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北浜東1丁目看板の読めないBAR

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消えた文字に想いを馳せて─「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」

消えた文字に想いを馳せて─「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」

実在するBARにあて書き音声SNSのclubhouseで親しくなったナレーターの下間都代子さんが毎週月曜に開いているリアルな飲み屋が大阪の北浜にある。その名は「うっかりBAR」。全国うっかり協会会長を自認する都代子さんらしいネーミング。そのお店で毎年、新年会を兼ねた朗読初めの会を開いている。

「北浜東1丁目にあるBARを舞台にした掌編を15人の読み手が読む」というもので、基本の作品に各自がアレン

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今井雅子作 「北浜東1丁目 看板の読めないBAR~か〇〇かりBAR」

今井雅子作 「北浜東1丁目 看板の読めないBAR~か〇〇かりBAR」

毎年恒例、ナレーターなど声を生業にしているメンバーが集まり、朗読初めを開催する。
2023年の今年は、脚本家 今井雅子先生の書き下ろし短編を参加者それぞれがアレンジして披露したのだが、どれも個性豊かな内容だった。

そしてここに、私が読んだ作品を公開する。

名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこに人の姿はなかった。だが、道端に置かれた小さな看板が目に留まった。
チョークで手書きされた頭の文字のい

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「北浜東1丁目看板の読めないBAR〜貸し借り編」

「北浜東1丁目看板の読めないBAR〜貸し借り編」

これは、脚本家・今井雅子作「北浜東1丁目 看板の読めないBAR」を元に書いたアレンジ編です。

詳細について、こちら今井雅子さんのnoteも併せてお読みいただけるとわかります。

名前を呼ばれた気がして振り返ると、そこに人の姿はなかった。だが、道端に置かれた小さな看板が目に留まった。
チョークで手書きされた頭のふた文字が消えている。
残されているのは、ひらがなの「か」と「り」とアルファベットのB-

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