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ドラクエやロマサガのように「売れるものが良くなる」

ニンテンドーダイレクト(ニンダイ)の発表により、スクウェア・エニックス(スクエニ)に、驚いた方も多いことと思います。

ドラゴンクエスト3とロマンシング・サガ2。

あのドラクエ3とロマサガ2のリメイクです。

(※冒頭画像は「ファミ通.com」から筆者引用)

ドラクエ3とロマサガ2は典型的な事例

ドラクエ3とロマサガ2は、思い出のゲームとして挙げられることの多い、素晴らしいゲームです。

内容の良さについては、私から敢えて言うまでもないことでしょう。
(※需要があれば述べます。)

今回、私が言いたいのは、内容の良さではなく、「売れるものが良くなる」ということです。

ドラクエ3とロマサガ2は、まさに典型的な事例であるため、述べたくなりました。

ゲームの全盛期

ドラクエ3は、ファミコンの全盛期に発売されて、スーファミの全盛期にリメイクされました。
ロマサガ2も、スーファミの全盛期です。

スーファミは、当時の娯楽の王様です。
インターネットの普及がまだまだでしたから。
インターネットは、概ね、プレイステーションと並行して普及したものです。

ゲームの全盛期。
それがスーファミの時代です。

そんな時代背景で、ファミコン全盛期の最高峰であるドラクエ3のリメイクがスーファミに出ていたということなんです。

ロマサガの場合、ゲームボーイ全盛期の最高峰であるサガの新作です。
サガ3をスクウェア大阪に任せて、河津さん本人はロマサガに専念していました。

全盛期という戦国時代を勝ち残った最高峰には、リメイクや新作が期待されるものです。

結果として、素晴らしいゲームが出来ました。

売れるものが良くなる

ここで本題に戻ります。

「良いものが売れる」ではない。
「売れるものが良くなる」なんです。

爆発的に売れるのがほぼ確定であると見込まれるタイトルは、何もかもが豊富です。
社内外のありとあらゆるリソースを注ぎ込んで、大成功するようにつくられます。

「売れるものが結果として良くなる」というと、私のイメージとはズレがあります。
結果はそうですが、過程から良くなるからです。

勢いのある業界は、勢いのある人々が、勢い良く集まってきます。
そこからさらに、勢いのある人々が、勢いのある行動を重ねていきます。

予算、納期、人員が豊富だから出来ることです。
売れるから売れる、もあるのです。

2ではなく1の話ですが、実際に、ロマサガ1では、河津さんというリソースを惜しみなく注ぎ込んで大成功しています。
(サガ3とロマサガ1の両天秤でないのです。)

本家本元のリバイバル

さて、リメイクの話です。

私はかつて、ジャージの流行りの真っ最中には、何が増えるのかを述べたことがあります。

流行りで増えるものの一つがリバイバル。
上記拙稿から引用します。

本家本元のリバイバルの何が良いか、というと、劣化コピーに絶対ならないということ。

老舗は、後追いの他社が似たようなパクリ製品をつくるような真似を絶対にしません。

自社のブランドアーカイブから、セルフパクリをするのですから、劣化コピーなんてするわけにはいかないのです。

劣化コピーにしてしまったら、企業やブランドのイメージダウンになってしまう。
ゆえに実力を最大限に発揮して、セルフパクリを出すことになるのです。

上記拙稿より筆者引用。

全盛期の最高峰のリメイク

ゲームでも同じことが言えると思います。

ドラクエ3とロマサガ2は、売れるから売れる。
売れるからリメイクが決まる。
売れるから良くなる。

ドラクエ3は、数年前の画像と比べると、かなりのつくりなおしがあるようです。
ロマサガ2も、次だと思われていたサガフロ2ではなくロマサガ2がリメイクされました。

「売れるから良くなる」であると思います。

「良いものが売れる」を否定していません。
けれども、「売れるから良くなる」程ではない。

ドラクエ3とロマサガ2のリメイクが発表されて、そんなことを思いました。

ロトの日に私が思ったことはこちら。

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