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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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#仮想通貨

アフリカで動き始めたブロックチェーン活用の流れとは?

アフリカでもブロックチェーンを活用した取り組みは日々進んで来ています。 今後新しい取り組みがどれだけ広がるかには注目です。 ブロックチェーン技術は今後モバイルの普及とともに拡大が期待されています。 デジタル通貨のシステムが国際間の送金で活用され、その中でブロックチェーンを活用した効率的な仕組みづくりを目指しています。 初期は支払いサービスや仮想通貨の取引関連のスタートアップが数多く誕生して来ており、今後は非金融分野での取り組みも注目されていくと考えられます。 The

ブロックチェーンを通じて旅行の顧客体験はどう変わるのか?

航空系の会社はブロックチェーン技術に関して新しい取り組みを進めています。 顧客の課題において様々な場面で利活用を進める動きは今後も広がっていきそうです。 オランダのブロックチェーン企業unchain.ioはR3と連携して金融アプリケーションをKLM Royal Dutch Airline向けに開発を進めている段階です。 ソリューションを活用して企業内での決済での導入を進めていく計画でKLMとその関連会社で進めていきます。 アムステルダムを拠点とするunchain.io

ステーブルコインに関する新しい動きとは?

ステーブルコインに関連する取り組みは一時期動きがゆっくりでしたが徐々に新しい展開も生まれつつあります。 実際の活用含めて新たな動きには注目です。 金融安定理事会 (FSB)の理事ランダル・クオールズ氏はステーブルコインに関する規制の計画に関してレターを発表しています。 今後国を超えた取引などでの活用を検討していきたい狙いがあります。 金融安定理事会では4月に政府間での課題に関して共有を行う考えで、具体的なタイムフレームなどを話し合う予定です。 ステーブルコインに関す

中国のブロックチェーンマーケットの実情とは?

中国のブロックチェーンの実情は報道といくつかギャップがあります。 実際のデータで現状を見ていきたいと思います。 深セン証券取引所はブロックチェーン企業50社の指数を発表しましたが、実質50企業の4割は現在研究段階の企業であると報道されています。 さらに、いくつかの大手テクノロジー銘柄は中国国内で上場しておらず、発表された指数と大幅なギャップが存在します。 中国のブロックチェーン関連の投資はここ数年で徐々に下落傾向にあります。 国の調査によると2019年には2018年

2020年のシンガポールとブロックチェーンの関わりは?

シンガポールとブロックチェーン関連の取り組みはアジア圏でも前進している状況です。 2020年もシンガポールは重要なハブになりそうです。 シンガポール金融管理局 (MAS)と中国証券監督管理委員会 (CSRC)の役員クラスの会談が行われ、二国間での資本市場について第四回のラウンドテーブルが開催されました。 両組織は証券監督者国際機構(IOSCO)のメンバーで、現在ブロックチェーンを活用した取り組みに関しての議論が行われ、双方の取り組みの進展に関して議論を行なっています。

ブロックチェーンを活用したモバイルウォレットは広がるのか?

モバイルを前提にしたサービスは幅広く浸透が進んでいます。 ブロックチェーンや仮想通貨など今後どのように変化していくかにも注目です。 通信大手のソフトバンクはブロックチェーンをベースとしたデビットカードウォレット(SBC Wallet)をアメリカの開発企業Dynamicsと連携して開発を進めています。 ユーザーはブロックチェーンウォレットを活用してホットウォレット、コールドウォレット双方でリアルタイムに残高のチャージが可能になります。 モバイルのアプリの活用はアップルと

監査法人が取り組むブロックチェーンの未来とは?

監査関連のビジネスでも新しい技術開発が進んでいます。 ブロックチェーンもその中でどのような領域で活用できるか研究が進んでいます。 KPMGが展開する新しいツールKPMG Originsは農業や製造業などのサプライチェーン取引を透明化する上で活用できるように開発が進んでいます。 プラットフォームを活用する事で複数のサプライチェーン上間でデータ管理ができる事になりこれまでの複雑な処理を簡素化して取引する事が可能になります。 ビッグフォーと呼ばれる大手監査法人は監査領域での

ステーブルコインは法的に認められるのか?

ステーブルコインと呼ばれる種類のサービスは様々な通貨に紐づいた形で数多く誕生してきています。 今後ステーブルコインに対する規制などもアップデートしていくと思うので注目です。 ステーブルコインに関するトピックが徐々に注目を浴びるに連れて、法的にどのように取り扱うかの議論が進みつつあります。 連邦準備制度のボードでは実際に法的な側面から判断する際に以下の内容を求めています。 ・発行者はどのようなメカニズムで動くのかを公表する ・発行者は違法利用を防ぐためにKYCを作成す

韓国企業が関心を持つブロックチェーン領域は?

韓国企業のブロックチェーンに関する取り組みは日々進捗しています。 特に大手企業中心に新しい取り組みが次々に誕生し始めています。 サムスングループのサムスンSDSではゼロ知識証明と呼ばれる技術を活用して、ユーザーのプライバシー保護に関する機能の提供を進めています。 イスラエルを拠点に展開するQEDITとパートナーシップを組み秘密の情報を公開しない形で、アセット取引記録を行えるというものです。 クライアントの懸念点として競合などに対して公開できない情報などもあり、分散型技

中央銀行のデジタル通貨とブロックチェーン促進の理由とは?

デジタル通貨で話題になっている各国の中央銀行。 既に動きとしては数年前から始まっていますが、改めて加速し始めた印象です。 フランスの中央銀行Banque de Franceはブロックチェーンアナリストの採用をデジタル通貨プログラムの文脈で行なっています。 仮想通貨での独自経済圏の構築経験やゲーム理論などをパブリック、プライベートチェーンの文脈から調査します。 2016年の12月以来銀行ではデジタルIDに関する試験を行ってきており、ブロックチェーンを活用したIDマネジメ

ブロックチェーン分野での採用の盛り上がりは?

ブロックチェーン関連のジョブマーケットは徐々に変化しつつあります。 今後どのような機会があるのかにも注目です。 中国では習氏の発表以降ブロックチェーンに関連するジョブの機会は徐々に増えつつあります。 リクルーティングサービスを展開するZhaopin.comによると、2019年の第3期では求職者の数が職種募集に対して7倍近くまで拡大している状況です。 ソフトウェアエンジニア職がトップで、次いで営業職の募集が増えており、月額の給与で換算すると平均約25万円近くの給与と安定

デジタル通貨の裏で動く中国のブロックチェーン事情とは?

中国国内ではブロックチェーン関連のプロジェクトが数多くスタートしています。 その中でもいくつかトレンドも見え始めているので紹介します。 中国のインターネット大手の騰訊はブロックチェーンを活用したバーチャル銀行を香港の証券先物事務監察委員の承認を元に展開する予定です。 これまで12の団体へ承認が行われており、新たな規制や管理の仕組みをデジタルアセット取引に提供し、ブロックチェーン技術を活用した承認の仕組みをスタートします。 中国ではビットコインの価格がブロックチェーンマ

シンガポールがブロックチェーンに期待する領域とは?

シンガポールでは金融とブロックチェーンの文脈で数々のプロジェクトがスタートしています。 勿論、金融以外の分野にも波及しつつありますがその動きを紹介します。 アジアの銀行大手DBSは国際間でのコモディティ取引企業Trafiguraグループと連携して新たなサービスを検証しています。 ICC TradeFlowというオープンソースのサービスは国際間取引での紙のプロセスを削減することを念頭に動いています。 このプラットフォームはシンガポール情報通信省内のメディア開発庁が提供

ブロックチェーン業界へのベンチャーキャピタルの反応は?

ベンチャーキャピタルの動きはスタートアップのエコシステムを支える上で非常に重要です。 いくつか動きも出てきているので注目です。 価格が大きく変動して以来、ブロックチェーンスタートアップを取り巻く環境も大きく変化しています。 Fundamental LabsのマネージングディレクターHoward Yuan氏によると、「特に中国では2018年初期から現在では10%以下の仮想通貨ファンドのみが残っている」と予測しています。 各ファンドは既に仮想通貨のマイニングやトレーディン