ロシア「デフォルト」に陥る可能性!?デフォルトって何?

こんにちは。

ロシアへの経済制裁は、もう実経済において影響が出てきています。

ロシア国債がデフォルトする可能性があると話題になっています。

デフォルトとは?

デフォルトとは、債務者が利息支払いや元本償還ができなくなり、契約条件通りの返済を履行しないことです。

簡単にいうと、利息や借金が支払い期日に債務者に支払うことができないことです。

今回は、国家が発行した債券である国債。国が利息を支払えないのです。

国債・・・国家がインフラや社会保障の整備など税金で補えない部分を国が投資家に借金という形で、満期までに元本+利子を投資家へ支払います(満期の年数によって金利は変わります)。利子は半年に一回支払われ、元本は満期時に償還(払い戻し)されます。

デフォルトの認定は格付会社によって行われるのが一般的です。
デフォルト認定の基準は格付会社によって異なります。

デフォルトを宣言した国家

実際に国家がデフォルトした事例もたくさんあります。
1982年メキシコ
1998年ロシア
2014年アルゼンチン
2015年ギリシャ
2020年アルゼンチン

など他にも調べてみると多くの政府(国家)デフォルトが出てきます。

ロシア国債デフォルト

大手格付会社ムーディーズ社は、「ロシアが債務の返済意欲に欠け、国外への海外送金規制を強化した場合などはデフォルトの定義にあたる」と認識を示しています。

ロシア国債の海外投資家への次の利払いの期日がくるのは3月16日で、支払猶予移管は30日に設定されています。

ロシア全体の対外債務残高4,906億ドルのうち671億ドルが、ロシア政府(連邦+地方)の発行する政府債(国債+地方債)となります。

その99.9%が長期の債務となっており、比較的安定した債務構成となっていることが分かります。

また、海外が保有するこの671億ドルのロシア政府債のうち、外貨建てが205億ドル(2.4兆円)です。

ロシア国債デフォルトの影響

1:投資家や企業、政府の投資する機関(公的年金を運用しているGPIFのような機関)が一定程度の損失が生じるだけ。世界の金融市場が危機的な状況に陥るとは考え難い。世界の金融市場がこれから大きく動くとしたら、エネルギー価格の高騰に伴う物価上昇だけであると予想される。

2:SWIFTからの除外でルーブル(ロシア通貨)が暴落している。デフォルトをすれば通貨の信用がなくなるため、さらにルーブルの価値が低くなり、ロシア国内の物価が高騰する可能性がある。ウクライナ侵略が終結(平和的、どちらかの降伏でも)しても、ロシア国債は長期的に信用がない状態になる可能性がある。

世界的に見て、デフォルトの影響はあまりないと今のところ予想はされています。

しかし、長期の経済制裁は、ロシア産の石油・天然ガスなどのエネルギー資源やその他鉱物資源、小麦などの農作物、海産物ができないor高い関税がかけられたりするため、物価や電気・ガスなどのインフラ代が高くなることが世界各国で起きています。




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