景色の変化と黒歴史<546/1000>
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こんばんは。
自分を守るために、自らの考えや発言を正当化するようにしてきたけれど、少しだけ成長したことで、自分がものすごく弱くて性格が悪かったことを痛感しているコマリストです。
今日は『そのステージからは見えないもの』というテーマで書いていきたいと思います。
学生時代は、決められたルールをきっちり守っているだけで優秀な生徒だという評価を得ることができました。
ところが、友人関係や異性との関係性においては、ルールを少し破っていたり、上手くやっている生徒が人気者になったりするので、それをカッコイイと勘違いしたまま大人になってしまった男子生徒は多いと思う。
何を隠そう、私自身がその一人でもあるわけです。
社会人になってから、人よりもまじめに努力している人や、ルールを守るだけでなく献身的に会社のために働く人を見つけては”俺はあんな社畜にはならない”なんてことを口にして、上から目線だった過去の自分が恥ずかしいです。
今日は、ステージが変わって初めて気づかされる自分の黒歴史に愕然とすることってあるよね~というお話です。
本当に性格が悪いことを自覚しました笑
とある銀行にて
私が毎日仕事をしている農場へ向かう道の途中。現金が必要な日に立ち寄っている銀行があります。
その銀行は、窓口業務が始まるのが朝の9時ですが、併設するATMが8時から利用できる状態になっています。
私が立ち寄る時間は大体8時過ぎくらい。
私が立ち寄る時に、毎回必ずATM側の入り口付近で清掃をしている行員の方がいらっしゃいます。
私が知る限り、この時間帯にこの方以外を見かけたことが無いので、恐らく他の行員さんは9時前に出勤してくるんだと思います。
繰り返しになりますが、私が寄るのは8時過ぎくらいです。
業務開始1時間前に、すでにしっかりと制服を着た状態で、恐らく毎朝一人で清掃をしながら利用者に挨拶をするこの方。
はじめてこの方を見かけた時、私は感動して思わず話しかけました。
コマ
『おはようございます。ずいぶん早い時間からお仕事されていらっしゃるんですね!』
行員さん
「おはようございます。いつもご利用ありがとうございます。私の日課なんです。」
コマ
『当番制でお掃除されていらっしゃるんですか?』
行員さん
「そういうわけではないんです。私が好きでやっているだけです。」
コマ
『そうなんですか!それは素敵ですね。お仕事頑張って下さいね。』
行員さん
「ありがとうございます。お気をつけていってらっしゃいませ」
短いやり取りでしたが、この方は銀行側から言われたわけでもないのに、自らお客様を出迎えつつ清掃をしてから業務を開始しているということが分かりました。
こんなにも真摯に仕事と向き合っている方がいらっしゃるということに感動し、私も見習わなければいけないなと気を引き締めさせて頂く出来事でした。
ステージの変化
ところで、あなたは私と行員さんのやり取りを読んでみて何を感じたでしょう?
実は、私自身が驚いたことでもあるのですが、今から10年近く前の私がサラリーマンだった頃。
もともと本を読むことが好きだった私は、いろんなジャンルの本を読んでいて、その中には自己啓発本みたいなものもたくさん含まれていました。
そんな本の中には、誰よりも早く出社して、自分のデスクを掃除してから仕事に向かうと1日の生産性が上がるみたいなことが書いてあるものがありましたが、当時の私は”こんなこと自分にはできない”と決めつけていました。
ただ決めつけるだけならまだしも、やったほうが良いだろうと頭では分かっていながらも、自分にはできないとタカをくくっていたため、出来ない自分を正当化するような考えを言葉にしていたんです。
そんなにも会社に尽くすなんて、どんだけ社畜なんだ!
サービス残業が好きなのかな。
そこまでして他人からの評価をあげたいのか。
こうやって言葉にしてみると本当に性格が悪いし、最低ですね笑
これらの言葉は、決して本音ではなく、やったほうが良いと分かっているのに、やらない(できない)自分を正当化しないとバランスが取れないから発していただけの言葉です。
もしかしたら、前半の文章を読んだ方の中には、こういった考えがよぎった人もいるかもしれません。
決して間違っているというと言いたいわけではありません。それも一つのものの見方ではあると思います。
ただ、今の私はほんの少しだけ、人としての在り方や仕事への向き合い方について少しだけ知ることができたので、今は全く違った見方ができるようになりました。
この行員さんが何のために早く出社して仕事をしているのか。
こんな方がいることでこの銀行はどんな印象になるのか。
同僚や上司がこの方からどんなエネルギーを受取っているのか。
今の私は、こういったことを総合的に考えて、この行員さんが社会人としてどれほど成熟されている方なのかということを伺い知ることができる。
当時の私には絶対に見えなかった世界。
人は学び、成長することで、より多くのものが見えるようになる。
そう考えると、ここから先はこれまで以上に多くのものが見えてくるようになって、その度に今の自分の未熟さを後悔することになるのかもしれません。
怖いけど、楽しみだな!
それまでちゃんと学び、成長し続けよう。
じゃ、またね~!
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