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幸運な病のレシピ 2021年12月11日〜20日

アンティパスト ( 前菜 )

Sさんがお友達から頂いたウオッカを「お裾分け」いただいた。金で買った物を分けても、それは「お裾分け」ではない様に思えるのは面白い。どう考えればいいのだろうか。
「人のつながりのうちに手に入れたもの」の価値を考えたい。こんど、そのお友達に干し柿を持って行っていただきたいと思う。僕が喜んでいることを伝えてもらいたいのだ。

Sさんには毎日食事をお裾分けしているが、お金は頂いていない。『長期モニター』として僕の食事が『商品(お金を払って売られている弁当)』に勝てる様に育ててもらいたいのである。
当初は、「長期モニター」として「利用する」という気持ちがあったが、いまは、Sさんの身体が良くなっていってもらいたいと思うこと仕切りである。自分の20年後の姿であるのだ。
毎日の食事を美味しいと言ってくれる。手や足の浮腫は引いていくし関節の痛みも軽くなっていっている。生きることに積極的になっていることを感じる。その日、最初に顔を見た時の嬉しそうな声を聞くと泣きそうになる。歳を取るということは恐ろしく孤独な小径を一人で歩くようなもの。自分にも来る将来である。
父や母には間に合わなかたけど、「食事が生命を助けるのだ」ということを実感している。

2021年11月1日からなのでちょうど一ヶ月半である。母の友人であったが僕とは何も面識がなかった。道で見かけて挨拶し始めたのが始まりである。

面白いものだ。毎日お持ちして皿にもり一つ一つの「おかず」の説明をする。どうやって作ったかとか味付けは何を使ったかとか話す。Sさんもしっかりと味わって、硬さや口触り、入れ歯では旨く食べれるかをお聞きする。しっかりと答えてもらえる。小さい頃から生まれ育った栃尾の話をお聞きする。

食事とは家族をつなぐ絆なのだ。反対から見れば、食事を同じくする人が家族なのだ。お互いがとても大事に感じられ、生活の一部となっていく。一年前に感じていた「食事の価値」はもう少しひねれると思った。

レストランで高いものを注文したり、スーパーで買ってきたものをただ一緒に食べることとは少し違う。自分の時間を費やして食事をつくり、相手を思いやることは大事なことなのだ。たとえ、レトルトやカップ麺であっても、たとえ3分間であっても、時間を共にして「食事を分かち合うこと」には価値があるのだ。
ただ残念なことに、レトルトやカップ麺では辛い10年の後に死ぬことになる。



【2021年12月20日】
【2021年12月19日】
【2021年12月18日】

【2021年12月17日】手羽先大根、オカラ大根菜っ葉の味噌汁、

【2021年12月17日】タクワンを漬けた。

#スズキの味噌汁 #酢豚

【2021年12月16日】スズキ280円を汁にした。これは大当たり。スズキという魚は刺し身では高級魚だが型が小さいと雑魚になる。味噌汁にすると骨が少ないので美味しい。妻には不評であった(笑)。
酢豚を作った。パインが生のものを使ったのだが、Sさんには芯が硬かった。難しい。サラダはいつものリンゴ系。お裾分けの弁当も一つ友人に差し上げた。メニューは難しい、作る手順と合わせて一つになったときのことを考えると面白い。ひき肉と厚揚げの合わせたものも作ったがSさんは好きでないという。厚揚げが小さい頃から好きでないという。人の口はそれぞれでいろいろなことがある(笑)。
しかし、難しい。

魚を丸ごと煮るのは大変に面白い。それぞれの魚で得手不得手が有る。また出来上がっら味もこちらの口の方で嫌うことも有る。
旬のものを食べるのは素晴らしい。

#ロールキャベツ #揚げ物 #ウオッカ

【2021年12月15日】ウオッカを「お裾分け」いただいた。へべれけである。今日は昼からパスタとロールキャベツを作った。鳥のレバーの天ぷらは初の試みである。湯がいて、粉をつけるのだが何とうまく行った。豚レバは唐揚げ煮ることはよくあるのだが、鳥レバは柔らかいから難しい。今度は唐揚げに挑戦である。魚を味噌と酒粕につけておいたのを焼いた。美味しクできたと思う。
鶏の唐揚げはカレー味と数日前に作った醤油味の残り。芋天は安定して美味しい。今度いきなりだんごを作ってみよう。


#ニシン #塩サバマリネ #青梗菜のクリーム煮

【2021年12月14日】ニシンが半額だったので買ってきた。煮付けにいいかどうかと麩と合わせて炊いた。塩サバは高温で揚げてマリネにした。煮きった甘酢に油から上げて入れるとじゅっと音がする。骨もすで柔らかくなるので最高である。マリネの道はもっと極めたい(笑)。エビチリなども同じ「律」が有るやにしれない。しかし、エビは少し高額なのでしばらくやっていない。
汁は青梗菜のクリーム煮、牛乳にとろみを付けるのは片栗粉で行った。トロミの感じが小麦粉とでは違う。


#青椒肉絲 #なめこ汁 #リンゴサラダ

【2021年12月13日】青椒肉絲はピーマンが好きだ。牛肉とオイスターソースにピーマンはゴールデンである。なめこ汁に大根の煮しめ、サラダはリンゴを刻んでいる。毎日、食事をおすそわけしているSさんが元気である。日によって少し違うが、指の浮腫は全く消えた。グーも出来る。40日くらいだろうか食事の力というのは凄い。毎日10~30分食べてもらいながら感想を聞く。いろいろな昔のことを聞いて勉強になる。味の付け方や昔の調理方法。母が亡くなったと同じ年齢の86歳である。
僕自身の心もここではくつろげる。家族というのは戸籍上の関係ではない。食事の価値というのは「栄養素の摂取」ではないのだ。
年取って、自分を知る人のいなくなっていくことを考えると孤独というのは凄まじいものであろう。そして誰もが通る道なのだ。

#池の雪囲い

【2021年12月13日】池の雪囲いをした。冬である。


#ソイ煮付け #クチボソ唐揚げ #パイコーマリネ #揚げ物一式

【2021年12月12日】パイコーのマリネは失敗、今度リベンジ、ソイは未だあったので引き続いて煮付け、クチボソは半分煮付けたので今日は唐揚げは好きだなあ。薄くて小さいのが良い。何よりも値段が安い、つまり旬なのだ。大きなスーパーでは規格外て売られない魚である。雑魚と呼ばれ漁港では出荷もされずに捨てられる。いつも買いに行く地元資本のスーパーではお店に出しているのだ。こういう風潮はおかしい。
「食事」を売って金を儲ける連中は多くの利を稼ぐために単価を高くする。当然高級食材を使わねばならない。少し前から、近所の全県にチェーンを展開するスーパーでは、キャベツ売り場で、「お客さんが使わないから捨てていくの葉」を持っていくなと張り紙がされている。スーパーでその葉を持って帰っている人がいるのだ。貧しくて変えないのか、ペットにやるのかは分からないが、こういう張り紙をする根性くらい「貧」なるものをはない。
そのスーパーを僕は嫌うが、そこが一番品揃えが良いから行かざるを得ない。一回市場で主導を握るとこうだ。
グローバリズムは悪いことではない。誰でも自分の商品が多く売れることを望む。問題は、市場を握った後で利益を上げ続けるにはどうすればいいかということである。
価格を上げるか、仕入れを下げるかの2つしか無い。
仕入れを下げるに一番いいのは仕事を単純作業にして、誰にでも出来るようにしてから、時給を下げればいい。文句を言うやつは首にしてもおつりに働く労働者(パートタイムスレーブ=時給のの奴隷)はすぐに見つかる。
好一つは品質を落とすことである。100円ショップの隆盛がよく表している。弁当に炭水化物をどっさり入れて満腹コストを下げるのもいい方法だ。
しかし、『自分で使いたくない、自分で食べれない、自分は働きたくない』ものが満載される。


#手羽先大根 #クチボソ  #里芋の餡掛け #オデン

【2021年12月11日】クチボソ(小さいカレイ)100円位である。煮付けた。とにかく魚を食べるのは難しい。何よりも時間がかかる、焼けば焼き網の掃除が大変だ。手羽先大根は酒粕味噌であった。美味いものである。保温鍋で柔くして煮込むのでいい感じである。
里芋の餡掛けを作った。店で売ている「里芋の餡掛け」が旨くないのは里芋に単にひき肉のあんを掛けているだけなのではないだろうか。里芋を下茹でして、チリチリのひき肉のスープで十分にてからトロミを入れると美味いのだがなあ。
後はオデンである。冬はこれが良い。


#厨房

【2021年12月11日】平野屋から使っていない鍋釜を持ってきた。大いに助かるのである。伸一さんは、平野屋の移転だと言ってくれた。看板に恥じない弁当屋を作らねばならない。20年後の自分にピンコロの食事を届けるのだ。

厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。