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【ストーリーとは感情である】潜在意識読書術22

書を携え旅に出よう。感情の。

小説を読むことは感情を追うことである。
小説を読む最大の意義は究極的には、娯楽である。

脳の構造的に、現実に目の前で起こっていることと。
仮想の想像の世界で起こっていることを区別することはできないようにできている。
つまり、小説を読むことは、いったん自分という世界を離れて、
自分ではない、別の登場人物の世界観を体験することができる体験ということである。

小説を何かに役立てようと思うのは無粋である。
ただ、この構造を理解すれば、自分が抱えている課題を解決するというふうに、役立てるということもできる。
また、ストーリーとは究極的には、感情の動きをつけること。
感情の動きを味わうこととである。

小説を読むことは、
考え方を変えると、マーケティング力を磨くことにつながる。
もちろん、古典を読むことで、普遍的な何かを発見する。
人間の感情の機微に触れるということにもつながるが、
個人的におすすめなのは、直木賞受賞作もしくは、芥川賞受賞作を読むことをお勧めしている。

去年の芥川賞受賞作

ニムロッドより
僕は思うんだが、それって小説みたいじゃないか。僕たちがここにこうして、ちゃんと存在することを担保するために我々は言葉を並べ替えを続ける。意識や思考もまた脳を駆け巡る電波信号に過ぎず、通り過ぎてしまえばあったこと自体が夢か幻みたいだ。69

ところで今の僕たちは駄目な人間なんだろうか?いつか駄目じゃなくなるんだろうか?(ニムロッド)


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同じく、

1R1分34秒から

まるで犯罪を起こしたような心もち。なんの法もおかした経験はないのに、敗戦ごとのこの目前まっくら現象において、前科数犯ごとききもちでめざめる朝ばかり。
がんばれ、がんばれ、と口に出しながら泣いていた。13

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なぜ?

芥川賞作家がお勧めなのか?
別に、芥川賞作家ではある必要はないんだが。
何かしら、そのタイミングで、トレンドになる小説って、
ある意味、時代の空気を漂わせていると思う。

個人的に、去年は色々小説を読んだが、やはりよくも悪くも記憶に残っているのは、この2冊。

皆さんは、この2冊のこの文章からどんな時代の空気を感じましたか?

小説を読むとは、感情を読み、時代を読む。
はたまた、自分の感情を広げる感情の旅行のようなものであるということ。

小説も、そうだが、漫画・アニメにもほぼ同じことがいえると思う。

ただ、個人的には、アニメより、漫画がお勧め。
なぜ?
主体的に想像しながら、読めるから。

次回は、
哲学書とは?

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