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古代ローマの鳥ト占

古代ローマには、鳥ト占「とりぼくせん」

という古代ローマの神官がありました。

天空や鳥の飛翔、鳴き声、止まった枝の方向

などを観察して神意を探り、不時の予兆も

解いていました。

ト占官は通常3人から成る高位の官職で、

国事の吉凶を鳥の飛び方や数により占うのを

職務としました。

政務官の選出も神意にかなって行われるべき

ものとされ、就任に際しても祭儀は不可欠

でした。

メソポタミアの神話にも、鳥が神の使いである

という記述があります。

古代ペルシャの俗信によれば、ニワトリが

人間を統べていたという。

イスラエルの王のソロモンは、動物たちと

話すことができ、アッシジのフランチェスコは

鳥に説教したという。

また、キプロスの王がファラオに「鷲問い」を

ひとり送るように依頼しています。


鳥ト占において凶が占われた時、古代メソポタ

ミアの人々はその悪しき定めを回避すべく

努めました。

ト占の神であるシャマシュの前に携帯用祭壇を

据えて供物を捧げ、以下の呪禱を三度唱え

ました。

呪禱「天地の王 シャマシュ・・・云々」

鳥ト占に先立っては、ト占者の願いを成就させ

るべく、ト占の神であるシャマシュとアダドに

鳥がしかじかに飛ぶようにとの祈りが

しばしば捧げられました。


古代エトルリアでは、鳥は神々の天界と地上の

人間の世界をつなぐ使者の役割をしていると

考えられ、鳥の行動の変化を読み解くことに

よって、神の意思をうかがい知ることができる

と考えられていました。

鳥占いはローマの風習ではなく、隣接する

エトルリアの独自文化を取り入れたようです。


京都で鳥を観察すると、鳥は川をまっすぐ

に直線ルートを進んでいました。

最近になって、宇宙を遊泳するように

回遊しながら泳いでいました。

ぎこちなく回遊していたのが、優美な曲線

を描いていました。


人類が太古の時代からの自然との相克を経て、

ついには地球を実質上に支配し、地球資源を

我が物然と傲ってきましたが、

地球環境破壊による自然災害などの諸問題が

あります。

人類は自然や動植物へ地球の返還を余儀なく

されるのでしょう。














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