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二回目の搬送は午前八時から開始した。車で往復五〇分。三回目くらいから体力的に限界を感じ始…
そして引っ越しが開始された。業者に頼めば誰かが気づくのでそれは避けたい。マサは自家用車の…
二度と会うことがないだろうと思っていたので、待ち合わせの時間に現れたリョウコを見て現実的…
マサが高校三年生のときに、失恋をしている。思春期を迎え、まだ自覚的ではないが強烈な自己嫌…
「ほんとにそう思ってる」 「思ってるよ、思ってるよ。マサは死ぬなんてもったいないよ。ほん…
「大丈夫? なんか辛そうだったけど」 「うん、なんかもうどうでもいい」 「何いってんの?…
その後マサはヒサコさんに別れを切り出した。ヒサコさんはマサがあまりにも色々な判断を橋本クリックに頼り過ぎていると反論した。依存や共依存という言葉に浸ってしまっている、自分たちの関係は多少こんがらがってはいるが、普通の男女の関係の範囲内だといった。 マサは彼女の言葉はきちんと聞いたが、それでもこれ以上関係は続けられないと伝えて、マサはヒサコさんと別れた。後にヒサコさんからマサに電話でヒサコさん自身も恋愛感情ではなくマサをコントロールしたがっていたのだと伝えた。 共依存とは、
二〇〇二年二月六日時の不安 ──前回も彼女のことが負担になるとお伝えしました。今はもちろ…
〇歳~五歳頃までの家庭の雰囲気についてですが、先述したように僕が生まれてからほんの少しの…
期間:〇歳~五歳 ──僕は三九〇〇グラムという大きな身体で生まれました。しかし生後一〇日…
これまでノートに手書きでレジュメを書いてきたが、内容がシリアスになるにつれ感情の制御に戸…
橋本先生はトラウマに関するスペシャリストの精神科医だが、トラウマを抱えた患者ばなかりでは…
「マサ、もう何してんのよ、ちょっとあんた大丈夫なの? 超心配してたんだけど……。なんかい…
このときの診察でマサは心理カウンセリングを受ける必要があるのだと危機感を持つようになった。アルバイトを再開しカウンセリング代を捻出する目処が立ってから、自分は傷ついていて治療が必要だと自覚し、過去の心の傷、虐待の記憶を自らえぐり始めた。左記は二〇〇二年一月二五日、橋本先生へ提出したレジュメだ。 ──小学校のときランドセルを自分の部屋に持っていかずリビングにいつも置いているということで母が「お父さんに怒ってもらう」といって父にそのことをいいました。父は鼻血が出て服が血まみれに