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データ社会の便利とプライバシーのどちらが大切ですか?

データに関する考え方はこれまでの事業者中心から、欧米発で顧客中心へと変化してきています。

D2Cやサブスクリプションなどはその大きな流れの一つで、これからデータが増えるに伴ってさらに加速していくと思います。

いつもは個人データのトレンドに関してCOMEMOに関して紹介していますが、今回は「個人データは誰のもの?」というテーマでにいくつかのファクトを通じてみなさんと考えていきたいと思います。

個人データと国

COMEMOの記事で欧州のGDPRやカリフォルニアで始まったCCPAなど、新しい法制度をテーマに記事を紹介してきました。

2020年に入り、個人データやプライバシーに対する各国の注目度は日に日に大きくなってきていて、各国内で個人情報にまつわる組織が誕生し始めています。

個人データの歴史を辿ってみると私たちの生活が変化するに伴って、新しいルールに関する議論が始まっています。

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(出典:The Big Push for Data Privacy: GDPR

ここから読み取れるのは、新しいデータ時代に向かって新しいデータのルールが必要になっている時期に差し掛かっているのです。

個人データと企業

データプラットフォーマーと呼ばれるGAFAを始めとした大手テクノロジー企業は私たちの生活で欠かせない存在になりつつあります。

データを提供することで対価として様々な利便性を獲得し、検索やマップ、友達の日常などこれまで触れることができなかった情報にも簡単にアクセスすることができるようになりました。

一方、私たちの日々の活動は利便性を対価にオープンになっていきリアルな生活データなどプライバシースペースへと入り込もうとしています。

デジタル空間とリアルが融合していく中で個人データを考えることは一つの成長痛としてGAFAを始めとして各企業はこれまでの考え方に変化を見せ始めています。

オープンで利便性だけを追求するのではなく、一部制限をかけながら新しいモデルを生み出すような流れも誕生してきています。

データ量がさらに増えていくと、データプラットフォーマーはインフラと化し、インフラの上でビジネスを行う企業にとっても大きな影響が考えられます。

個人データと未来

個人データを活用したビジネスは利便性という観点から無くなる事はないだろうと考えられます。

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データの入り口となる接続先が増えていく事で、私たちのリアルの生活からデータがどんどん生み出される事になり、生み出されたデータがさらに新しい利便性を生み出す事になるからです。

オックスフォード大学のシェーンベルガー教授は提唱するデータリッチマーケットの考え方で、新しいデータ社会のガバナンスに関する必要性を説いています。

個人データは私たちがデータ社会を生きる上で中心となる存在であり、個人を中心に在り方を設計していくことが一つの大きな起点になるのではないかと考えています。

個人データは誰のもの?

大手企業の新規事業でDXやデータビジネス担当の方から、データをどう利活用すればいいのか相談を受けることがよくあります。

個人的に重要だと思っている事は、利活用を前提に考える前にデータは誰のものかをカルチャーとして考える事が大切という話をさせて頂く事があります。

単に流行りとかプライバシー問題などではなく、マーケットが大きく変化していく中で、企業中心のデータ利活用ではなく、顧客中心価値をデータを通じて実現する事が次世代のテーマになっていくと考えています。

データは企業のものという考え方から、個人のもの、そして個人を中心としてビジネス設計していく事がデータ社会には求められる

「あなたは自分の個人情報をどう管理したいですか?」

私は「直接プライバシーに関わるようなコアな情報以外は、専門家に公開して利便性を求めたい」と思っています。

自分のデータに優先順位をつける事で、リターンを求める考え方は一つの解になるかもしれないと考えています。

ぜひ、皆さんのご意見、データに関するご相談もお待ちしております!

※一部法的な解釈を紹介していますが、個人の意見として書いているため法的なアドバイス、助言ではありません。

引き続きCOMEMO記事を読んで頂けると嬉しいです。

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