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あらすじ 札幌有数の進学校である茜灯(あかねび)高等学校は現在、開校以来最大の危機に直…
2 自由運動 入る学校を間違えたか――。 たまにそう思うことがある。 俺のような日…
3 悪と聖と 何とか遅刻だけは回避できた俺たちは、いつも通りの変わらない一日を過ごし…
4 保健室の問診 インタビュー後、少しだけハルとダベっていたら夕日がいつの間にか姿を…
5 ハイエナ 翌日、ハルは万全な状態であの十字路に現れた。いつも通りの微笑みと、そ…
7 沈黙の当事者たち 昼休み。俺とハルは高屋さんに会いに出向いた。 教室では高屋さ…
8 印象操作 あっという間に時間が過ぎていく。 この二日間、新聞部は我らの成すべきことの事前準備の為に奔走していた。 ハルが立案し、ハルが実行するのが新聞部のモットーだった。だが今回はそうはいかなかった。色々と出かけるところがあったので、俺もスマホ片手に市内を駆けずり回った。 俺の頑張りもあり、新聞部会心の一作は決行予定日の前日に仕上がった。もうすでにそれは大量にプリントアウトしてしまっている。 あとは明日の授業参観日の早朝、これを学校中に貼りまくるのみ。その下準備
9 共食い 「信用と、情報力?」 「ええ」 竜胆氏は頷いた。 「あの子は大人顔負けの類…