This is it = 中村

今会社で一緒に働いている中村さんとの最初の出会いはフットサル。友達に連れられて、初めて東京のフットサルに行った。そこで優しく話しかけてくれたのが中村さんである。そこからめっちゃ仲良くなった。一緒に合コンとナンパをしなくった。

最初は優しくて気さくな人だな〜っとなんとなく思ってたけど、とても気が合う。一緒に何度も飲みに行った。俺が世間知らずのことを言ってもなんでも賛同してくれる。中村さんは有名な商社で経理として勤めてるけど、本当器が大きいな〜っと常に思った。

自分がある日、お笑い大会のM-1にでたいので、一緒に出ましょう！っと誘った。俺は会社員じゃないからM-1に全然出れるけど、中村さんは会社員だから出てもらえないだろうと思ったけどすんなりOKされた。やっぱこの人すごい。
2人で公園で練習を重ねた。見ず知らずの人に路上でネタを見てもらったりして練習を重ねた。
当日、ギンギンのスポットライトを浴びながらM-1にでた。舞台の上、審査員が何人もいる。カメラで撮られている。とにかくライトが明るすぎて、より緊迫感をかもし出す。全力でネタをやった。全てを出し切った。
俺は緊張してアドレナリン全開だった。終わった後も。

ネタが終わり、舞台袖に戻って、中村さんと喜びを分かち合おうと思った。

そうしたら、中村さん舞台袖にいたADみたいな女の子に連絡先を聞いていた。その姿を見て愕然とした。

M-1の練習をいくどとなくして感動を分かち合いたいと思った自分は心底凡人だと思った。既に前を向いてM-1のことさえ忘れて、ナンパモードに入っている中村さんを見て、とんでもない奴だと思った。皮肉じゃなくて本当にそう思った。
この人に商社の経理なんてやらせてちゃダメだ。絶対この人は営業向きだ。絶対その方が日本経済のためになると思った。
そこからしつこく勧誘をしまくった。
結果として営業としてウチで働いてもらっている。
年収をすごく下げてでも入ってくれた。その男気には本当に感謝しかない。

今ではめちゃくちゃ売上を上げているし、本当にすごい人だと常に思う。