肥満予防とメタボリックシンドローム

肥満予防は…基本的に食べ過ぎを防ぎ、身体を動かしてエネルギーの消費を増やす事が大切です。


摂取エネルギーが消費エネルギーを越えないようにコントロールすることを心掛けましょう。


だからといってストレスになるほどの食事制限はかえって逆効果になるので無理のない方法で行いましょう。


食事は栄養のバランスに配慮し、何を食べるかだけではなく食べ方が重要‼


(まとめ食いはせずに1日3食とる。

夜に食べ過ぎないようにする。

よく噛んでゆっくり食べるなど工夫する。)


年齢を重ねると筋肉量が減少し、基礎代謝量が低下するので基礎代謝量が高かった若い頃と同じような食生活を中高年になってからも続けていると、摂取エネルギーが消費エネルギーを超え太る原因になる。


過度のストレスを感じた場合は、ストレス発散を心掛けましょう。

(適度な運動をしたり、普段行わないことをして気分転換を図る、質の良い睡眠をしっかりとる等)


●メタボリックシンドロームとは


内臓脂肪の蓄積(内臓脂肪型肥満)があり、それに加えて脂質異常、高血圧、高血糖のうち2つ以上が組み合わさっている状態。


具体的には、腹囲の診断基準に血清脂質(中性脂肪とHDLコレステロール)、血圧、空腹時血糖値のうち、2つ以上の値が異常を示すことにより診断される。

メタボリックシンドロームは、極めて動脈硬化(症)を招きやすい状態である。


■メタボリックシンドロームの判断基準


内臓脂肪(腹腔内脂肪)蓄積

ウエスト周囲径 男性≧85cm・女性≧90cm

(内臓脂肪面積 男女とも≧100㎠に相当)

[上記に加え以下のうちの2項目以上]



高トリグリセライド*血症 ≧150mg/dl


かつ/または


低HDLコレステロール血症 <40mg/dl

男女とも



収縮期血圧* ≧130mmHg


かつ/または


拡張期血圧* ≧85mmHg


空腹時高血糖 ≧110mg/dl

ウエスト周囲径に加え、上記3つのうち2つ以上のリスクが当てはまるとメタボリックシンドローム基準該当者と判定される。



●メタボリックシンドロームの危険性

メタボリックシンドロームは自覚症状がほとんどありません。

生活習慣に対する認識があまりないままこの状態になり、動脈硬化(症)に進む。

そして、ある日突然、心臓発作や脳血管疾患を起こし、死亡や重い後遺症に繋がることも少なくない。

早期に異常に気づくためには、定期的に健康診断を受けることが大切です 。

●メタボリックシンドロームが引き起こしやすい病気

前述の肥満と同様です。

■メタボリックシンドロームの予防

肥満の場合と同様に、長年の生活習慣が要因になるため、気長に食事の改善や運動を続けることが重要


(短期間で解決しようと無理をすると、かえって健康を損なう恐れがある。)

また、食事にだけ気をつける、運動だけを行うというのではなく食事と運動を並行して改善していく事も重要である。

メタボリックシンドロームはあらゆる生活習慣病を引き起こす可能性があり、これを予防するだけで多くの生活習慣病を回避できる可能性がある。

*腹囲(へそまわり)を測定して、数値が診断基準以上だったら要注意!! 体調に異常がなくても、メタボ予防に取り組むようにしましょう。

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