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遷延性離脱症状

ベンゾジアゼピン減薬者にとって、
恐怖の対象である、

遷延性離脱症状。
やたら長く離脱症状が続くってやつです



これを引き起こす原因薬物は、
アルコール、オピオイド、
ベンゾジアゼピン、
抗うつ薬
などが代表です。
(ベンゾジアゼピンだけじゃないようです)


急性の離脱症状後、
引き続き、
または
数ヶ月の無症状期間を経て、
多彩な症状が急性期より弱い水準で、
数ヶ月にわたり継続する。

なかには、
1年以上にわたり継続するケースのことを、
遷延性離脱症候群と呼ぶそうです。


症状は
不眠・不安焦燥・抑うつなどが
代表的な症状
のようです。


SNS上では、
一気断薬や急減薬すると、
遷延性離脱症候群になると思われてる
ようですが、

医学論文など読むと、
その原因は不明なようです。



私は、
半年以上過ぎても、
不眠は重篤に残ってましたし、
心身ともに様々な症状が残ってました。

いわゆる
遷延性離脱症状になってしまったと、
当時はけっこう落ち込んだものです。

私が
遷延性離脱症状という言葉を知ったのは、
アシュトンマニュアルを読んだからです。


当時は
家族や主治医にも、
遷延性になってしまった!

悲壮感を漂わせ訴えたものです。

ところが、
主治医も

「そうですか、、」

いったような軽い反応でした。


私は今でも、
普通の人からしたら不眠気味ですし、
手足は常にビリビリ痺れてます。
身体も痛くなることもあります。

まだ
遷延性離脱症状とやらが続いてると
言えるかもしれません。


ちなみに、
どんな医学論文や本を読んでも、

遷延性離脱症状は
重篤な場合でも
数年にわたり徐々に改善されていく


書かれてます。


確かに
離脱症状が長引くのは嫌なことです。
誰だって嫌に決まってます。


ただ
この「遷延性離脱症状」を、
必要以上に恐怖の対象として
アピールしてる人達がSNSにいることが、
個人的には少し気になりました。


離脱症状を出して耐えてると、
遷延性離脱症候群になる!


それはそれは恐ろしいことだから、
再服薬した方がいい。

さらには
増薬しての再服薬まで、
まことしやかに
勧める人がいるようです。

そもそも
医師でもないのに、
他人に
向精神薬という劇薬といってもいい薬の再服薬。

さらには
増量してまでの服薬を勧めるって、
どうなんでしょう。

私には
そんなこと怖くて他人に勧めることは
できません。


増薬や再服薬して離脱症状を落ち着けてからの、
再度減薬すれば安全に減薬できる、

いう理論のようです。

これを勧めてる人が
この理論で成功した人ならともかく、

まだ
減薬中で、
しかも
ずいぶん苦しんでるようだったりします。
減薬も全然進まず悩んでたりする。


うがった見方するなら、
まるで
同じ苦しみを多くの人に味わせたいのかしら、

まで思ってしまったりします。


まぁ
結局は
自己責任なんですけどね。
なにするにしても、、、、



不眠チャットグループで、
何人か親しくなった人達。

当時は
Twitterでベンゾのとある減薬方法が
注目されて、
その方法で減薬してる人達が複数人いました。

何人か仲良くなった人達が
その方法で減薬してました。

なかには、
几帳面にエクセルで管理して、
毎日毎日その日の離脱症状まで
エクセルに書き込んでる人もいました。

個人的には
毎日毎日、
自分に現れてる離脱症状はどんなものか!?


神経質に観察するのって、
悪影響なんじゃないかと思ってました。


案の定、

頭痛がする。
筋肉が強張る。
目の調子が悪い。
動悸がする。

そんなことを毎日訴えて、
減薬は一向に進まないようでした。

まぁ
それでも少しずつでも進んで前進するよう
応援してたのですが。

その人達
SNSの世界から消えていってしまいました。


ライングループで繋がってたのですが、
いつのまにかコメントの書き込みがなくなり、
連絡がつかなくなりした。


どうなったのでしょうね。


その人達、
みーんな
SNS上の、とある人を信じて、
その人が勧める減薬方法を試みて、
その人に相談してました。


数年後に、
成功したと、
いい報告があることを祈ってます。


ちなみに
わたしは遷延性離脱症状を出してしまった、
失敗減薬パターンです。


ただ
癌にでもなり、
再発してもう助からない、
どうにもならない。

そんな告知なら、
本当にショックだし覚悟を決めるしかないのでしょうが、

どんな論文読んでも、
数年に亘り続くとはあっても、
必ず改善されてく
と書かれてます。

しかも
急性期の劇的な症状より、
弱い水準の症状らしいです。


死の宣告ほど
恐れる必要はないと思います。


再服薬や
増薬しての再服薬でうまくいく人も
いるでしょう。

でも
なかには、

増薬してしまったが故に
今度は薬の副作用や、
そこから減らせなくなり、
結果として
当初より多い量の薬を飲むことに
なってしまった。

そんな人もいました。

慎重に考えなくてはいけないこと
なんでしょうね。


ちなみに
普通の精神科医なら

具合が悪い
調子が悪い


訴えたら

どんどんお薬出してくれるようですね。

最近は
良心的な精神科医も増えてきたので、
簡単に処方してくれない医師も増えてきたようですが。

ベンゾジアゼピンの処方を嫌がる医師。
増えてきてますよ。



確実に。


とにかく、
具体的な薬の飲む量やら、
再服薬するとか、
違う薬を飲んだほうがいいとか、

本来、医者にしか許されないような
具体的なアドバイスを、
会ったこともないSNS上の他人の
言うことを信じて素直に受け取るって、

ある意味
愚かすぎますよね。

そういう疑い深さや慎重さがないから、
簡単に精神科にホイホイ行き、
薬飲んでしまったんですね、

と言われても、
反論できません。

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