本当の自分を持ってる人は、罵声を浴びている人?
会社の先輩主催のイブイブ会が開催された
メンバーは会社の人が半分
もう半分は先輩が飲み屋で知り合った人と、
行きつけのスナックのひとたち
最初に誘われたときは、
先輩の飲み友達がほとんどだって聞いていたから返答は保留にしてたけど
会社以外の人に会えると思ったら面白そうで、
小説のネタにもなりそうだと思って行ってみることにした
そのあと結局会社の人が半分くらいになって、そこまでよくわからない会にはならなかったけど
20代の子が一人、後は30代、40代とそこそこ幅のある年代
知らない人の話を聞くのはおもしろかった
新鮮な知らない人たちは楽しい
この会で一番すごいと思ったのは、
会の主催者である先輩の存在だ
会を開くことを可能にしたのは、
先輩のハブのような人柄だ
人は関係性の中で存在すると言われている
本当の自分は存在しなくて、
他人との関係性の中で自分が存在しているから、
人間が多面的であることは当たり前だという考え
でもこの先輩は、会社の人、飲み友達、スナックの人たち、飲み屋の店主
全ての人たちから愛されている
愛され方は、だめなやつだとか、陰キャだとか、つまらないやつ、
そんなことを言われている
でも、こいつは面倒をみてやらないと、しょうがないやつだなと、
全ての人たちに思わせてしまう存在だ
あらゆる方面から、一貫した人物像を確立した人間
もしかしたら、先輩こそが本当の自分を体現した人物なのかもしれない
個性だなんだとか、本当の自分とはなんだとか
そんなことを言う人たちに、彼の存在はどう映るのだろうか
彼は、
酒に酔っぱらってふらふらになって、
スナックのカラオケでよくわからない歌を歌って、
周りからブーイングを受けている
本当の自分を持っている人は、
悟りを開いたような人じゃなくて
案外、あなたのそばで罵声を浴びている人間かもしれない
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