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もし何度も過去に戻れても

私は同じ選択しか出来ないだろう。

だから最近はあの時こうしとけば、という後悔はしなくなった。

頭の中で何回戻ってシュミレーションしても、私は同じ選択しかしないからだ。同じ選択しかしないということは、結局何度戻ることが出来ても、今の私なのだ。


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昨日までお母さんの介護で実家に帰っていた。

お母さんは想像以上に身体が弱っているのと、心不全と鬱と認知症の疑いと。いろいろ合併して大変なことになっていた。

おにいちゃんがいて、2人暮らしだが、どうやらお兄ちゃんの仕事中に毎日のように職場に電話をしてしまうみたいだ。

お兄ちゃんはさすがにつらくなって私にヘルプをしてきて今に至る。


今のお母さんは感情の振れ幅が大きい。

いいこともいうけど、無神経なこともいう。

「いいよね、まるは単純で。だって全然心配してる感じしないもん。」

「なにそれ?」

「だって、全然お母さんのこと心配してないもん。お母さんもそうなりたい。」

ぷっつんしてしまった。いろいろなちりも積もったストレスで泣きながら怒ってしまったのだ。


私が、

わたしがどれだけ、

今回のことで心配して動いたと思ってるのだろう。


富士山の頂上でお守り買って手紙書いて送った。

大好きな卓球台かった。

家の掃除もダスキン並みにしたし、

市役所の高齢対策課で話きいたりもした。


でもお母さんに暴言はいた後が一番つらかった。

私はお母さんに優しくしたい。

でも出来ない。ジレンマ。


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次の日にお兄ちゃんと病院につれていくと、お母さんは心臓に水がすごく溜まっているのと、血栓が出来ていてとても危険な状態らしかった。

すぐに入院になった。

どうにもならないので、そのまま先生にお願いした。


認知症がかなり進んでいるお母さんはわけのわからないことをいい続け、検査中にたくさんあばれたみたいだ。

なんか知ってるお母さんじゃないみたいだった。

私も年を重ねたらそうなる可能性があると思うとぞっとしたし悲しかった。


もし、

過去に振り返ったらもっと親孝行してたのかな?

あの時怒鳴らなかったのかな?

もっと優しくできた?

ううん、何度頭の中でもどっても同じ。


私は怒るし、これ以上は優しくできない。


結局今と未来しかない。


そうだ、お母さんが退院したら、大好きな卓球をたくさん一緒にやろう。

もう少し電話の回数を増やして、そばにいよう。

今は、願うしかない、無事を。

いつだって、今と未来しかないから。


だから、今を精一杯私は生きる。



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