見出し画像

他人を動かすのが上手い人は何を考えているのか?

人間観察が好きな橘誠司です。

今まで働いてきた中で「この人は人を動かすのがうまいなぁ」と、感じた人がたくさんいました。

私もそんな風になりたいなと考え、
「どんなことを考えて対話をしているのか?」
とインタビューを繰り返してきました。

話を聞いてわかったことは、
対話する前提が普通の人と違うことです。

いろいろな前提はあるのですが、
その中でも重要なポイントTOP3をあげたいと思います。

新人教育や管理職の方、または上司とのやりとりでお困りの方の参考になれば幸いです。

それではいってみましょう。

***

前提1:答えは相手がもっている。

相手を動かすのが上手い人は、
答えは相手が持っていると考えています。

なので、アドバイスは聞かれるまでしません。
というよりも、アドバイスは不要という前提で対話をしています。

多くの人は他人を動かすには、
どれだけ伝えれるか?
どれだけ重要だと思わされるか?
どれだけ伝わっているか?

など、伝わる言葉、伝わる方法などを求めてしまいがちです。

それは、自分が正しい答えを出さないと!という間違った前提があるからです。

それは気づかないうちに、
相手はどうしたいか?よりも
自分ならどうするか?に、
目的がすり替わってしまいます。

答えは相手が持っている。

この前提は忘れないようにしたいです。

***

前提2:思考の整理を手伝う。

例えるなら、
部屋の模様替えを手伝うって感じかなぁ。

この例え話をしてくれたのは、
もちろん他人を動かすのが上手い人。

この方もまた、
答えは相手が持っている。という前提を
おさえていることがわかります。

どんな部屋にしたいのか?は、
部屋主にしかわかりません。

なので、
私ができることは理想の部屋になるまで手伝うこと。と言ったのだと思います。

*

そもそも誰かに何かを伝えるって難しいですよね。
きっと多くの方が痛感していると思います。

そんな時、
話したい相手というのは、
自分の思考の整理を手伝ってくれる人ではないでしょうか?

わかりやすい。
話しやすい。
そんな人というのは、
伝えるのが上手いのではなく、
相手の考えを整理できる人なのです。

私の頭の中がスッキリしたってことですから。

それは目の前にいる人も例外ではありません。

対話で求めている9割のものは、
自分の思考の整理です。

私は何を伝えたいのか?
私は何を言いたいのか?
私は何をしたいのか?

それをはっきりさせるために、
誰かに対話を求めています。

話しかけられると何か意見を求められていると思いがちですが、意見はあくまで参考にしかなりません。

知りたいのはどこまでいっても自分のことなのです。

自分が何をしたいか?が、
わかるから動けるのです。

自分が何を伝えたいか?が、
わかるからこそ伝えられるのです。

支離滅裂な思考を整理してあげる。
それは相手の目的を明確にしてあげることに繋がります。

思考の整理を手伝う。
2番目の考え方でした。

***

前提3:受動的である。

え?
と驚かれた方がいるかもしれません。

でもこれは1番おさえておくべき前提だと思います。

一般的に、
カリスマ性や権威性、
または恐怖心や不安によって、
他人を動かすのがセオリーだと
考えられています。

手っ取り早く動かすには確かに効果的です。

しかし、
それはあくまで一時的に従うだけであって、
いずれは元に戻ることは多くの人が体験していることでしょう。

なので、
納得して行動してもらうために私はどう伝えたらいいか?と考えます。

つまり、
他人を動かすには自らが働きかけるべきだ。
と前提があるのです。

他人を動かすのが上手い人はそう考えていません。

私の働きによって彼は変わる。
なんてことは考えていません。

主役はあくまで彼なのです。

RPGに例えるなら、
彼の人生にとって、
私は村人Aにすぎないのです。

たとえ私が魔王や王様、
重要な人物になりたいと願っても、
それは彼が決めることなのです。

相手の人生の中で、
主体性を発揮してはいけないのです。
主役を奪ってはいけないのです。

他人を動かすのが上手い人は、
脇役に徹しています。

ある方からこんな話を聞きました。

ボクは人は変われるって思ってる。
ボク自身も変われたと思ってるからね。
それと同時に他人は変えられないとも思ってる。

一見矛盾してそうなんだけど、
よく考えると辻褄は合ってるんだよね。

橘くん、わかる?


それはね。
人は変われるけど、
自分でのみ変われるってことなんだ。


***

まとめ

他人を動かすのが上手い人の思考。

その1 答えは相手が持っている。

自分の答えを伝えるのではなく、
相手の答えを探しにいこう。

その2 思考の整理を手伝う。

部屋の模様替えを手伝ってあげるように、
相手の思考の整理を手伝ってあげよう。

人が知りたいのはどこまでいっても
自分のことなのだ。

その3 受動的である。

相手の人生の中で、主体性を発揮してはならない。
主役はあくまで相手であることを忘れないように脇役の村人Aに徹しよう。

人は変われるけど、
自分でのみ変われるってこと。


最後まで読んでいただきありがとうございます😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?