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突然の知らせに。

昨日。現在進行中の某プロジェクトで知り合った方が、亡くなったとご連絡いただいた。

その方にインタビューをする予定で、半年近く色々と整えてきた。何度も対面でお伺いし、色々なお話をさせていただいた。
自分にも他人にも非常に厳しい方で、プロジェクトに乗り気でないところから何度もディスカッションを重ねて、ようやく内容にご納得いってもらえて、プロジェクトが本格的に動き出す直前だった。

多分、お会いしたのは3度ほどだろうか。ただ、そのどの時間も3時間くらいに渡って、本質的な話や、たわいもないこともお話しさせていただいた。
時には、厳しい態度もとられたこともあった。通常の仕事の打ち合わせから考えると、信じられないくらい濃密だったように思う。

一般的には、めんどくさい打ち合わせだろうし、めんどくさい方であろうと思う。
でも、僕はこういう時間がとても好きで、なんなら少し楽しみにすらしている。最終的には、お仕事をお受けいただいたことからも、多分こちらの熱意の一端は伝わっていたと信じたい。

まだお若く、とても元気な方だった。今度、タイ料理のお店にでも行きましょうと約束したのが、お会いした最後の会話だったと思う。

仕事というのは不思議なもので、しっかり向き合った皆さんとは、友達や知り合いともちょっと違う、戦友のような謎の友情が生まれることが多々ある。普段から遊ぶわけでもないけれど、謎の信頼関係がある。
たった数ヶ月、何度かしかお会いしていないのに、僕の中ではそういう信頼できる方だった。

その方との打ち合わせの中で「過去の良くなかったことは、反省もちろん必要だけど、現在の仕事を通じてその姿を見せていくしかないのではないか」というような話をしたことを思い出す。

訃報の電話をいただいて、街の中なのになぜか思わず涙が出てしまいました。

合掌。

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