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2021年9月の記事一覧

罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない。 『白鳥とコウモリ』東野圭吾

罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない。 『白鳥とコウモリ』東野圭吾

今回も過去に読んでInstagramに投稿したものをご紹介。

あらすじはAmazonから引用させていただきます。

幸せな日々は、もう手放さなければならない。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題は

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バカと言われて傷つくのは、あなたがバカだから。 『神様とのおしゃべり』さとうみつろう

バカと言われて傷つくのは、あなたがバカだから。 『神様とのおしゃべり』さとうみつろう

『神様とのおしゃべり』さとうみつろう

待ってました! ネットで話題騒然の大人気自己啓発系ブログ『笑えるスピリチュアル』のさとうみつろう氏による初著書がついに発売!
「対人関係」、「お金」、「仕事」など、あなたの人生観を180°ぐるりと変える、魔法のような実用エンタメ小説。
「幸せになりたいんじゃろ?  だったら、叶えてやるよ」
ダメダメサラリーマンだった主人公は、ある日突然おしゃべりな神さまと出

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「正しさ」こそ人をダメにしている。 『悪魔とのおしゃべり』さとうみつろう

「正しさ」こそ人をダメにしている。 『悪魔とのおしゃべり』さとうみつろう

今回も過去に読んで、Instagramに投稿していたものを。

20万部突破! 大ベストセラーとなった『神さまとのおしゃべり』発売から早3年――。
世界にある「ありきたりな教え」や「道徳的な成功法則」に飽ききっていた主人公の目の前に、突如おしゃべりな悪魔が現れた! そして、みつろうに問うのだった。
「“善い行い"をし続けて、幸せになれた奴はいるか?
親や、学校や、道徳の教えのほうが、まちがっていた

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一文字ずつ消えていく世界でも、割となんとかなる 『残像に口紅を』

一文字ずつ消えていく世界でも、割となんとかなる 『残像に口紅を』

『残像に口紅を』筒井康隆

「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

五十音の一文字ずつなくなっていき、その一文字が使われている名前のものも消えていく世界のお

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