あの子の日記 「さんずい、もくもく」
なにがこんなにもわたしを不安にさせるのか分からないけれど、ひとりぼっちで森の中へ迷いこみ、月あかりだけを頼りに夜を過ごすような淋しさが、あたまの中にぼんやりとある。不安と淋しさはイコールではないと、あいつは言うだろう。そういう感情が血液に溶け、言葉の境目がなくなるほどからだ全体をめぐってしまえば、このふたつの感情がイコールであるのかノット・イコールであるのかなんて大した問題ではなくなってしまうのに。
ねむっていることに飽きてスマートフォンに手を伸ばすと、深夜とも早朝とも呼べ