意志力を定量化する意志運動理論
要旨
Volitional Motion Theory (意志運動理論)を公開しました
日本語版は以下のリンク
https://file.thinkupstudio.com/paper/will.pdf
どういった理論か?
意志力を定義しました。AIスケジュール管理アプリで意思決定理論に応用して利用しています。
実際に触ってみた方が理解しやすいと思います。
アプリはDLしたくない!という方向けに 説明PDF
https://file.thinkupstudio.com/paper/about_will.pdf
以下は、PDFも読みたくないという方向けに、、、
どういう問題を解決できる理論なのか?
意志は観測できないものですが、「意志力=感覚質量 × 感覚加速度」 という式で定義しています。
⒈ 感覚質量とは、経験の情報量
⒉ 感覚加速度とは、瞬間の認識量
*経験の情報量とは?瞬間の認識量とは? など詳しく知りたい場合はPDF、論文を読んでください。
意志力を用いることで、自分の状態を客観的に評価できます。
例えば、1人で仕事している方やリモートワークの場合、どれくらいの充実した仕事をしたのか客観的に評価できません。最悪、無限に働いてしまいますし、簡単な量と質では充実感もなく仕事への興味も薄れていきます。
それを意志力という客観的な基準を用いることで「目安」として機能します。 *ここでいう充実とは「自分基準」での充実度です。仕事の価値ではありません。
例えば、普段と同じようなことをしている場合は、意志力をあまり使いません。これは、あまり充実していないということになります。逆に重要な商談や、初めてする仕事があった日は充実しているとなります。
別な例を挙げると、転職した場合には初めての仕事が多いはずです。職場ごとの慣れもある。この場合、意志力がたくさん必要です。これは充実しています。
つまり、解決した問題は「自分自身で自分のことを知ることができない」ということです。
さらに、数値化された意志力を共有すれば「他人の忙しさ」的な評価も客観的に可能です。もっと具体的にすると、「Aさんは、スケジュール的には空いてるように見えるけど、意志力がヤバそうなので、Bさんに依頼する」などが可能です。
意志運動理論は意思決定理論自体ではありませんが、期待効用理論などの応用に利用し、AIで生活をサポートしています。アプリでは「自動予定調整」機能などをアプリで提供しています。
終わり
作ってる本人は、おお真面目です。
哲学的な考察も論文には含まれています。
カント、ショーペンハウアー、フッサール、メルロポンティなどなど。哲学に興味のある方は、論文の「自然哲学としての意志運動理論」の箇所をお勧めします。