図書館は紙のAI - 丸山高弘的情報学私論

平日は山中湖畔の図書館に、週末は清里高原のコワーキングスペースという二拠点居住がはじまりました。 noteでは、『図書館は紙のAI』を連載しています(ちょっと隙間があいてしまいました)。また、すこしずつ書き留めていこうとおもいますので、よろしくお願いいたします。

図書館は紙のAI - 丸山高弘的情報学私論

平日は山中湖畔の図書館に、週末は清里高原のコワーキングスペースという二拠点居住がはじまりました。 noteでは、『図書館は紙のAI』を連載しています(ちょっと隙間があいてしまいました)。また、すこしずつ書き留めていこうとおもいますので、よろしくお願いいたします。

    最近の記事

    読書から考える 音声-文字-絵文字-グラフィックス。コスパのいい情報を記録し伝える技法について - 図書館は紙のAI

     こんにちは、丸山高弘です。 noteには一つのテーマで書いていこうと思い立って「図書館は紙のAI」などという連載(?)を始めましたが、数投稿でとまってしまいましたね。すみません。 ということで、心機一転。リスタートしたいと思います。 リスタートは「読書」を考えるというものです。 本を読んで何を記憶できるか最近、読書したことはありますか? 実は「最近、本を読んだ」という人がいたら、題名を教えてください。書いた人を教えてください。内容を教えてください……と聞いても、ほと

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      • 魔女の鍋 Witch's Pot - 図書館は紙のAI

         図書館は紙のAIとみたてると、これまでの図書館の歴史の中での取り組みへのリスペクトと同時に、これからまだまだやらなければならない未開の地平が広がっていることを感じたりする。そんな僕のイメージの中に「図書館は知識を煮込む魔女の鍋」というものがある。 上のリンク先にあるような、いわゆる西洋の魔女が、あれやこれや煮込みながら、なにやらあやしげな薬?料理?得体の知れないスープを作っている。実は図書館もこんな風に考えると、おもしろいのかもしれない。  図書館という鍋の中に、選書し

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        • ホロ・テーブル - 図書館は紙のAI

          この動画は、海外ドラマ『エージェント・オブ・シールド』に登場する「ホロテーブル」を操作するシーンだ。映画『アイアンマン』や『アベンジャーズ』などマーベルスタジオの製作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のシリーズだ。 映画としてはVFX(特撮シーン)、ドラマの中では立体映像として研究者の思考を助ける道具として登場する。少しも「紙」じゃないじゃん!って言われそうだけど、僕のイメージする「図書館は紙のAI」においては、このビジュアルはとても重要なビジョンだ。このシー

          • キイナの入力、フィリップの検索 - 図書館は紙のAI

            図書館で、こんなことができたらいいな〜というビジョンが、いくつかあるがテレビドラマの中でそんなビジョンに近いシーンがでてくると、とてもうれしくなる。これもまた、図書館は紙のAIづくりのひとつの妄想の蓄積だったりする。 キイナの入力(読書術) テレビドラマ「キイナ〜不可能犯罪捜査官〜」という番組があった。丸山のお気に入り女優ベスト3の一人である菅野美穂さん主演。サヴァン症候群をご存知の方もいると思うが、瞬間的に記憶する能力を持ち、犯罪捜査時大量の文献を読む(他人からは単にペー

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            多種類情報資源相互参照システム - 図書館は紙のAI

            もうかれこれ十数年前(?)から、こんなものを考えていた。1995-2004年は、山梨県北巨摩郡界隈(現在の北杜市)に住んでいた。結婚して、八ヶ岳の南麓に移住して、県内の印刷会社に勤めた後独立して、地元のNPO(デジ研ではない)に参加したり、緊急雇用創出事業で仕事をしたり、自分でインターネットサーバを立ち上げたり…などなどに取り組んでいた。 「すたまオープンミュージアム」 当時参加していたNPO法人文化資源活用協会では、まだ北杜市に合併する前の須玉町にある地域の様々な資源を対

            ハイパーテキスト - 図書館は紙のAI

            僕が情報の組織化に興味を持った変遷を振り返ると、Apple Macintoshで動くビル・アトキンソンの『ハイパーカード』とリチャード・S・ワーマン著『情報選択の時代』がまずは原点にある。インフォメーション・アーキテクト(情報建築家)という表現に惹かれた。まだBI(インターネット前)の時代のことだ。そこからいろいろな本を読み漁った。 リチャード・ワーマンの本 『情報選択の時代』(1990)、『理解の秘密–マジカルインストラクション』(1993)、『それは「情報」ではない―無

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            アリアドネの夢 - 図書館は紙のAI

            「タイトル未設定」となっているけれど、上のリンクは元国立国会図書館館長、先ごろ文化勲章を受章された長尾真先生が、サイエンティフィック・システム研究会で招待講演をされたときの論文である。タイトルは『コンテンツの時代』だ。 僕は、長尾先生の書かれた文章にふれるたびに、「アリアドネ」というシステムが気になって気になってしかたがない。これは長尾先生が取り組まれた本当の『電子図書館システム』の構築であり、それこそ「図書館は紙のAIであり、人類が作った人造知能である」ということを実現し

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            図書館は紙のAI(クレイジー・マップ)

            サスペンスものの洋画には時々出てくる、犯罪者か、犯罪者を追いかける復讐者の部屋の壁がこんな風に、地図と写真と切り抜き記事と…それぞれが赤い糸でつながれているようなアレ。これは「Crazy Wall」と呼ぶのだそうだ。変に日本語に訳すると問題がありそうなので、そのままカタカナで「クレイジー・ウォール」と呼びたい。 ここには、日本人にはない米国人特有の情報組織化のノウハウがある。関連する人物や場所や出来事などをマッピングし、糸で関連づけていく。よく「マップピン」などと呼ばれる画鋲が売られているが、あれなどもこのクレイジーマップに使われているのであろう。 これはひとつの「紙のAI」っぽくは見えないだろうか? これを図書館で構築してみたい。といっても図書館の壁全体をディスプレイするわけではない(まぁ、やってみてもおもしろいけど)。もちろんデジタル技術を使ってである。ひとつの検索語から抽出される書籍や記事や雑誌や動画…などをスクリーン/ディスプレイに表示し、それらの関連づけをグラフィックで行う。検索した結果パソコンの画面に図書館資料をベースとしてクレイジー・マップを表示する仕組みだ。 これにより図書館は、今の蔵書検索の枠から超えて、それぞれの本のそれぞれのページに記述されている情報・知識・物語が関連づけられている。まずは、そのための書誌情報づくりから取り組まなければならないが、「図書館は紙のAI」というテーマのクレイジーマップをつくることで、何かが見えてくるような気がしている。

            図書館は紙のAI(人造知能)

            2004年4月、最初の指定管理者制度による公共図書館の管理運営に関わることができてはや満14年がたった。毎年秋に開催される図書館総合展もはやいものですでに第20回目と聞く。今年は開催時期も早めで、他の行事とも重なったこともあって、会場を見学するのも駆け足だったし、フォーラムはひとつも聞いている時間がとれなかった。そのような中でまず感じたのは、「居場所/サードプレイス/まちづくりの拠点」としての図書館に大きく動いているということ。全国津々浦々の図書館で様々なイベント、様々な取り

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