Masami Max Tetsuda

日本人の心の底流とその濫觴を探求しています。 投稿済みのものも、後で表現が少し変わる場…

Masami Max Tetsuda

日本人の心の底流とその濫觴を探求しています。 投稿済みのものも、後で表現が少し変わる場合がありますのでご容赦ください。

最近の記事

神道について(2)~いろいろな神道教説

前々回の投稿「キリスト教は仏教と違って、なぜ日本で「はやらない」のか」において、日本に入ってきた仏教(実際には儒・釈・道の三教合一の仏教)が、神道と習合した話を書きました。この習合(神仏習合)については次の投稿でご案内しようと思っています。今回は独自の主張(=教義)を作った神道をいくつかご紹介します。 (1)伊勢神道 ・伊勢神宮の起源はあまり確かではないようです。 ・内宮に関して言えば、古事記では崇神天皇(10)の皇女である「豊鉏入日売命(とよきいりひめのみこと)」と垂仁

    • 神道について(1)〜本質は「おもてなし」

      さて1つの目標であった神道に辿り着きました。 ・神道と言うと本当に宗教とよんでいいものかどうか考えてしまいます。それは宗教の「定義」にもよるのですが、ここで小室直樹博士の言葉を引用すると、宗教の定義はこうなります。 「マックス・ヴェーバーはかくいった。宗教とは何か、それは『エトス(Ethos)』のことであると、エトスというのは簡単に訳すと『行動様式』。つまり、行動のパターンである。人間の行動を意識的及び無意識的に突き動かしているもの」(「日本人のための宗教原論」) 実は浅

      • キリスト教は仏教と違って、なぜ日本で「はやらない」のか

        仏教は日本にはす~っと入ってきたように見えるのに、キリスト教はいくらゴリゴリがんばっても全く広まらない。でも仏教は広まったと言っても、インドのオリジナル仏教と日本の仏教は明らかに違うというか、もう別物である。この辺りのなぞ解きをしてくれるのが、今回の「受容と排除の軌跡」(山本七平)です。 結論から言えば、「強固な伝統的文化をもつ民族は、外来の思想や文化に接した場合、自らの文化を基準として受容と排除を行う。」ということになります。外来思想を理解しようとするときはどうしても従来

        • 維摩(ゆいま)経について

          維摩経は聖徳太子が選んだ仏教典3つのうちの一つ。三教の残りの2つは法華経(投稿済み)と勝鬘経で、これらは大体西暦600年頃に日本にもたらされたと考えて良さそうです。これらについては聖徳太子自ら注釈本を執筆されています(「三経義疏」)。維摩経の成立は西暦紀元前後と言うことらしいが、最も古い大乗仏教の経典の1つと思われますので、仏教の基本的な内容があるかなと思い法華経に続いてご紹介します。時代背景としては、ベースが上座部仏教であることにご注意下さい。 (1) 維摩経の概要 ・

        神道について(2)~いろいろな神道教説

          「わが日本古より今に至るまで哲学なし@一年有半」(中江兆民)

          中江兆民をご紹介するのですが、特別深い意図はありません。かの中江兆民は日本には哲学がないと何故言い切ったのかについての興味と明治時代のゴチャゴチャした感じを当時のベストセラーの紹介を通じてご紹介しようというものです。 この中江兆民、日本史の授業ではよくてルソーを紹介したことで軽く触れられるか、板垣退助の自由民権運動の流れで、左寄りの先生が触れられる程度かなと思います。先生によっては、ひょっとしたら時間切れですっ飛ばされているかも知れませんね。近代史は政治的になりやすいし。なの

          「わが日本古より今に至るまで哲学なし@一年有半」(中江兆民)

          国連の本質は、今でも相変わらず対日・対独軍事同盟である

          前回の続きです この標題は本質を知るものは誰でも知っていることで、当然外務省は職務怠慢でない限りは知ってるはずです。でも頬被りして国民を騙している。日本人の英語力の弱さ(これも愚民政策の1つと疑わしいが)を突いて、英語発信と日本語発信を切り分けているのは朝日新聞と同じ。 このことで今でも忘れないのは、英語では「force to work」と書いておいて「force to workは強制労働ではありません」と外務大臣に強弁させたのは外務省。その時の外務大臣は岸田さん。全く信用

          国連の本質は、今でも相変わらず対日・対独軍事同盟である

          国際法は「極道(マフィア)の掟」と同じ

          少し話が変わりますが、最近の報道や専門家のご発言に関して、国際法初心者の私ですら「エッ?」と思うものが相当あるので、一度国際法に関する私のスタンスをご紹介しておいた方が良いかなと思ったので整理してみました。ここで言う国際法は近代欧州で発達し、現在は国連加盟国で認識されているもののことです。(それ以外のものは知らないですが(^^;)) (1) 国際法の始まり: ・欧州で何故発達したかと言うと、欧州の少々特殊な歴史事情があります。 ・歴史の授業で習ったように、欧州ではいろいろな

          国際法は「極道(マフィア)の掟」と同じ

          資本主義とキリスト教と日本人の法意識

          この話は既にご存じの人が多いとは思いますが、一応話のステップとして触れておきたいと思います。 (1)明治政府の焦り ・以前の投稿でGHQがやるより以前に「明治維新が日本の伝統的価値を壊した」と書きましたが、その関連の話です。明治新政府はとにかく焦っていたのです。何故かと言うと不平等条約の撤廃です。このままでは列強にいいようにされてしまう。国民生活よりも国家安全保障が重大事だったのです。 徳川幕府を解体させ天皇親政を復古させたのまでは良かったとして、法体系(特に憲法)を列強

          資本主義とキリスト教と日本人の法意識

          西欧が行った虐殺の数々(4)ーアメリカ編

          最後は大将のアメリカの出番です。 ”Honest Injun” ちなみにインディアンと白人の争いで、インディアン側がウソついた事例は見つからない。ウソつくのはいつも白人側のようです。インディアンと白人は300もの協定を作ったが、破ったのは常に白人側。日本人ならよく分かりますかね。(『物語アメリカの歴史』) 白人が作った映画とは違うようですね。 (1)イギリス人(後のアメリカ人)によるインディアン殲滅の経緯 ・1620年にメイフラワー号でやってきたのは100名ほどだった

          西欧が行った虐殺の数々(4)ーアメリカ編

          西欧が行った虐殺の数々(3)ーイギリス編

          ・今回は副将のイギリスです。 ■イギリスによるインド支配の経緯: ・イギリスの植民地支配は1600年に東インド会社が女王エリザベス一世からアジア貿易の独占に関する勅許状を得たことに始まります。既にご紹介したように、当時はオランダやスペインとは競合状態であり、特に同様の東インド会社を設立していたスペインとはかなり対立していたようです。 ・この東インド会社は当初こそ貿易での営利追及の民間企業でしたが、次第に政治的な色彩を帯びていきます。特に18世紀の欧州本国同士の問題(ハプス

          西欧が行った虐殺の数々(3)ーイギリス編

          西欧が行った虐殺の数々(2)ーオランダ編

          ・プロテスタントのカルヴァン派として暗い生活を送っていたオランダ人でしたが、バルト海を中心として貿易で生計を立てていたこともあり、他国(スペイン、ポルトガル、イギリス、フランス)に負けじと植民地航路を探していました。インドネシアでやっとこ利権を手中に収め、1602年のオランダ版東インド会社を設立し、ジャワ島に本拠地を置いた。 それ以降1942年に日本軍に降伏するまでオランダにより植民地支配が続きました。 ・植民地統治は西欧得意の間接支配。以前投稿しましたが、牧場に例えると、

          西欧が行った虐殺の数々(2)ーオランダ編

          西欧が行った虐殺の数々(1)-スペイン編

          南京がどうのこうの、フィリピンがどうのこうので「日本は悪い!」と言いがかりをつけられて、それに乗っかる自虐史観の日本人がまだ多いようですが、今度は西欧人にそんなこと言われる筋合いはないことを示しておきたいと思います。一言で言って彼らの悪行はケタが1000倍以上違います。 「昔の話でしょ?」 いいえ、そうとは言い切れないと思いますよ。今の世界をみても。基本的に共同体が引きずっている性格はそう簡単には変わりません。特に人口が多ければ。 まずは「昔」の話ですが、これが原点にな

          西欧が行った虐殺の数々(1)-スペイン編

          南京大虐殺のウソ

          ※本投稿は現在も更新中です。 南京大虐殺とも語られた事件は、多くの方々の地道な努力によって200%ウソと証明されています。相変わらずケチをつける人がまだいるようですが、「証言」という言葉によるもの以外に「あった」という証拠も見つからない上に、その証言たるやほぼ伝聞。状況証拠としては「ウソ」と思わざるを得ないのが正直なところでしょう。特に写真類は全て捏造と証明されているはずです。また、新たに火葬関連の証拠が出てきたり、そもそも当時の南京市の人口は20万人程度であるし、20万人

          南京大虐殺のウソ

          GHQによる一方的プロパガンダ、検閲・焚書

          過去2回の投稿でWGIPというアメリカの大犯罪計画とその中の中核を占める東京裁判を紹介しました。今回は第3弾というこで、GHPが行ったもう1つの中核的悪行であるプロパガンダと検閲をご紹介します。 (1)「眞相はかうだ」 (1)概要 ・これは「眞相はかうだ」の名前で始まり、「眞相箱」「質問箱」と名前を変え、1948年1月まで続いたGHQによるプロパガンダ放送。NHKラジオ第1放送・第2放送で同時放送された。 ・GHQはあくまでも背後に隠れて、NHKが作成したものと見なされ

          GHQによる一方的プロパガンダ、検閲・焚書

          東京裁判について

          WGIP同様、東京裁判もその欺瞞性が明かになっているにも関わらず、それを知らない人がまだ結構いるようです。政治家、マスコミ、大学教授などが、知ってか知らずしてか、相変わらず自虐史観を振り撒いているところに大きな問題がありそうです。 東京裁判は既に多くの解説書が出ていて論点も多く、とてもNoteの投稿でカバー出来る範囲ではありませんので、本稿では概要のまとめと問題点の列挙をしておくに止めます。 (1)東京裁判の概要 ・正式名称:「The International Mili

          東京裁判について

          WGIP(War Guilt Information Program)とは

          WGIPを知らないという人が案外多いこと、そして「WGIPは陰謀論」が今だに喧伝されていることを知ったので、一度整理しておきたいと思いました。 WGIPとは今から80年近く前にGHQによって行われた占領政策で、第二次世界大戦に関し日本人に対して戦争犯罪者としての罪悪感を植え付け、日本人は悪い人間なのだという贖罪意識を持つよう洗脳する為に行われた占領政策であり、具体的にはプレスコード(検閲)、焚書、公職追放(左派の伸長)、「真相箱」「太平洋戦争史」のようなプロパガンダなどの悪

          WGIP(War Guilt Information Program)とは