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あらすじ 札幌有数の進学校である茜灯(あかねび)高等学校は現在、開校以来最大の危機に直…
2 自由運動 入る学校を間違えたか――。 たまにそう思うことがある。 俺のような日…
3 悪と聖と 何とか遅刻だけは回避できた俺たちは、いつも通りの変わらない一日を過ごし…
4 保健室の問診 インタビュー後、少しだけハルとダベっていたら夕日がいつの間にか姿を…
5 ハイエナ 翌日、ハルは万全な状態であの十字路に現れた。いつも通りの微笑みと、そ…
6 呪われた学校 すでにそれは「パワハラ事件」と呼称されていた。それでもそこに体罰が…
7 沈黙の当事者たち 昼休み。俺とハルは高屋さんに会いに出向いた。 教室では高屋さんと萩原さんが同じところに固まって話をしていた。しかも二人ともノリノリで話をしている。どちらかというと萩原さんの方がうるさいくらいだ。 他のグループはというと、その様子を遠慮がちに遠目から見ているのだった。 腫物扱い。それに加えて萩原さんよくやるわ、偉いよね、といったところか。それよりもその腫物が意外なほど元気なので、元お仲間さんたちにとってみればそれが安心材料になっているのかもしれ
8 印象操作 あっという間に時間が過ぎていく。 この二日間、新聞部は我らの成すべきこと…
9 共食い 「信用と、情報力?」 「ええ」 竜胆氏は頷いた。 「あの子は大人顔負けの類…