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済んだこと、無かったことになって良いのか

前回から考えていたことを少しだけ述べます。

前回取り上げた共同通信のニュースでは、以下のように述べられていました。

 その上で武田さんは、加古川市の一連の対応を厳しく批判する。「学校や行政が保身に走り、再発防止の取り組みに逆行している。学校や先生が反省しないままでは、子どもを反省させることは到底できない」

Yahoo!ニュースより筆者引用。

学校と行政の保身に強い憤りを隠せていません。
それはそうだと私も思います。

私は、共同通信が「加害生徒」と書いたことを、一歩前進と見て評価はします。
一方で、学校と行政を「二次加害の加害者」とは書けないところには不甲斐無さを感じます。

行政は一体何をしてきたか。
引用します。

 「まさか推薦してないでしょうね」。18年3月、弁護士事務所で両親は関係教員や市教委職員に問いかけている。だがその時に回答はなく、市教委側は年度が変わった4月になって推薦した事実を正式に認めた。面談の場で「加害者だから推薦しないという基準はない」と伝えてきた。

同上。

 あらためて今年6月、市教委の担当者にどう指導してきたのか取材したが、裁判で係争中であることを理由に「答えられない」とし、推薦については「具体的に誰とは答えられないが、総合的に判断して出す人には出したということです」と答えた。

同上。

3月は「回答しない」。
4月は「正式に認めた」と「基準はない」。
6月は「総合的に判断して出す人には出した」。

もう一度述べます。
学校と行政を「二次加害の加害者」とは書けないところには不甲斐無さを感じます。

12月に報告書が完成していて、この結果です。
3月には推薦を出しているに決まっています。
年度というものがありますからね。

推薦を出すのも二次加害。
回答をしないのも二次加害。
事後報告の形にするのも二次加害。

兵庫県加古川市は、二次加害の加害者です。
二次加害の加害者以外の何ですか。

現在進行形の時には回答しない。
過去形になったら「出した」。

御遺族は「まさか」と予見していました。
確認も取っていました。
行政がやったのは「答えない」という誤魔化し。

もう一度述べます。
二次加害の加害者以外の何ですか。

報道が「二次加害の加害者」と書けないことには不甲斐無さを感じます。

#今こんな気分

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