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サッカーとスポーツにまつわる(一般用)マスクと地域貢献、そして、富山県氷見市のあつみファッション−元プロ野球選手のセカンドキャリア

 新型コロナウイルス禍、サッカーやスポーツにまつわるマスクをセレクトしてみる。医療用でない一般用マスクの効果、安全な使用方法、特にこれからの季節、熱中症対策などは、必ず専門家の適切な情報をご利用ください。

1.はじめに-安全な一般マスクの使用方法について

 という訳で、私は、自分が集めたサッカーや、スポーツに関連するマスクについて、個人の経験を書きたいと思う。医学には素人であるが、多少仕事で医学・薬学に関わっていることもあり、医療用でないマスクの、自身の飛沫を飛ばさない、花粉をしのぐ以外の効果については思うところある。しかし、世間の目が怖いのでマスクを使用している。ただ、敏感肌で、不織布のマスクが使用できず、古来のガーゼマスクもうっとうしく、花粉症ゆえに、ずいぶんとマスクには悩まされてきた。

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 あくまで、「医療用でないマスク」ではあるが、よって、使い心地や美的センスにおいて、自信を持ってセレクトさせてもらったものばかりである。

 一般用マスクの使い方の説明は、聖路加病院のドクターのこちらも、とても参考になると思う。

2.サッカー関連マスクその2 浜松市都田にある、北欧スローライフスタイル提案施設都田建設「ドロフィーズ・キャンパス」のマリメッコ・マスク

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 新型コロナウイルス禍で、非常事態宣言となったある日、一通のDMが届いた。浜松市都田町、Honda FCのホームグラウンド、「Honda都田サッカー場」にほど近い場所に、都田建設さんの展開する、北欧のスローライフ提案施設、「ドロフィーズ キャンパス」という6000坪の施設がある。その中のプチホテル、「白のMINKA」さんからだった。中には、臨時休業のお知らせの心温まるお手紙と、「どうぞ、手作りマスクをお楽しみください」と、マリメッコの布2枚、型紙が入っていた。一切、直接のPRは書かれていなかった。

 事態がラクでないことは、容易に想像できる。だからこそ、その心遣いがとても嬉しく、また、きっと、自分も余裕がでてきたら伺いたいと思った。そして、自分の推薦したいマスクを紹介しようと思った次第である。

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 「Honda FCのHonda都田サッカー場」のある、浜松市都田町。ここには、遠州の古きよき文化に、新しい意識のまちづくりの試みと、豊かな自然が融合された独自の文化がある。都田建設さんは、天竜浜名湖鉄道の「都田駅」を北欧テキスタイルのマリメッコ仕様でリノベーションし、グッドデザイン賞も受賞された。

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 施設にある、宿泊施設「白のMINKA」を私は、個人的に製作しているHonda FCの試合告知フライヤーや、Honda 都田サッカー場ガイドブックの配布のために、試合前日に前泊する時によく利用するようになった。

 ふんだんに使用された地元産の木材、新鮮な食材、有名な北欧家具に、こころ安らぐ時間が過ごせる。ロビーや、屋上テラスから見る、お向かいのマルワ農園のみかん畑は、スペインのアンダルシア地方のオレンジの木を思い出す。

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 みかん畑の向こう、天竜浜名湖鉄道の、1、2両編成の列車の「ゴトン、ゴトン」という音を聞くのは、至福の時間である。Honda 都田サッカー場へは、天竜浜名湖鉄道の「都田駅」から、遠鉄バス「浜松駅行き」で15分かからないので、サッカー観戦への私のおすすめコースでもある。お買い物などしなくても、散歩だけでも楽しく過ごせるので、試合前のちょっと観光にもよい。

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3.サッカー関連マスクその2 熊本の「ひよこ雑貨店」

 熊本市にある、地元作家さんのクラフト雑貨のセレクトショップ、「ひよこ雑貨店」さんで、アーティスト手作りマスクを扱っている。遠方の方は、毎日更新のひよこ雑貨店Blogを眺めているだけでも楽しいと思う。古い調剤薬局をご自身でリノベーションされた、こだわりのある店舗。ロアッソ熊本さんの試合に遠征された時などにも、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。熊本城からそんなに遠くない場所にある。

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 なぜ、サッカー関連かというと、店主が、清水エスパルス、ロアッソ熊本のファンであり、私の友だち、元同僚だから、という若干の強引感もあるが、素敵なお店であることは保証する。

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4.サッカー関連マスクその3 磐田市ジュビロードの蚊帳を作って400年の老舗「菊屋」のヘンプマスク

 こちらも、磐田市の、JSL時代、本田技研 vs ヤマハダービーは「天竜川決戦」と呼ばれた、ジュビロ磐田さんのお膝元、「ジュビロード」商店街にある、というサッカーつながりの(大変長い、修飾節となった)、蚊帳の「菊屋」さん。

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 ヘンプ(麻)の肌触りの快適さ、通気性は、ピカイチである。この平型タイプは、ポケット仕様になっているので、感染予防対策としては、何かフィルターなどをお入れになるとよいのではないか。残念ながら、医療用でないマスクで、通気性と気密性というのは、相反する機能である。実際、医療用N95マスクは、歩き回るにはすぐに息苦しくなるものらしい。

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 少々、お値段が張るが、日本人がそれなりの素材で、日本で、一つ一つ手作業で縫製すれば、良心的価格でもそれくらいになることは致し方ない。また、菊屋さんは、虫対策で、六面体蚊帳、テント型蚊帳を最初に開発されたメーカーである。お悩みの方は、いかがだろうか。(紐の飾りは、自前)。

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5.サッカー関連マスク4 そのかりゆしウェア、Majun

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 長くFC琉球のオフィシャルウェアを手がけていた、沖縄、那覇市壺屋やちむん通りの入り口交差点に本店のある、かりゆしウェアの「Majun マジュン」さん。以前、顔見知りの選手に会いにFC琉球の試合を横浜三ツ沢に見に行った時、選手が着用する公式かりゆしウェアにひとめぼれ。実際に、沖縄本島をJFLの試合観戦と、FC琉球の練習場に訪れる旅の際に、やちむん通りの本店にも訪れた。もともと学生服などを扱う昔から地域にあるような洋品店(日進商会さん)という、素朴で、沖縄ののんびりした雰囲気がよかった。

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 以降、かりゆしシャツ、ワンピース、上着、すっかり気に入ってしまう。何と言っても、オリジナルの素材とテキスタルデザインのハーモニーが素晴らしい。自社での縫製は、確かな技術があり、お値段もリーズナブル。このワンピースは着ていると必ず人に褒められる。

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 特にストレスのある時は、夜な夜なあれこれ悩み、いや買いすぎか、とオンラインショップを眺める時間は、ささやかな息抜きである。沖縄より暑い関東の猛暑の通勤の朝も、Majunさんのお洋服があれば、外に出るのに苦にならないくらいである。

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 そのMajyunさんのマスク、初回8000枚は完売されたそう。綿100%のタンガリーは裏もガーゼ2枚構造、夏用に今回リニューアル柄物は、裏がキュプラで軽量になっている。

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 この立体型マスク、通称「大臣マスク」と呼ばれているが、鼻に布がかかるので、ゴム紐による耳への負担が少ないように思う。

6.富山県氷見市の下着メーカー、「あつみファッション」さん、あるプロ野球選手のセカンドキャリア

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 もともと、新型コロナウイルス禍のマスク不足で、氷見市の要請を受け、下着に使う不織布などの材料で、医療用、学校用のマスクを、スタッフが残業で作られたそうだ。そこで、日名田城宏(くにひろ)営業部長が、レース素材を使って試作品を製作。評判となり一般販売され、通称「ブラマスク」と呼ばれ大人気となった。

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 何よりも、使い心地がとてもよい。下着メーカーだけあって、フィット感につつみこまれるような安心感がある。そして、レースがとても素敵で、マスクをするのが楽しみ、仕方なく会社に行く気持ちも薄れる。オフィスでも、派手ではなく、ちゃんとした印象になると思う。こちらの、レースタイプは、耳への負担が少ない。内側は、コットンと夏用のキュプラなどのメッシュタイプとある。レースは、石川県の「クロダレース」さんの伸縮特許レースを使用。北陸の企業を使われれいるところも素晴らしい。

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 さて、先のレースマスクの方は、初めて着用した日、前日の庭仕事で肌がかぶれたようになっていて、縫い代のロックミシンのところがかゆくなってしまった。そこで、自分でバイヤステープを作って当て布をまつりつけた。普段、ボタン付けさえも「めんどー」と、何ヶ月もほったらかしにする人間が、どうしてもこのマスクを使いたいので、「やればできるじゃないか」、速攻で仕上げる。

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 柄がどうかと思ったが、一応、シャツ用の綿ローンで、家にあった端切れで質がよく薄いものを使った。45度に切ってバイアステープを作れば、伸縮性があり、ほつれ難いのである。お気に入りのマスクなので、気を使う。

 二つ目からは、上手に早くなった。高さをつければいいので、端までおおわなくてよいし、あごはなくてもいい(よほど、あの日は顔がかぶれていたらしい)。

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 日名田営業部長は、BCリーグの富山GRNサンダーバースに入団、144キロの快速投手で3年間プロ生活をやりぬき引退。東京、大阪などの企業でビジネスを学んだあと、祖父が設立した「あつみファッション」さんに入社されたそうだ(2020年4月11日スポーツ報知 記事より)。SNSの対応を見ていても、いろいろな雑音にもスマートに対応されている。何より、素材、機能に対して、大変研究熱心なのがうかがえる。サッカー選手なども、セカンドキャリアの参考になるのではないか。

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 オンラインショップには、その他にも黒レース、シンプルタイプ、Lサイズと工夫され、だんだんと種類も増えている。楽天サイトでも購入できる。

 暑い日の屋外はやはり暑いと思うが、吸湿性は、ウレタンマスクなとよりはるかにあるので、室内業務がほとんどの人には問題ないかと思う。

 私の生まれ故郷に、このような優良企業があることが大変誇らしい。

7.おわりに

 マスク不足により、手作りマスクをする人が増え、ミシンの売れ行きも好調になったそうだ。自粛生活で、料理や庭仕事、ちょっとした裁縫などしていると、内的な小宇宙にいる平和を一瞬感じることがある。

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 そういう、手作業のよさが見直されるのは、新型コロナウイルス禍は大変なことだが、結果的によい契機になった面もあるのではないか。今回のマスク、手作りされる方にもヒントにもなるかと思う。少しでも、快適に楽しんで、新しい行動様式に対応したい。 

(今回の風景写真、自粛生活中のご近所散歩にて)

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