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不登校だった時の話



私は小学校3年生の夏休み明けから不登校になりました


きっかけは何か?
答えは今もわかりません


ただ日常生活で抱いた違和感
「学校に行きたくない」
という選択肢を作ったのだと思います


違和感の要因は
私自身の性格にあります

小さい頃から何事にも敏感でした
今もそれは変わりません

視・聴・嗅・味・触の五つの感覚
五感が敏感である事
人の言動に繊細な事

それは私の長所でもあり短所でもあります

✔︎ 授業中に複数人の会話があれば
先生の話がうまく聞こえない
✔︎体育の外授業では眩しくて涙が出てしまう
✔︎制服が肌に擦れて痒くなる
✔︎食が細く体力不足、往復4時間の通学で疲労気味

私にとっては「当たり前」の事でした

当時は違和感として感じていませんでした
「特別」という認識があれば
対処できた事かなと今は思いますが

小学生はまだ自分の事について理解が浅い時期
身体的な問題やそれにおける環境については
周りの大人が気を配らせて欲しいと改めて思います

もう一つは繊細な性格
他人の言動に敏感であった事

人に「気遣い」ができるのは長所ですが

困っている苦しんでいる怒っているなど
人の些細な言動を必要以上に察知します

抱く必要のない不安やストレスばかりでした


そういった敏感で繊細な私にとっては
当たり前とされている日常生活がスムーズではない為
求められている事に120%で応えようとしても
人並みにも足が及ばない結果に至る事が多かったのです

人と同じレベルであるべき必要はありません
努力の仕方なんて人それぞれです

学校という場所は
決して「全て」ではないけれど

毎日登校する事で
「皆勤賞」という名誉が与えられて評価が付く
個性を伸ばすというより
周囲と馴染む力「協調性」が求められて
自分の色を薄める努力にシフトしてしまう

誰に何を言われていなくとも
自然に植え付けられたルールと自分の個性のズレ
これらの積み重ねで抱いた違和感が
学校に行かない選択肢を作ったと思います

これらは私の個性であって
皆勤賞を取りたくて頑張る人
チームワークが好きな人
それに救われている人だっていると思います
それぞれが抱く思いがあって
どれも私は素敵な事だと思っています





ここからは
そんな私が学校へ毎日登校するまでの話


学校は好きでした
友人にも恵まれていました

ですが自分の違和感が自信を奪って
全力で楽しむ事ができませんでした

不登校になり家に引き篭もるようになりました


学校へ行かない日々も最初は楽しかったです 

好きなだけゲームをしたりお昼まで寝ていたり
好きなものを好きな時に食べて
好きなテレビを好きなだけ見ました

それでも、どこか孤独でどこか罪悪感があって
学校という存在が遠のく感覚に不安もありました

そんな時に両親から
芸能事務所からスカウトをされていた話をされて
「今なら沢山時間があるからやってみる?」
そう提案された事がきっかけとなり芸能事務所に所属


悶々と悩んでいた時間は憂鬱なものでしたが
環境が変わり目まぐるしい日々へ一変した事で
自分の事で悩む時間が減りました

仕事の合間に顔を出す程度ですが
「学校に行きたい」という気持ちも大きくなり
少しずつですが登校する頻度も増えました

小学校5年生になったタイミングで
仕事と両立しながらではありましたが
学校へ行ける日は必ず行くようにまでなりました

今見えているものが全てではない
今いる場所が居場所とは限らない

これって「客観視」する時間や余裕や
居場所にも「選択肢」がある
そういった認識が必要だと思います

休む事を受け入れてしっかり休む
好きな事をして過ごす

挑戦したい事があればやってみる 

自分の為の時間を過ごしてみると
気付く事ってあったりしますよね

それも、誰かに「強制」された事じゃなく
自分の素直な気持ちにパワーがあると思います
原動力にもなるしそこで得た経験が自信になり
自分を強くしてくれるものだと私は思います

どんな事でも自分の成功体験は宝です
学校という場所では自分の個性は光らずとも
必ず自分に「合った場所」があります

それに気付けた時、私は学校が前とは違う居場所となり
私の味方であって私らしくいられる場所になりました

学校が合わない人
学校が苦手な人好きになれない人
それもまた個性です


「復学」に駆られる事はなくて
転校するとかスタイルを変えるとか
不調の原因を探ってみる時間を作って対処して
そこから考える事だってできます

こうであるべき
こうでなくちゃならない
学校に行けない=ダメな人間

そんな気持ちやレッテルは自分が作り出していたり
周りが「当たり前」にできているから
自分も「当たり前」にできる
そう思っているからこその気持ちだったりもします

人との比較をしていても
自分の幸せや自分の生き方は変わらず
余計に辛く感じる事も多いかと思います

私のように何か新しい事をしてみたり
好きなだけ家にいて好きな事してみたり
何かのきっかけや選択肢の一つとして
私の体験が参考になればと思いシェアします







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