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それぞれの思いが複雑に相互作用し世界を変えていく、戦闘叙事詩

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『チェンジ ザ ワールド』という長編小説を配信しております。配信予定日時としては、月, 火, 木, 日曜日にお昼12:00を予定しております。 この小説を描こうと思った動機は、…
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#インパール作戦

第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 19

彼はそう繰り返しながら、決してその先を歌わなかった。単に歌詞が浮かばなかっただけかもしれ…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 18

夕食までまだ少し時間があったので、僕も自分の部屋に引っ込んだ。おジィも僕も少し疲れたのか…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 17

「うん」 「熱くなるじゃろう?」 「うん」 「あれの究極が戦争じゃ。熱くなる。血が沸き立…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 16

「おジィはなんで狙撃兵になったの?」 「周りが下手でな、気がついたら狙撃手になっておった…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 16

「おジィはなんで狙撃兵になったの?」 「周りが下手でな、気がついたら狙撃手になっておった…

新田将貴
3年前

第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 15

「おジィは、生き残ったんだね、その戦いで」 「ああ、お父さんとお母さんがくれたこの身体は…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 14

「インパールで指揮をとった男にとって、個人的な思い入れのある作戦だったんじゃ、インパール作戦は。その司令官は南方では連戦連勝してな、まさにイケイケじゃ。イギリスの植民地だったビルマを、日本が解放したんじゃ。解放といっても、占領者が変わっただけの話じゃが。このとき、日本は当初戦争の大義として掲げておった大東亜共栄圏をほぼ確立してしまったんじゃ」 「歴史の授業で、なんか聞いたことある」 「形式上の戦争の目的は達成されているはずなんじゃが、そもそもなんでやり始めた戦争なのか、も

第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 13

おジィがなんで、こんな話をし始めたのか、掴めなかった。でも強烈な物語を聞いてしまった気が…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 12

インパールとは、いったいどこにあるのだ。進めど進めど山岳のジャングルを抜けること適わぬ。…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 11

戦車隊の砲撃はしばらく続いた。わたしと日野上等兵は、比較的大きな木の陰に身を潜めて、頭を…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 10

経の文句の間に、数字を刻む。数え歌のように、数字を刻む。遊底を起こし、装填し、引き金を絞…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 09

待ち伏せをしていた山砲兵連隊が、速射砲で先制攻撃をしかけた。こんな険しい山岳に英国軍は巨…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 08

「食いたかった」日野上等兵がしみじみと漏らす。補給が叶わないがことが分っていたインパール…

新田将貴
3年前
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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 07

「三十三師団の至宝、戦車止めの松下曹長を間近で見られ、感激しております」日野上等兵が声を潜めて、緊張した面持ちでわたしに向かっていった。次々に小隊が瓦解して、急増で隊を拵えているために、日野上等兵と言葉を交わすのは初めてだ。 至宝とは、いささか大仰で、又聞きする程度ではよかったが、面と向かってそういわれると、右手の人差し指に妙な力が入りそうになった。ビルマで英国のM3戦車隊の進行を、九九式小銃の連射狙撃で止めてみせた。それ以来、神技だの至宝だのと呼ばれるようになった。 「