誰の人生もドラマチック
「普通に元気そうでよかった」
知人に会うとよく言われる言葉。
元気そうなのではない。
元気にしているのだ。波があるのも社会様に後ろめたいのも隠しているのだ。
今日は朝起きたら「だめかも・・・」の日だった。
そういった日は動くたびに身体がミシミシするし、気持ちがずーんん、、がとれない。
毛虫みたいに布団から這い上がる。ああ、私は今日もなにも生み出さないマンだ。
そんな時はパソコンを大きいリュックにつめてコメダ珈琲に行く。
自宅から離れているので、散歩にもなる。日の光を浴びることがとても大事なことだということが休職中に痛いほどわかった。
昨日の夜中急にエモい気持ちになって知人のフルネームをGoogleで検索。いきなりヒットし、詐欺防止をしたとのことで警察から表彰を受けていた。
ああ、私とは雲泥の差だ。
そっとブラウザを消す。
時間は同じように流れているにも関わらず、どうしてこうも人間っていうものは、ああ、人間っていうものは、たんぱく質と水でしかできてないくせに。性格も容姿も生まれ持った環境もこんなにも優劣がつくのでしょう。
昨日は同じ職場の上司の方がお茶に誘ってくれた。
お話を聞いていると職場環境はあいも変わらずで、私がパワハラで休む原因となった上司が異動なりなんなりするのもどうやらもっと先になりそうだった。
私の職場は休職すると、同じ場所に一度は戻らなきゃいけないルールがある。
私のお暇はまだまだ終わりそうにない。
そうこうnoteを書いていたら休職して部長から初めて電話がくる。
今週今後の休職についての説明があるとのことで家の近くにくるとのこと。私はわかりました、と了承した。電話を切ったあとすさまじく無理無理無理・・・・と憂鬱の波がざぶんざぶんやってきた。
説明だし、直属の上司だし、断るのは失礼だし、ふたつ返事で了承した。ただ、部長も休む原因のひとつだった。
会うとまた複雑な感情に支配されてしまう。
どうしよう、どうしよう。私はたっぷりサイズのコメダ珈琲を一口のんで頭の中がぐるぐるした。
よし、断ろう。
店内から外に出て、まだ職場の方に会うこと、郵送でできないかを聞いた。部長は了承してくれた。
でも少し声はひんやりしていた。断ってもよかったのか自信がなかった。でも、断れた。
それはいつも八方美人で断ることが苦手で、いい顔しいの私からしたら、ちょっとだけ、ほんのちょっと褒めてあげたい出来事だった。
今は自分本位でいたい。
30代にして一歩成長した私に今日の夕飯にビールを飲もう。
かんぱい。
私は心の中で自分自身に表彰した。
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