【欧州リサーチ】アート、ファッションの世界で起き始めている新しいブロックチェーン革命とは?
ブロックチェーンに関連する情報は毎日のように新しくアップデートされていきます。
コラボゲートでは6月3日に「個を中心とした新しいビジネスと採用の未来 」というテーマでイベントを行います!是非ご参加ください!
今回はブロックチェーンとアート、ファッションの事例に関して。
ユネスコのカンファレンスでは普段なかなか見る事が無いブロックチェーンの事例も紹介されています。
特に、ファッションやアート分野での活用はまだまだ数が少なく貴重な領域なのでいくつかご紹介したいと思います。ただ、データを記録するだけではなく表現としてブロックチェーンを伝えるという視点は、今まで見た事がない分野なので非常に興味深いです。
今回は、EP7のAleksandra SMILEK氏から。
#Curatingmoneyという作品は現代ビジュアルアーティストのSystaime氏によって表現され、彼自身は1994年から結成されているnet.artという名前のインターネット上でのアート表現を主とするグループに所属しています。
直接ブロックチェーンを活用するという事例では無いですが、このアートのビデオでは、ビットコインがインターネット上でもたらした影響に関して紹介されています。
次にPlantoidと呼ばれる作品を紹介しています。
これは非常に面白いプロジェクトで、Plant(植物)とAndroidを組み合わせた表現としてPlantoidと名付けられています。
こちらがそのコンセプトムービーです。
この作品にはブロックチェーンの要素が組み込まれており、Plantoidを通じて何かを生み出す生産者と、そこに加わるファンダーが繋がります。ビットコインなどの仮想通貨をPlantoid上でファンダーが送金することによって、Pantoid内のルールに従った形で生産者が作った世界に参加する事ができ、その中で個人間の取引が行われます。
この植物の形をした物体に、ソフトウェアの技術を活用することによってそれぞれの物体がつながりあう世界観が誕生します。
少し難しい話ですが、これはDAOと呼ばれる分散型の組織をアーティスティクに表現した一つの例で、非常に面白いコンセプトです。
こちらが実際のデモンストレーション。
特にアートとブロックチェーンの分野では、いかに表現として分散型の技術を伝えていくかがテーマとして重要視されているように感じます。
次にファッションの分野での活用の話を紹介します。
こちらは以前のブログでも紹介させて頂いた、服自体をデジタルアセット化し、オークションで取引を行うというプロジェクトです。
アムステルダムを拠点に展開するDapper Labs、The Fabricantと著名インスタグラマーのJohanna Jaskowska氏によって構想されたキャンペーンで、ノンファンジブルトークンと呼ばれる種類の技術を活用しています。
デジタルクローズと呼ばれる実際に試着する服ではなく、デジタルコンテンツとしてファッションのイメージをオークションするもので、このノンファンジブルトークンを活用して売買を行います。
トークン自体はどこかのプラットフォームが管理するものではないため、主催者がいない個人間のオークション空間ができるようになります。
このように、ファッションの世界観も徐々にデジタルデータを中心として、そのコンテンツにものが紐づいて販売されていくというような動きも将来的には誕生してくるのではないかというのが一つの気付きです。
ブロックチェーン技術は世界中の人たちが注目している新しいビジネスのタネの一つです!気になったら気軽にメッセージください!