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俳優社長という商売 in New York -ビジョンと自分磨きと求められるものへの理解-

*写真は特にタイトルとは関係ないです。昨年日本の小学校で「夢授業」をした時のもの。

芸能人になりたい、俳優になりたい、と夢を持つ若い同志たちは多いのだろうか。
僕自身32歳はまだ若いはずなのですが...。

カッコ良くなきゃダメ、可愛くなきゃダメ、キレイでなきゃダメ、スタイル良くなきゃダメって思ってませんか?

やってみたいんだけど、それがあなたの心に歯止めをかけていたり。

それに若くして(20代前半までに)売れないと終わりみたいな。


まず養成所や俳優学校、大学なんかでも年齢制限がありますしね。
募集要項に25歳以下とか。

逆にそれだけあれば、芸能人や俳優になれるとか。

そうではないはずです。

でも正直、今の日本の業界ではそこがスタートになるのが現状かもしれませんが。

ずいぶん前ですが、僕が付き人時代、とある有名俳優のマネージャーさんに聞いた事があります。

「○○(大手事務所)さんはどうやって俳優さんを見つけるんですか?」

「んー、スカウトだね。顔が良くて一回か二回やらせてみて、ものになればラッキー、ダメならそれまでって感じかな。」

「大手の事務所さんって養成所がありますよね?そこからはどうなんですか?」

「あー、殆どないよね。彼らやってるだけって感じだから。」

事務所さんも商売ですから、そりゃお金になりそうなイケメンだったり可愛かったりする人にまず商売の可能性を見ますよね。

当然です。だって日本は基本的にアイドル社会ですし、それを見る全国の人が求めているものなんだから。

最近よく日本の芸能・テレビ・映画などの業界が良くない、クオリティーが低い、ということを言う人がいますが、違うと思うんです。

だってこれはビジネスであって、お客さんが求めているものがそうなんだから。簡単に業界のせいだ!って文句言えないはずですよ。

舞台にしても、映画やテレビにしても、「誰が出ているか」って観るんじゃないですか?
それに応えなければ売り上げが出ない。そしたら商売にならないじゃなーいって思うんです。

僕はどちらかというとこれは我々国民の問題だと思うのです。
人のせいにするのは良くないです。

とある大きな芝居に携わっていた時のことです。

それは内容が難しい題材の舞台でした。
今の人は理解できないんじゃないか?という声もありました。

しかし演出家の先生は「我々はある程度は客を教育する気持ちでやらないといけない」と仰っていました。

そうなんです。
良い作品が出ない、日本はアニメや漫画だけ、って言われるのは、良い作品を作ってもそれを楽しんでくれる人が少ないからなんです。
だから、解りやすく解りやすくしていかなければならなくなり、文芸的なクオリティーなんかは衰えていっているんだと思います。

個人的にアニメ大好きなのでアニメや漫画が増えるのは嬉しいですが。

話が逸れてきましたが、俳優は顔だけじゃないですよ。

華やかに見える世界で継続する人には裏でそれだけの努力があるわけですし、逆にまだ売れてなくたって諦めることないんです。
きっと理由がある。

ちゃんと先を見て努力をしているか。

「頑張ってるのに!」って口で言ってるうちは、全然足りていません。

結局は結果が全てです。


でも本当にそれがあなたの夢で、叶えたいなら、やるっきゃないでしょ!

視野を広げて、どうやったらこの迷宮を抜ける為に前に進んでいけるか考えないと。

大手事務所のマネージャーさんが養成所の俳優たちについて言った
「あー、殆どないよね。彼らやってるだけって感じだから。」

というのは、自立するだけの志や努力が足りてないと言う事ですよね。

受け身な人が多いのでしょう。


学校に授業料払って行ったら教えてくれる、事務所に入ったら何とかしてもらえる、とか。

日本でやる前に一度アメリカに来て挑戦してみるのも良いかもしれません。

全部自分でやらないといけないから!生きていく為に!


自分が自分自身の社長になって、自分の事をよく分かってプロモーションする。
これってビジネスですよね。

自分を磨き、自分という商品を作り上げ、それを自分が売って生活をする。

ビジネスをする為にはこの先のビジョンを持って、相手が求めるものを知る事も必要。

それは、自分が演じる役は何が欲しくてそこに居て、相手は何が欲しいのかや何を言いたいのかを聞けるとが必要な芝居と同じなんです。

カッコ良くなくても、可愛くなくても、スタイル良くなくても、若くなくても、逆に全部そうでも、

可能性はゼロじゃない!


自分の人生、自分次第!

事務所社会の日本で、俳優が自分でビジネスをするということを言ってもピンと来ないかも、、、と今思いました。自分でカメラマン見つけてヘッドショット撮ったり、レジュメ作ったり、デモリール作ったり、ウェブサイト作ったり、仕事取るために戦略立てたりしないから分からないのでは、、、と。
そういえば、僕もこっちで覚えたわ。

まぁいいか。


まさや

サポートありがとうございます。いただいたサポートや有料記事の売り上げは、ある程度貯まったら、これからアメリカでの俳優活動に挑戦する方の為になることに使わせていただきます。それと、僕自身にもちょっと贅沢なコーヒーを一杯くらい。