情熱の国へ!~ベトナム渡航2022(1)
2022年6月1日から6月8日までの8日間、ベトナムを訪問してきました。
今回のベトナム訪問の大きな理由は2つです。
この二つのことに関しては、後日、また改めて文章を書いていきたいと思います。
この8日間に体験したすべての経験は、とても素晴らしいものでした。僕は、今、東京の国立に「THE MIDFLOW coffee roast」という僕のお店を作っている最中ですが、その開業前にこの体験をできたことは、とても意味のあることでした。この8日間の出来事を思い返しながら、エッセイを書いていきたいと思います。
今回の旅で、一番感じたことはこのことです。
出発当日、成田空港はやはり閑散とした様子でした。もちろん早朝ということもあると思いますが、そうは言ってもほとんどがCLOSEになってしまっているチェックインカウンターは「静寂」という表現がぴったりの雰囲気が漂います。
そうは言っても出国ゲートには、それなりに長い列ができて、ほんの少しホッとしました。でも、ほとんど日本人の姿は見られず、ほぼ帰国の途に着くベトナムの方の姿でした。
この時点で、僕は「やっぱり世界がまた動き出すには、まだ長い時間がかかるのかもしれないな・・・」なんてちょっと暗い気持ちになっていたのです。早くいろんな国に気軽に行けるようになったらいいのにな・・・なんてね。
でも、そうは言っても、2年半ぶりの海外旅行。興奮しないわけはありません。早く飛行機乗りたい!とワクワクドキドキしまくっている瞬間です。
出国時には、飛行機のDelayはなくあっという間に空の上。
ベトナム・ホーチミン・タンソンニャット国際空港までの飛行時間は、約6時間。利用した航空会社は「ベトジェット」です。LCCという格安航空会社。さすがにエコノミー座席が狭いな〜と思いましたが、でも、感染予防対策もあって、座席は少しゆったりとした設定になっていたのでほとんど気になりませんでした。それに行きの航空券の値段は15,000円ほどです。実家の岡山に帰る新幹線代と変わらない!文句は言えませんし、覚悟の上です。
やっぱりね、2年半ぶりの海外旅行ですからね、んなことは気にならなくなるんですよ。そんなことよりも、これから始まる旅への高揚感でいっぱいです。早く着いてくれないかなぁと、わくわくどきどき。それに、僕以外は、たぶんベトナムの方ばかりが乗っておられたので周りから聞こえてくる言語はベトナム語ばかり。そんなこともさらに僕の興奮をさらに掻き立ててくれます。
前もってスマホにダウンロードしておいた映画を見たり、うたた寝をしたり、本を読んだりしていると、見えてきました!ベトナムのお姿です!
久しぶりのベトナム・ホーチミンの姿に興奮が止まりません。
そんな印象を覚えました。2年半前に初めてこの国を訪れたときも、もちろんテレビで見るだけで知るベトナムのイメージを一瞬で覆すほどの洗練された都会っぷりでビックリしましたが、そんな2年半前からもさらに進化しているような印象を覚えました。もちろん、はっきり覚えているわけではないから、僕の主観に過ぎないし印象でしかないわけですが。
でも、実際に着陸して、入国ゲートに向かい、入国してしまうと、数時間前まで感じていた東京の雰囲気とは明らかに違う雰囲気が漂い、アジア独特の香りと、蒸し暑さが僕の全身を包みます。そして、思わず「うるさっ」と独り言を口にしてしまうほどの、活気と喧騒の渦の中に巻き込まれました。
「Coolの日本」と「Passionのベトナム」
cool japanを叫びながら、これだけ冷え込んだ我が国を思い、やや自虐の念をこめて、自分の国をそんなふうに思ってしまいました。
それほどの差を感じてしまったのです。正直なところ、閉塞感の漂う国から出てきた僕は、ベトナムのその解放感はとても羨ましく感じました
ホーチミンからバンメトートという場所に向かうための国内線のターミナルへの移動の道すがらも、間違いなくかつてより勢いを増してスピードが増しているこの国を感じました。右を見ても、左も見ても、人、人、人、そして列、列、列。
ベトナムは国内線のチェックインカウンターは、もはやカオスでした。
チェックインするために2時間もかかりました。国際線・国内線の乗り換え時間は、3時間しかなかったので、本当にギリギリ。間に合わないんじゃないかと思って、本当にヒヤヒヤしました。
何でこんなに空港が混雑しているのか後で調べてみると、この日は
というベトナムの祭日だったみたいで、あっちもこっちもたくさんの子供連れの家族、家族、家族。それにベトナムの方って大家族なのか大人数での行動なんですよね。僕の目の前に並んでいた家族は10人以上いて、それぞれのチェックインと、ホーチミンで買い込んだであろう大きな段ボールや荷物が10箱以上あったので、それをチェックインカウンターで処理するものだから、とんでもなく時間がかかるのです。そして、それが「普通」なんじゃないかと思います。日本だと大家族の方が珍しくなってしまっているけれど、ベトナムでは大家族の方が普通に見えました。
あっちこっちで子供がギャーギャー大泣きしていたり、長蛇の列ももはや列とは言えなく並んでいる順番が曖昧になって、ところどころで小さな喧嘩起きるし、言うことを聞かない子供にお父さんがブチギレているし、これ以上ないカオス状態。そんな雰囲気にプラスして、ホーチミンの熱気と湿気に、僕もフラフラ状態。チェックインが終わってから水を買おうと思っていたから、軽く脱水症状。だって、2時間も並ぶなんて思わないじゃですか!完全に飲まれましたね(笑)
そんなこんなでカオスを乗り越えて、無事にボーディングの時間。ゲートに向かうとまたもや長蛇の列!
そんなツッコミを入れながら、でもそのときにはその状態に笑える余裕ができていました。「ベトナムすげ〜な〜。」そんなことを繰り返し呟いていました。ベトナムはかつての高度経済成長の時期の日本と同じようにバブルを迎えつつある、と聞いていましたが、それを実感しました。
長蛇の列の中、乗る予定の飛行機のDelayのアナウンス。
もうここまで来たら騒いでも仕方ないので、フードコートで休憩。
ベトナムらしくフォーとかバインミーを食べようと思ったんだけど、フードコートもほんと身動き取れないほどの人、人、人。しょうがないけど、お腹も空いてたので「バーガーキング」買いました。
フードコートのど真ん中にあるタッチパネル式の食券機でオーダーするタイプ。一番スタンダードなバーガーセットをオーダーしましたが、1,000円少ししました。日本で、バーガーキングに行ったことがないので、これが高いのか安いのかわかりませんが、素直に言えば少し高いなと思いました。
それから、面白かったのは食券を買って、商品を取りにカウンターに行こうと向かったら、なんとカウンターがない!え?え?どこでこの商品を受け取るの?フードコートのすぐそばのカウンターには、フォー屋さんとか、ホットドック屋さんはあれど、バーガーキングのロゴはなし。そこにいた店員さんに、「これどこで受け取るの?」って聞いたら、「あぁ、そのへんに座ってて。デリバリーしてくれるから。」との返答。そうなのね。どこからデリバリーしてくれるんだろう?どうやって僕を見つけてくれるんだろう?そんな心配をよそに、約5分後、爽やかな笑顔のイケメンベトナム男子がデリバリーしてくれました。
ジュースのこの包装かわいいですよね。ビニールじゃないし、エコでいい!
バーガーも安定のおいしさでした。ちょっと一息ついて、自分のリズムを取り戻してから、改めて出発ゲートへ。当たり前だけど、やっぱり長蛇の列。長蛇過ぎて、隣のゲートととの列が混ざり合っちゃってて、どこに並べばいいのかわかんない。前に並んでた人に「このフライトはここに並べばいいの?」と一応確認。「そうそう。ここに並んでいたら大丈夫ですよ。」と紳士な子連れパパが教えてくれました。
喧騒に気を取られ過ぎてましたが、ベトナムの方って話しかけるととても親切な方が多いんですよね。バーガーキング食べた後も、フードコートの係員の方が片付けに来てくれて、さらに「ゲートの場所わかりますか?」って聞いてくれて、僕の航空券を手に取って確認してくれました。異国の地では、そんな親切は本当に身に染みます。
少しDelayが続いているフライトのゲートのオープンを待っていると、これから行く先のバンメトートでお世話になるStoneVillage Coffee Labの所長Hoaさんからメッセージが来ました。
「これ持って、空港で待ってるからね!」
THE MIDFLOWっていうのは、僕のコーヒーショップの名前です。
わざわざこんなプレートまで作ってくれて、歓迎してくれている・・・。
感激しながらうるうると泣きそうになりながら、メッセージを返しているとさらにメッセージが。
「お腹空いてるでしょ?バインミー買ってあるからね!」と。感動・・・・。優し過ぎやろ〜〜〜〜。バーガーキングのが少し足らなかったから、まだ食べたかったので本当に嬉しかった!!
早く会いたい気持ちを抑えながら、飛行機に乗っていると見えてきました。
バンメトートのお姿です。
初めて訪れる土地ですが、地方都市の姿を見て、さらに興奮は高まります。
きれいな夜景です。東京を出発したのが、午前8時。到着は午後7時。時差がマイナス2時間なので、合計13時間の移動でした。
飛行機乗り換えとか、いろいろとドキドキしたり、逆に興奮したり、気持ちが大忙しの一日でしたが、Hoaさんとの2年半ぶりの再会の喜びで、疲れは吹っ飛びました。
長くなりましたが、そんなこんなで僕の2年半ぶりのベトナム渡航は始まったのでした。今日はこんなところで。続きはまた。
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