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孫子の兵法⑫

〜変化に対応できる柔軟性〜

軍隊の取る形というものは水に似ています。

水の形というのは高いところを避けて、低いところへ向かいます。

軍隊の形というものは、兵力の充実しているところを避けて、すきのあるところを攻撃するのであります。

水は土地の形によって流れを決めますが、軍隊は敵の形によって勝利を決するのであります。

そのため、軍隊には常に決まった形というものはなく、水には常に決まった形というものはないのです。

敵の形によって自軍の形を変化させ、勝利を得る者を神と呼びます。

ですから、木・火・土・金・水の五行には常に勝つものはなく、春夏秋冬の四季にはいつまでも居座るものはなく、日の長さにも日の出から日没に至るまでの時間に長短の変化があり、月には満ち欠けがあるのです。


無形のものが最強と前回述べました。

では、無形のものとはどんなものなのか。それは変化に対応することができるものです。敵が形を変えて攻めてきても上手くその形のすきをつく形に変化し続けることができれば、敗れることはあり得ません。

そもそも変化しないもので残るものの方が圧倒的に少ないです。残るために形を変える。生き残った者が最後に勝ちます。

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