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愛しのコメダ珈琲

「たっぷりのアイスコーヒーとモーニングAで。パンにはジャムにしてください」

「かしこまりました」

店員さんは研修中の札が付いていた若い女の子だった。マスク越しでも笑顔がかわいいのがわかる。かわいい子が好きな私は少し幸せな気持ち。


コメダ珈琲は飲み物を頼むとモーニングのサービスがある。

A トースト&定番ゆでたまご

B トースト&手作りたまごペースト

C トースト&名古屋名物おぐらあん


私はいつもゆでたまごが付いてると特な気がして、Aモーニングばかり頼む。

ふわっふわの食パンが最高に美味しい。大好き。


休職中の最近のルーティーン。

自宅の近くにはコメダ珈琲、タリーズコーヒー、ドトールがあり、自分の気分で2日に1回モーニングを食べに行く。そこで、このパソコンを開いてnoteを書く。最近の私の休職中の日課ことリハビリだった。

どこも居心地がよく、行くと平気で2、3時間居座れた。


カフェに行くと店員さんとかすかにやり取りするだけで、あとは誰とも話さない。

周りには話すことのない、お客様が何人かいる。私みたいにパソコンをパチポチしている人、新聞や雑誌をみているおじちゃん、主婦たち、たまににぎやかな友達同士で話をしている人達。聞こえるか聞こえないかのカフェBGM。

人がいるけど関わることがない。今の私にはとても居心地がよかった。

朝起きて絶望的に気持ちが下がる。でも出勤のごとくカフェに行くと気持ちが落ち着いた。精神安定剤みたいだった。


今日は近くににぎやかな人達が座ってしまった。ハズレの日だ。笑い声が独特で大きいな。私はそっとイヤホンをした。

うるさいのは苦手。


その時さっきの若い店員さんがパタパタと戻ってきた。

「すみません、ジャムはバターの上につけますか?」

「じゃあ、そうして下さい」

「かしこまりました!」(笑顔

奥にいったかと思うとまたパタパタと戻ってきた。

「何度も申し訳ありません。バターの上にジャムだとプラスの料金になるみたいです・・・」(とても困り顔

「では変更でお願いします」

「かしこまりました!」(笑顔

ぱたぱたぱた。


去っていく店員さんの背中を見て思う。

若くてかわいいおんなの子が要領が悪くても癒されるし、むしろそれもサービスに感じてポワンと癒された。女だけど、中身はただのおじちゃん。

18歳のころアルバイト先の店長から「○○(私)は笑ってるだけでなんでも許されていいなぁ」と言われたことがある。正直そんなことない!とムッとした。

けど今となってはそうだったなぁってわかる。そもそも18歳のころは純粋に目の前の人に笑えていたし、謝ることができた。いつからこんなあざとくなったのか。大人特有の汚れもついた。口が大きいため、幸い今でも笑顔は褒めて頂くことがある。でもあのころの店長は今の私の笑顔を見てなんて思うだろう。

若い店員の女の子の後ろ姿を見て昔の自分と重ね合わせた。


休職して、少し休んだら、どんな形であれまたお客様対応したいなって思う。

そしたら18歳のころの私より負けない笑顔で接客したい。


大人の女性の笑顔も深みがあって素敵でしょ。


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