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幸運な病のレシピ 2021年12月1日〜10日

アンティパスト ( 前菜 )

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骨ごと煮込む料理というのはなかなか面白い。手羽先大根は軟骨まで食べることが出来る。しかし、時間がかかる。最近、パイコーを保温鍋で長時間加熱して出たスープをロール白菜に使ったがこれも良い。

「商品化された食事」では汁物が手に入りにくい。寒天状に固めておいてチンするとか冷凍するとかしかない。僕の食事は必ず「汁」がつく。シャブシャブ肉のスープであったり八宝菜的であったり、パターンは色々ある。

赤魚をトマトでスープにしたのだが、この美味しさはここでなければ味わえない。骨ごとにこむというのは価値の有ることなのだと思う。魚の煮しめなんかも、満腹になるほど食らおうと思ったら、売っている食事では手に入らない。

これから始める「お裾分け事業」では300食を狙う。その量の食事を作るのは並大抵ではない。毎日日替わりの一品を作ることって可能だろうか(笑)。定食点などでは数種類用意すればいいが、最低でも10種類くらいパターンを考えねばならない。相当に大変である。そして面白い。

何よりも驚くべきは、そんな食事でSさんの元気になっていく様子である。今日は腰が真っ直ぐになってきたような気がする。気のせいだろうか。

母にこんな食事を作ってあげればよかった。後悔は常に後からである。

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#赤頭の味噌汁 #すき焼き

【2021年12月10日】Sさんが美容院に行った。恐ろしく元気になってきた。驚きである。
赤頭の味噌汁は一回焼いてそれから味噌汁に入れる。長く煮ないと味が出ないと思い長く煮た。すき焼きを作った。サラダはりんご入り。母が得意で僕も好きになった。生のりんごは食べれないが、スライスしてマヨすると食べれる。
確実に寛解に向かっている。歳を取るということは避けられないが、共に向き合うことでその状態で生きていく決意ができる。Sさんを美容院に連れて行くのはいいことだった。僕も母を連れていけば良かった。後悔はいつも後からである。

#クリームシチュー #アラの煮付け #青椒肉絲

【2021年12月9日】アラはもっと大きくなる魚だが、小ぶりのものを煮付けた。上品な味の魚である。車麩を一緒につけた。
青椒肉絲は得意だ。簡単でピーマンの味が生きる。大好きだ。
今日のサンプルはクリームシチューである。2人前、差し上げた。長く宅配業に携わってきた方で、配達のことに関してはプロである。色々なお話をお聞きしたいと話したら喜んでくれた。300食をやるとなると配達が恐ろしい、とは言っても、ご自宅にいる老人が多いだろうから何とかなるであろうが、頭ひねらなくっちゃ。

#食洗機 #後片付けの科学

【2021年12月8日】後片付けも僕の仕事である。毎回異なった状況に向き合いながら普遍的な法則を探す。
毎日おおよそ一時間である。何を作ったかで全く変わるのが面白い。そして、朝から使いながら、片付けは夜一回になるように調整する。何よりも大事なのは次の調理、使う人の便なのである。
先ずは整理して、同類を集めていく。食洗機の中が片付づいているかどうかで5分くらいは違う(笑)。鍋は使うたびに片付けたいが、そうも行かないことが多い。3つのコンロを同時に使うので、大にぎやかになる。
まな板も鬼門である。乾かす場所を考えると、面倒である。
鍋・ボールは最後にまとめるのが一番効率的であろう。天ぷらをしたとのボールは小麦粉が固まることが有るので困る。油っぽくもなる。
食洗機に入るだけ入れるとおおかた片付くので嬉しい。やはり食洗機は偉大である。



#弁当サンプル

【2021年12月8日】友人に2つ弁当のサンプルを持っていった。随分作るパターンが決まってきている。来年の今頃にはオープンしているのだからびっくりである(予定)。この厨房一つで、「素材の持つ生命を大事にした食事を」300食を毎日作るのは大変だ。しかし、かつて家庭で料理が作られていた時は当たり前にされていたことである。僕らが、今苦しめられている「病因のない症状だけの病」は「毎日の食事」の中にあるのだ。しかし、医学は手も足も出ない。
どうして食生活の変化と今の災厄の関係に目を向けいないのか不思議で仕方がない。


#チャーシュウ

【2021年12月7日】今日は妻のパートなので昼の仕込みを朝からした。豚からブロックがあったので開いて叩いてニンニク巻いてチャーシュウにするように保温鍋に入れた。ネギとセロリの葉を入れた。蕎麦茹でて、夜はセロリとそばサラダにしようかしらん。酒粕を味噌で伸ばして魚を漬け込んだ。朝から大活躍である。

#麻婆豆腐 #後片付け

【2021年12月7日】酒のんで寝て起きたので少し仕事して、インスタ書いて、後片付けをした。小腹がすいたので麻婆豆腐作った。麻婆豆腐は好きな料理だ。挽き肉をチョリしてなにかの素材を煮込むのは色々と作る。調味料の違いでバリエーションも多くなる。大事なことは挽き肉をチョリチョリに炒めるとこおろであろうか。トマト缶で伸ばせばミートソースである。と言うか麻婆にパスタ入れても美味い。

後片付けの秘訣は最後までしないところだ。いくらやってもきりがない。僕は一回30分単位に切って作業を止める。何処で経が終わっても良いようにするのだ。仕事や動画鑑賞などの互い違いにするといい。次の調理に掛かれる所まで片付いていれば良いのだ。どうせ5分後には大バラになる。

#カキフライ #手羽大根 おから 

【2021年12月6日】朝から手羽先大根を煮ていた。圧力鍋を毛布でくるんで保温にいしてやってみたが良いのである。大根はコトコトで30分下茹でが良いようだ。標準にしよう。五目豆を作ったのでおからにしてみた。なんか大豆大豆しておる。

妻が牡蠣が安かったと買ってきたので急遽「カキフライ」になった。カキフライくらい好きな食べ物はない。

セロリもドカンと安かったので買ってきてあったので葉の方はかき揚げ、茎の方はリンゴと合わせてさえサラダにした。

水餃子を作る汁を煮たのだが美味しくできなかった。次回の課題である。葱頭が大量にあるのでなにかに使おうかねえ。

#ぶり大根 #イナダ刺し身 #鮭のクリーム煮

【2021年12月5日】イナダ150円、これは嬉しい。捌いて、骨と頭はぶり大根にした。鮭のクリーム煮にはナバナをちらした。牛乳に小麦粉を入れてよく溶かして、フライパンで鮭を焼いた上にかけて固める。いつも焼いてばかりいると飽きるのである。そして、簡単でいい。大量に作る時はこれはいいかもしれない。バターで小麦粉を練ってホワイトソースを作る手間はバカらしい。一杯飲んだ。少しくたびれたのである。

イナダの「ぶり大根(?)」は素晴らしい。小ぶりなので骨も兜も皆ばらばらになってしまうが、「骨の代謝系」をできるだけ破壊しない温度で取り出して大根にすわせる。大根はアクきをして間質液(細胞の間の水)を吐き出させる。大根がまるで宝石の様である(笑)。

#焼きりんご

【2021年12月5日】リンゴの甘露煮である。バターと赤ワインでしっかり煮付けて飛ばすのであるが、上手く出来た。ホイップクリーム忘れたが、勘弁してください。昼はパスタにした。久々である。熱々のパスタに生卵かけるとカルボナーラになる。考えてみれば、そういうものだ。レシピ名ってヒトを萎縮させる。しかし、ホンオ50年前まで料理は家庭で作られるものだったのだ。

商売人が「利を稼ぐため」に権威としてレシピをあたかも神聖なもののおように扱うのだ。僕は大嫌い。栄養士が太鼓判押す食事で多くの人が管だらけの人生の終りを迎える。自分いピッタリの食事を見つけることが難しい。家庭というシェルターが破壊されてしまったからである。

なんだかんだ言っても、先ずは美味しく元気にご飯を食べよう。


#真鱈子煮付 #鶉の卵フライ

【2021年12月4日】オデンを昼から作った。薄揚げにひき肉を詰めて煮付けたもの(栃尾で食べた)、真鱈子の煮付け(これはこの時期の一番大好物、母が好きだった)、今日は妻のパートなのでお弁当に揚げ物一式であった。鶉の卵が大好きで、今日は初めてあげてみた。なかなか難しい。もう少し頑張ろう。何で80円で10個かえるのだから揚げないわけには行かない。

Sさんはオデンがお気に入りの様子であった。とにかく長い時間保温鍋で煮るのでめちゃくちゃ上手くなる。スープの元は普通のものだがやはり違う。鳥の胸肉を湯がいていれるのが良い。

#アクアパッツァ

【2021年12月4日】一昨日の赤魚をSさんの娘さんはアクアパッツァと言ってくれた(笑)。一匹25円の赤魚である。タップリのニンニクと香味野菜で煮たから旨くないわけがない。

魚をトマト缶で煮てあげたあとで、野菜をスープで煮て裏ごしすると良いかもしれない。老人対象に300食作るには無理だろうが、個人的に美味しく頂くのは素敵だろう。頭ごと煮るのは嬉しいのだが、骨がけっこう大変である。身の上側は白身で骨も少ない。今度やってみようっと。


#白子 #レバニラ

【2021年12月3日】鮭の白子は美味しいのだが、家族には不評である。「鮭の金玉だ」といった僕が悪い。しかし、こんなに美味しいものも、そう多くはない。この季節は、養殖するために河口で遡上する鮭を捕まえて、必要な分だけを使い後は食べるのである。鮭は遡上を始めると何も食べないのだ。当然、海で捕まえたサーモンより味は落ちる。海で生きるために代謝系が変わり、川を上り始めたら数日で死ぬ。

車で10分くらいの所に流れる川を鮭が遡上するのを見いいえうことが出来る。卵を生んだ鮭は川に葬られるのだ。なんとも素晴らしいドラマである。

レバニラを作った。内蔵を出来るだけ食べてもらおうという目論見である。一物全体食というのは「身体の内にある代謝系」を大事にするということだ。それは食材の代謝系でもあり食べる人自身の代謝系でも有る。生命は連鎖しているのだ。素揚げをすることを覚えてから随分上手になったと思うのだがなあ。誰も褒めてくれない。


#赤頭

【2021年12月2日】赤頭が4匹で100円であった。骨が多く食べにくい。トマト缶で煮ることにした。なんかイタリア料理的である。Sさんはストレートな味だと言ってくれた。嬉しいものだ。

魚を頭ごと煮てすべての要素をスープに溶かし出して食べるというのは世界中で見ることの出来る調理方法ではないかと思う。無論食べやすくするために裏ごししたりはするが、「グローバリズムの商用的な食事」では無視されるだろう。また、調理からの距離と時間が遠いものは「生きた生命」が食事のうちから遠ざかってしまう。

様々な「病因」のない「症状だけの病」は食事の変化のうちに原因を見る他ない。それは「(すでに失われた)家族の食事」こそが解決の道を見つけるであろう。


#パイコー飯

【2021年12月2日】朝パイコーで飯を炒めて食べた。猛烈に美味しい。消雪パイプを設置したのおである。まもなく冬である。



#焼き鳥 #パイコーの煮付け #ニンニクの芽バラ肉焼き #ロール白菜

【2021年12月1日】焼き鳥はバッドでネギと鶏肉を並べて焼く。鳥から水が出るので途中で避けておいて最後に醤油で照りを入れて、フライパンでソースにする。、パイコーの煮付けは保温鍋の勝利である。3時間ぐらい保温しておいてスープはロール白菜に使う。パイコーは保温寝屁でやると肉が縮まない。最高である。ニンニクの芽はSさんが好きだと言っていた。2袋100円で安くなっていたので買ったのだが嬉しいものである。

パイコー(ブラバラ軟骨)はガッツリしているのだが食べにくい。保温鍋で3時間煮るとまるで簡単に噛み砕ける。身体に悪いわけがない。スープはロール白菜になったので嬉しいものである。

この一ヶ月でSさんの骨関係と考えられる症状は劇的に良くなっている。骨を抜かないで弱火で長時間の加熱という調理が良いのだろう。もう少し体系的に飽きないで続けられるメニューの構成を考えていこう。

小田原のおみやげを貰った。かまぼこである。美味しそうなので数日うちにオデンに入れよう。

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厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。