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主演のアヌーク・エーメが美しすぎて美しすぎて美すぎて、そりゃもうジャンが彼女の亡くなった旦那に嫉妬しちゃう気持ちもわかるなと思った『男と女』

【個人的な満足度】

「午前十時の映画祭13」で面白かった順位:13/17
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:Un homme et une femme
  製作年:1966年
  製作国:フランス
   配給:UA
 上映時間:102分
 ジャンル:ラブストーリー
元ネタなど:なし

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
映画のスクリプター〈記録係〉をしているアンヌ(アヌーク・エーメ)は、幼い娘をドーヴィルの寄宿学校に預けていた。面会に出かけた帰り、アンヌはパリ行きの列車を逃してしまう。そんな彼女に、同じ学校に息子を預けていたカー・レーサーのジャン(ジャン=ルイ・トランティニャン)が、パリまで車で送ろうと申し出る。

運命的に出会い、魅かれ合うふたり。だが、互いの胸の奥に秘められた辛い過去の記憶を忘れることができなかった。

【感想】

午前十時の映画祭13」にて。1966年のフランス映画。あの有名な歌「ダバダバダ ダバダバダ ターラーラー♪」はこの映画がオリジナルでした。大絶賛している人が多いラブストーリーで、それは理解できます。理解できるけど、雰囲気系の映画なので個人的には世間で評価されているほどはハマれませんでしたね。。。(笑)

<道ならぬ恋に見えるが、実は何の問題もない>

内容としてはタイトルのまんまです。男と女のロマンスですから。子供たちを預けている寄宿学校で偶然出会ったパパさんとママさんの大恋愛。「不倫待ったなしか?!」と思いきや、実は2人ともパートナーを亡くしているので誰にも咎められることはありません(笑)ジャンの方から積極的にアンヌを誘い、徐々に距離が縮まっていく様子を楽しむ映画ですが、けっこう淡々と進んでいくので、現代の感覚からするとかなり地味な展開だとは思いますけど。

<絵画のように美しい色使い>

この映画は2つ印象的なところがあります。まずひとつはその色使いです。本作はスポンサーがつかなかったそうで、監督のクロード・ルルーシュ自ら製作したそうですが、資金面の問題から、白黒とカラーが入り混じったスタイルになっています(当然、カラーの方が高いです)。屋内が白黒で、屋外がカラーという使い分けをしたんですが、それが逆にこの映画の特徴にもなりました。全編カラーが当たり前の現代ではめずらしくも何ともないですが、まだカラーが行きわたっていない当時としては、そういう色使いでもまわりと差別化できたんでしょうね。

<男で彼女に心奪われる人は果たしているのだろうか、いやいない>

もうひとつは、アンヌを演じたアヌーク・エーメの圧倒的な美しさですよ。「映画史上最もセクシーな女優の一人」と評されているらしいんですけど、まさにその通りだと感じます。あんな人が子供の通う学校にいたら、ねぇ。。。(笑)むしろ、狙っているのがジャンしかいないっていうのが不自然なぐらいですけどね。

そんな彼女は、旦那のことを深く愛していたようで、ジャンと結ばれている最中もずっと旦那のことを思い出しているんですよ。で、途中で行為をやめてしまいます。ジャンはそれで亡くなった旦那に嫉妬しちゃって(笑)まあ、あれだけ美しくて健気な人とここまで来れたんなら、もう放っておくことなんてできないでしょうね。

その後、ホテルを出て電車で帰ったアンヌ。あきらめきれないジャンは、車で先回りして駅で待ち伏せします。未来に向かって歩いていこうと吹っ切れたのか、降りたホームにいるジャンを見つけたアンヌは思わず彼に抱きつきます。まあ、うまくいったからロマンチックに感じられますけど、普通に考えたらジャンの行動はかなり執着を感じるやべぇやつじゃないですかね(笑)

<そんなわけで>

雰囲気系の映画なのでハマる人とハマらない人の差が激しそうですが、若かりし頃のアヌーク・エーメの美しさだけでも観る価値はあると思います。

ちなみにこの映画、20年後と53年後に同じキャストで続編が作られているのがまたすごいところです。ジャンを演じたジャン=ルイ・トランティニャンは2022年6月17日に91歳で亡くなってしまいましたが、アヌーク・エーメは91歳の今も生きています。もはや生きる伝説じゃないでしょうか。


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