稲村俊佑

2001年生まれ。 今年、明治大学からアメリカにあるPitzer Collegeという…

稲村俊佑

2001年生まれ。 今年、明治大学からアメリカにあるPitzer Collegeという4年制大学に編入しました。 留学中におこったことや、その他諸々を書いていければと思っています。

最近の記事

檻。

自分で作った檻に自分で入っていって、「出してくれ」と檻の外に向かって叫んでいるような毎日を何年間も続けている。 10月中旬頃から、孤独感や寂しさに急に襲われて、どこでも泣いてしまうような状態になった。日本の大学でお世話になった先生から「編入先での2年間で、アップデートではなくバージョンアップできるようになるといいね」と言ってもらったことを、編入してからの目標にしてきた。 これまでの自分との連続ではない、別の自分になれるようにと生活してきた。 自意識過剰、被害妄想、膨張し

    • 何もしたくない。

      何もしたくない。だからと言って何もしなくていいわけがないので、何とか自分を引きずりながらどうにかやるべきことをこなしている。何もかも八方塞がりで、何をしても無駄な気がしてしまって、やるべきことに対して精神的に焦点が定まらない。 もう10月も終わり。 卒業まで2ヶ月を切った。 仕事が決まらない。「知り合いも誰もいない、母国語でもない国で、働き口を見つけて自分で生活する」ということを目標に、専攻選びも卒業後にアメリカに長くいられる制度を利用できる専攻は何かを念頭において選んだ

      • 自分と仲良くする。

        編入してから3学期目が終わり、いよいよあと1学期で卒業になる。 5月中旬から夏休みが始まり、2週間ほど友人とアメリカ南部を車で旅行し、6月からはインターンシップとサマークラスを2つほど取っているので、やることが盛りだくさんの日々だ。 アメリカの大学は基本秋が学年度の始まりになるので、この一年(秋・春)は、最初の学期での過ごし方の反省を生かしてもっと面白くしよう、と当初から思っていた。 そんな一年の中で、特に春学期は、色々あった。 秋学期は、クラスで忙しい中、インターンシッ

        • 「怒られる」をする。

          めちゃくちゃ久しぶりのnoteを書いている。 去年の夏は、ビザの関係で、学外でインターンシップをできないこともあり、早々にキャンパスの近くに住むことを決めたので、あまり「夏何するか何も決まってない」というフワフワした状態に陥ることはなかったが、今年はいまだにフワフワしている。 以前のnoteにも書いたように、周りは続々とインターン先やリサーチなど、夏にやることが決まっていき、それに伴って住居を決めたりと、着々と夏休みの準備が整っている。 自分はといえば、いまだに何するか

          忘れない。

          一度嫌なことをされたり言われたりしたら、それが誰から受けたものだったのか、どんなことだったのか、ずっと覚えている。「時間が解決する」という言葉の意味が分からないまま小さい頃から日々生活をしている。所謂「根に持つ人間」だ。 だから、小学校の時に起きたことでも、ふと思い出してしまうと、つい30分前に起きたことのように腹が立ってきて、次第にそんなことにいつまでも腹を立て続けている自分と、その苛立ちによって何かに集中できず、結果的に無駄にしてしまった時間に対してさらに腹が立つという

          忘れない。

          一年終わり。

          noteに記事を投稿するのは、8月25日ぶりらしいので、秋学期の間丸々更新をサボってしまっていたことになる。「継続力のなさ」が如実に出ている。とにかく、この記事を書いている現在は、明日飛行機に乗って日本に一時帰国するというタイミングである。いい機会なので1年間どう過ごしたか振り返ってみると、ベタだけども、「1年経つのがとても早かった」ということに尽きる。 秋学期は、留学して初めての学期だった春学期よりも2.5倍くらいやることが多かった気がする。春学期は、日本の大学から編入で

          一年終わり。

          留学なんて十中八九楽しくない。

          もうすぐ3ヶ月半もあった夏休みが終了し、秋学期が再開する。 キャンパスにもどんどんと人が戻り始めいていて、「もうすぐ学期が始まる」というエネルギーを感じる。 もう8ヶ月もアメリカに滞在していることになる。様子見でスタートして右も左も分からなかった春学期よりも、若干心の余裕は生まれている気がする。気がするだけで学期が始まったらまたてんやわんやになるかもしれないけど。 夏休み中、校内でバイトをしていたのだが、勤務時間中のほぼ全てオフィスの椅子に座っているだけという日もあり、「

          留学なんて十中八九楽しくない。

          側だけ変わる。

          ピッツァーカレッジに編入するためにテスト対策や出願対策をしなければならず、海外進学のための予備校に通っていた。 「日本の大学から海外の大学への編入」というのは、海外進学する方法の中でも、「日本の高校卒業→海外の大学に入学」というルートを辿る人間の数よりも体感的にはかなり少なく、ネット等で検索してもあまり有益な情報が出てこなかったので、詳細に情報収集するのが難しかった。 しかし、通っていた予備校が、過去の卒業生をゲストスピーカーとして招き、それぞれの体験談を話してもらうイベ

          側だけ変わる。

          アイスコーヒーとジェンダーの話。

          自分は視野が狭い。もちろん、物理的に視野が狭いということではなく、頑固で他人の意見を斜に構えて、真剣に聞こうとしないという意味だ。ただ、一度「この人の言うことは面白い・何か自分の為になりそう・本気で言ってくれてそう」と思える人の話はめちゃくちゃ聞く。 基本的な視野な狭さに加えて、20年近く東京23区内というかなり狭い生活圏で育ってきたので、ベタに「国の違いによる常識の差」みたいなものに驚いている。本当は、もっと「カリフォルニアってこうなんだよね」と鼻の穴を広げながら、さも幼

          アイスコーヒーとジェンダーの話。

          「誰が決めてんの?」って話。

          改めて春学期を振り返ると、色々とネガティブなことや今後向き合っていかなければいけない課題が山のように浮かんでくるけれども、学んだことももちろんある。 「日本から来た」と言うと、「アメリカの飯って、日本と比べてどう?」とか、「日本食が恋しくならないの?」と、よく食について質問される機会が多かった。 そのような質問の中で、「日本人は、毎日寿司を食べているんだろ?」というものがあった。少なくとも自分の育った環境では、寿司を毎日食べるという習慣はなかったので、「基本寿司って安いも

          「誰が決めてんの?」って話。

          お邪魔しました。

          ピッツァーカレッジに編入してから最初の学期が終了し、夏休みに入った。 1月10日ごろにキャンパスに到着してから、もう4ヶ月も経った。 夏休み中は、キャンパス内の寮は外部の人間に貸し出すため、春学期が終了すると退寮のために荷物を片付けて、元の状態に戻さなければいけないシステムになっている。恥ずかしながら、片付けている間に「時間が過ぎるの早いな〜」なんて思っていた。 自分は、せっかくビザを発給されてアメリカに滞在できる資格があるのに、4ヶ月いただけで一旦日本に帰国してしまうの

          お邪魔しました。

          5Gの主役

          Pitzer Collegeに編入してから、早くも3ヶ月半が経過した。アメリカに到着した初日のことを思い出すと、まだ3ヶ月半しか経ってないの?と感じるけれども、日々の時間の流れは日本にいたときよりも格段に早く感じる。5月の2週目に、「ファイナルウィーク」というテスト期間のようなものが設けられており、その期間中に提出しなければいけない課題や、テストがあるという具合だ。なので、学期としてはかなり佳境に入ってきている。 流石に、「編入してきたばっかりだから右も左も分からなくて…」

          気になる。

          本人は大して気にしていないだろうし、覚えてもいないだろうけれども、どうしても気になってしまう言葉遣いや言動がある。 例えば、ある時、家族で親戚の家に行った時のことについて話している30代くらいの男性が、「俺はハンドキーパーだったから飲めなかったんですよ…」と言っていた。「運転手」ではなく「ハンドキーパー」である。 気になってしまう。なぜ「俺が運転してたから飲めなかったんですよ…」ではなく、「ハンドキーパー」という言葉を使ったのだろうか。 単純に言うと、「格好つけんなよ」と

          気になる。

          高速パス回し

          いてもいなくても変わらない状況になってしまうことが多い。 例えば、4〜5人で夜飯を食べていて、アメリカの作家の話題とかになってしまった際、そもそも対して本を読んでこなかったし、海外の作家が書いた本なんて両手で数えられるくらいしか読んでいないので、全く会話に参加できなくなる。どうにかして、自分の読んだことのある作家の名前を出してみたり、映画になった作品としてかろうじて知っている様な作品の名前を言ってみたりするけれども、結局会話の主導権は自分以外の誰かが握っていて、自分が会話の

          高速パス回し

          京王線の乗り換えが難しい話

          元々ラジオが好きで、通学や、家の中で暇なときはほとんどと言っていいほどラジオを聞いていました。ピッツァーカレッジに編入してからもそのクセは変わることなく、教室移動や、就寝前の時間に現地のラジオを聞いています。日本でいうradikoのようなアプリをスマホにダウンロードして聞いているんですが、各局ジャンル別の特色があったりするので、(HIPHOP専門局とか、カントリー専門局とか、最新TOP40専門局とか)ラジオ局の数がめちゃくちゃ多い。 自分がよく聞いているのは、「昔のヒット曲

          京王線の乗り換えが難しい話

          ルームメイト

          今月の18日から春学期が始まった。自分のいる部屋は2人部屋なので、広さはビジネスホテルくらいで、ベッドが二つ置いてある。洗面所・シャワー・トイレは隣の部屋との共用だ。 こちらとしては、「留学していたときは、よく夜更かししてルームメイトと議論しあったなぁ」みたいな、格好いいエピソードを作る気満々で入学している。もちろん、お互いの生活もあるので過干渉は困るけれども、そういう困難も色々含めて「いい時間を過ごせたよね」とか言いたい。キャンパス外に出掛けに行ったり、ルームメイトの友達

          ルームメイト