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なぜ日本経済は後退していくのだろうか?

かつてGDP世界2位という経済の発展を見せた日本であるが、今日の日本経済は鈍足しています。

なぜアメリカには世界的大企業のGAFAやマイクロソフトが生まれ、なぜ中国の経済成長に抜かれ、BATHと呼ばれるテック系の大企業が生まれる中で、日本の企業は車系企業(トヨタ)が経済を先導する、いわば旧型の経済先導のままなのでしょうか?

皆さんは理由が分かりますか? 

私は日本経済が発展するには3つの点の改善が必要であると考えています。

①起業数をあげること

日本の起業数の違いも勿論あるでしょう。日本は失敗を恐れる傾向が高いことは、資産形成比率を見ると預貯金が他の先進国よりも非常に高いことから、「リスクを取らない傾向」=「失敗を恐れる傾向」が目に見えます。

起業数が少ないのは、失敗が怖いことだけでなく、教育がなされてこなかったことが挙げられるでしょう。

今の時代、1円から株式会社が建てられ、旧来の在庫中心の経営をしなくてもインターネットに繋がるだけで稼ごうと思えば稼げる時代になっています。このことを知らない人もいるでしょう。

また、日本は失敗に厳しい文化であり、アメリカの州では起業に失敗して借金を背負ったとしても、裁判所で破産宣告すれば住居は守られ、またもう一度企業にチャンスを与えてくれる措置まであります。

一方で、日本は失敗し破産宣告すると世間的に厳しい目で見られ、差し押さえで住む場所すら奪われる可能性があります。

こういった法律的な違いや文化の違いを理解するのもいいですが、良い所を吸収していくのも日本の経済発展につながることが言えるでしょう。

②資金調達でドルなどの海外資金を流入させること

仮に①の起業数が向上したとしても、起業初期は資金調達が難しく、失敗するケースが多い。日本の民間金融(メガバンク系銀行など)や公的・政府系金融(日本政策金融公庫など)を中心とした融資やVC(ベンチャーキャピタル)CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)といったファンドを組成し、投資を行うことやエンジェル投資家といった個人投資家の支援など各種の資金調達手段があります。

しかし、民間金融や公的金融からの支援を得るには、返済できるかなどの審査が必要となり初期段階では非常に難しい。エンジェル投資家、VCやCVCからの資金調達は、目につかないと支援されません。

そこでエンジェル投資家やVC、CVCに目につくシステムの構築が必要となります。ここでは、このシステムの構築方法や具体的案は省略させていただきます。

では、どうやって海外資金を流入させるのでしょうか?

これは法律を変えるまたは、SWF(Sovereign Wealth Fund:政府系ファンド)を設立することが挙げられます。

法律の変更は、今現在日本独自の法律で「投資事業有責組合法、いわゆる5割ルール」が存在し、日本のVCが集めたお金の半分以上を国内に投資しなければいけなく、海外投資家が好きなところに投資ができないといったデメリットが存在しており、海外投資家の誘致がし辛い環境に置かれています。海外資金を取り込むには、この法律を変更する必要があるでしょう。

次にSWFを設立することです。日本は輸出国であり、外国準備金が中国に次いで多くこのお金を積極的に運用するファンドを設立します。この運用の一部をベンチャー企業の資金調達に回すことで海外資金をうまく取り入れることができるようになるでしょう。

③M&Aを増やすことによる「イノベーション」創出

日本のベンチャー企業の7割以上がIPO(新規株式公開)をExit手段として選択しています。これは、アメリカをはじめとする先進国ではあり得ない数値となっています。

大企業だけではイノベーションを生みにくい状況になっています。これには、大企業がベンチャー企業で培われた最先端技術や優秀な技術を取り込むことで、さらに改良・改善することによってイノベーションを創出することがキーポイントになります。

このように大企業が優秀なベンチャー企業のM&A(Merger and Acquisition:合併・買収)をすることでイノベーションを大企業に取り込みさらなる発展を目指し、旧来の形は破壊し過ごしやすい環境に作り替える「破壊的イノベーション」を生み出すことによって、日本経済の発展に更なる拍車をかけることになります。

GAFAもM&Aを繰り返し、アマゾンを例に出すとアマゾンショックとも呼ばれた「破壊的イノベーション 」を何度も起こし、今では世界的大企業になったのです。

このように日本にもGAFAやBATHに対等できる大企業ができることを切に願います。また、私もこのような日本経済を動かす契機に立ち会える人になっていきたいです。


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