日の午前中は急にカラッと晴れ渡りきれいなポートランドの自然が映えていました。11月の北米は雨季。きっと寒いだろうと思って、ヒートテックを重ね着していたので汗ばむほどの陽気。晴れているポートランドはこんなに気持ちが良いのかと、服を脱ぎ捨てて走り出したい気分です。ランシューズを買ってランニングできると嬉しかったですね。僕は、体型維持、体力強化、メンタルメンテナンスを目的に日々ランニングを楽しんでいますが、もしポートランドに住むことができて毎日にこの風景の中を走ることができたら、毎日が幸福感で満たされることになるでしょうね。きれいな街並みと広い道路、ほどよい坂道。ダウンタウンから離れると自然もたくさん。ん〜イメージしただけで、ワクワクしてしまいます。

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そんなこんなで気持ちよく歩いていましたが、ダウンタウンの向こう側に見える山間からグレーの厚い雲が押し寄せてきているのが見えました。真っ青な空に、グレーの厚い雲が侵食していく感じというのは、初めて見たかもしれません。「雲が生まれていく瞬間」のような気がしました。それほどはっきりとしたコントラストでした。それからあっという間に、霧雨、小雨どころの騒ぎではない豪雨!!風も強くて、折りたたみ傘が、まさに折れました。折れちゃいけない方向に・・・・。使い物にならなくなった傘をダストボックスにやむなく捨て、豪雨に打たれながら歩きました(シアトルもポートランドも至る所に公共のダストボックスがある。ポストみたいに)。でもね、気づいたんです。他の人(主にポートランダー)たちは、傘さしてないんです。みんな突然の雨だから傘忘れたのかな?とも思いましたが、基本的に向こうの人は傘を差すっていうことがないみたいです。アメリカ在住の友人に聞くと、ほとんどの人はフードをかぶっておしまいで、そういえば傘ってあまり見ないねとのことでした。たしかに、シアトルも雨降った時間帯あったけど、傘さしてる人あんまりいなかったかも。

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でも、そんなこと言われても、日本人の僕にとってはこんな豪雨に打たれてもびしゃびしゃになるだけだし不快なだけです。少し雨宿りをして豪雨がおさまってきた頃合を見て、次に行きたいとお店を目指しました・・・・のですが、雨のせいか、グーグルマップの位置情報がうまく機能してしていなかったのか、まったく違う方向、まさにあさっての方向に歩いていた僕・・・。この雨の中、めっちゃ寒くて震え始めてるのに・・・なんなんだよ、グーグル・・・ぜんぜんオッケーじゃないよ・・・グーグル(iphoneユーザーだけど)・・・・いやいや、僕の確認不足です。自分が東西南北どっちに向かって立ってるのかさえ理解してなかったのですから。

ですが、そんな中!発見したのです、おしゃれなカフェ!

その名もCUP & BAR 

118 NE Martin Luther King Jr Blvd, Portland, OR 97232

ここを目的にして歩いてたわけじゃないけど、来たかったお店です。ポートランドの地元のロースターである「トレイルヘッド・コーヒー・ロースターズ」とチョコレートメーカー「レンジャー・チョコレート・カンパニー」がチームを組んで作ったお店。僕は、コーヒーとチョコレートという組み合わせが大好きだので、これはぜひ行かなければと思っていたのです。でも、ランドリーでコーヒー飲んだ直後だったので、後回しにしようと思ってたのです。いやしかしこの雨の中では救いの神です。

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お店に入ると、高い天井に広々とした店内。中心にある大きなテーブルでは大人数の家族連れが食事を楽しんでいます。店の奥には工房があり、職人風情が感じられます。とはいえ、そこはポートランド。隅々までおしゃれです。トイレもおしゃれできれい。アメリカのトイレは、僕は苦手だなと思っていたのですが、ここのトイレはよかった)。

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僕はここでもカフェラテを選びました。

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お味は香ばしい感じ。スタンプタウンほどの華やかな感じの味ではありません。酸味も特になく苦味というほどのものもない。やはり香ばしいという表現が一番しっくりくると思います。ソーサの端っこにちょこんと乗せてくれたチョコレートが嬉しい。ラテの味ともマッチして、まさに相乗効果でしたね。さすが、二つのスペシャリストが組んで作り上げたお店だけあります。

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店内ではブロンドに青い目のちっちゃい男の子が楽しそうに走り回っていました。それを眺める周りのお客さんも嬉しそうで、居心地の空気感。僕のラテを作ってくれた店員さんのお姉さんも妊婦さんで結構大きなお腹をしてました。なんというか、ここには「生活」があると思いました。地元に溶け込んでいるというというか、生活の一部に入り込んでいるというか。息抜きや気分転換のための特別の場所というよりは、ここのお店のくることが毎日の”あたりまえ”。だからといって、お店が"生活感"を漂わせているわけではない。これって不思議なことですよね。伝わるかな。そういうお店のあり方っていいですよね。あくまで僕の印象ですが。

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ポートランドにいて、ずっと思っていたこと。それは、この街は生活のクオリティにこだわりを持とうとしているのだということ。もちろん、ホームレスの方々の事実など、そうでない部分もあることもたしかです。ですが、それと同時に生きるこということそのものにしっかりと取り組んでいると感じたのも事実です。オレゴン州ポートランドの住む人たちは、自分の住む街を誇りに想い、大事にしているのだと思います。これも僕の印象に過ぎないわけですが、でも、訪れたことがある方なら誰でもそう実感できるのではないかと思います。素敵な街といえば陳腐な言い方ですが、それ以上に表現がしようなないのです。ポートランドでは華美でもゴージャスでもない。ただただ、シンプルに素敵なのです。それを言葉で飾ることは違う。

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生活のクオリティを高める。僕の人生のテーマでもあります。日々の人生の目の前の一分一秒を楽しむことができれば、人生そのものが楽しくなる。だって、人生はその一分一秒の積み重ねなのですから。

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シアトル、ポートランド旅行を終えて東京に戻ってからもあの街の空気感を肌身で覚えています。そして、それを思い出す時、僕はグッと気分が上がります。今までの人生にない特別な時間を過ごしました。ここから、僕は何を仕掛け、何を起こすのか、僕自身が楽しみにしています。

※この旅行記は、2018年11月の旅行に基づくものです。

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