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FacebookのLibraが消費者の行動を大きく変化させる理由とは?

FacebookがLibraの構想を発表してから2ヶ月近くが経過しました。

構想の発表から、各産業のプレイヤーや政府、スタートアップなど様々な領域から反響が生まれ議論が巻き起こっています。

題材としてよく取り上げられるのが、ステーブルコインや「通貨バスケット制」などお金にまつわる特徴を元に語られることが多いのではないかと思います。

このブログでは、今まであまり語られてこなかった消費者の変化という事をポイントにしてFacebookのLibraに関する戦略に関して考察していきます。

テーマにするのは以下のトピックです。

1、企業連合の中に隠れたFacebookコマースのカラクリ

2、Facebook上での偽装取引と銀行口座の必要性

になります。

1、企業連合の中に隠れたFacebookコマースのカラクリ

皆さんはFacebookショップ機能というサービスをご存知でしょうか?

Facebookが2017年に "Buy Now" という機能を接続してから、Facebookを通じた物の購買は米国内で大きく成長を遂げています。

ソーシャルメディア全体の購買にどれだけ影響を与えているのかという割合で比較すると2017年時点で半数近くを占めており、FacebookグループのInstagramと合わせると半数を上回る結果となります。

これはソーシャルメディアを通じた直接の購入がより当たり前になりつつある一つの傾向であり、徐々にこの傾向は大きくなりつつあります。

そして、ユーザー間での購買活動が広がってくると当然支払い機能などを接続することも必要になります。

一方、支払い機能をFacebookが自前で行うとなるとFacebookのデータベースに私たちの支払いデータが蓄積され、さらなる個人情報に関わる問題に発展していきます。

ここで話をLibraに戻すと、Libra自体はあくまで一つのコンソーシアム(企業の連合軍)でFacebookだけが支払い機能の提供者ではないという事を強調しています。

ここで考えるべきは、

既に購買が発生しているトラッキングデータを大量に保持しているにも関わらず、Facebook単体で支払い機能を作ることはせず、コンソーシアム型のモデルを作っているのかという点です

様々な憶測や理由は考えられますが、一つは個人情報に関する懸念をできる限り払拭したいという意図があります。

Facebook単体で保持することになると、以前当局から厳しく追及された個人情報の取り扱いにあるような問題が発生する可能性も大いに考えられるからです。

個人情報への対策に加えて現在のLibra企業連合の顔ぶれを見ると一つ特徴があることがわかります。

(画像出所:Facebook)

現時点ではこの連合の中で広告を主要事業とするのはFacebookだけという点に注目してほしいです。

この企業連合の中に人たちで新しい経済を作ることができたとすれば、そしてPaypalやマスターカード、Visaのような支払い機能がFacebookのコマースで利用できるようになったとしたら。

Facebook上での物の売買は進み、物をより販売するために広告をFacebookを通じて掲載する。

経済圏が広がれば広がるほど新たに広告収入が増えるという計算です。

そしてもう一つのトピックが、

2、Facebook上での偽装取引と銀行口座の必要性

自分の友人がベトナムでソーシャルコマースのスタートアップをやっており、ローカル事情に関して話をする機会がありました。

ベトナムの中間層は徐々に裕福になり海外のブランド品などを好んで買うという行動も増えてきています。

ただ、農村部や田舎に行くとなかなかそういった商品が手に入るルートも限られているため都市部とは違い、ネットで物を買うということがより重要になっているという事情もあります。

今までの個人商店は商圏が半径数百メートルと非常に限られた範囲ではありましたが、現在はスマホが普及しインターネットへのアクセスが広がったためソーシャルメディアを通じた物の売買も盛んになり始めています。

彼女曰くベトナムの例を出すと2016年で約100万近くの販売サイトがFacebookページ(個人間取引も含む)で立ち上がっており、化粧品を販売しているサイトはその半数に及びます。

(画像出所:Pretty Tipsプレゼンテーション)

このような個人間取引が進んだ背景には、スマホの広がりと商圏の広がりが大きく影響しています

一方で個人間取引に関しては以下の課題が存在しています。

1、物の売買は行われているが銀行口座を作ることが難しい

2、偽装品など偽の商品が販売され第3者レビュー機能などが確立していない

売買が行われているにも関わらず上記の2点のポイントは非常に深刻で、化粧品に限って見ると6割近くは偽物が出回っているという情報もあります。

Facebookが立ち上げたプロジェクトでは、銀行口座を持たない人への新しい決済手段を作るということをミッションに掲げており、まさに1の課題に対する一つの解決策として機能することになります。

さらに、Alibabaが採用しているジーマスコアのような物を偽装品販売者に適応することによりマーケットの正常化にも繋がっていきます。

実需から見てもFacebookの戦略というのは非常に計画的に練られており、すでにFacebookが保有しているレコードを活用した新しいビジネスの拡張が、Libraという手段を活用して広がって行くことが予測されます。

今回の内容はブロックチェーンを活用した一つのビジネスデザイン事例なので、もしご興味ある方はご連絡頂けると幸いです。

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